【テフロン加工に不安を感じている人へ】脱テフロンでストレスフリーに。鉄製鍋は初心者でもうまく使いこなせる身近なアイテム。

健康

毎日の調理に欠かせないフライパン。

テフロン加工のフライパンは使い勝手がよく、比較的安価で手に入りやすいので使用している家庭も多いのではと思います。

しかしテフロンには有害物質が含まれている、加熱しすぎると毒ガスが発生する、など健康に害を与えかねない情報が数多くあります。

テフロン加工の不安要素

テフロン加工で使用されている物質には、人体や環境へ深刻な被害をもたらすものがあります。

PTFE (ポリテトラフルオロエチレン)

多くのテフロン加工の鍋等で使用されているこの物質は、いわゆる「有毒ガス」を発生させることで知られています。

熱を加えると230℃で粒子が発生し、その後300℃を超えると有毒ガスが発生し始めるとのこと。

具体的に言うと、テフロン加工のフライパンを4分前後空焚き状態にしておくと有毒ガスが発生して部屋に充満し始め、しかも無色無臭なので気付きにくく、もし吸い込んでしまうと呼吸困難の危険性もあるのだそうです。

テフロン加工(フッ素樹脂加工)のフライパンを加熱して調査したものが神奈川県庁のHPに記載されています。こちら→フッ素樹脂加工したフライパンのテスト

PFOA (パーフルオロオクタン酸)

PTFEをフライパン本体にくっつける役目をするのがこのPFOAという物質。これは自然界には存在しない完全な人工物であり、さらに自然界で分解されることもなく、人・自然界の両方にとって有害物質に他なりません。

すると2005年にアメリカの環境保護庁がこの物質の危険度に気付き指摘します。

それによると、これを摂取することで奇形・未熟児・免疫力低下・がん発生率向上など、人間にとって非常に深刻な事態が起こるという衝撃的なものでした。

これを受け大手フッ素化学メーカー8社がこれらを2015年までに全廃すべく努力を重ねられたそうです。

人類の健康と環境保護のために尽力した8社

該当しないメーカー製のものや、8社製でも古いフライパンなどは使用を控えたほうがいいかもしれませんね。

テフロン安全神話もあるけれど…

このように人体に有害ではないかとされる話がある一方で、有毒性はないとする説も多数存在しています。

例えば…

・剥がれたテフロンを万が一食べてしまったとしても体内で化学変化することなく体外へ排出される(デュポン社)

・厳しい基準に合格している(厚労省)

・人体被害はない(米国連邦食品医薬局)等…。

テフロンの安全性を調べるためにある研究機関がマウスに90日間テフロン加工物を与え続けたところ、全く問題が見られなかったという結果も出ているそうです。

 

とは言え…

火のないところに煙は立たず…。

それが事実だとしても何か引っかかるところはありますよね…。

日々家族の健康を考え料理を作っている身としては、できる限り不安を解消していきたい!

そんな方には一度、鉄製のフライパンを使用してみることをお勧めします。

鉄製鍋を使ってみよう

鉄製はテフロン加工のフライパンに比べ、手入れが重要になってきます。

鉄製は最初が肝心!

調理開始までに

鉄製鍋は使用回数が多くなるにつれて油がなじみ、こびりつきにくく、さびにくくなります。逆に言うと使用開始からしばらくは念入りに手入れをしないといつまでも使いにくいままです。

鉄製鍋は最初が肝心。少し多めの油を入れて全体になじませ、表面からうっすら油煙が出るくらいに熱したら油を油ポットに入れ(油返し)、その後調理に合わせた量の油を注いで調理開始!

フライパンに油がなじむまでは調理開始前にこの作業は毎回必要です。

調理後

調理が終わった後は食材を鍋に入れたままにせずお皿にうつしてすぐに洗いましょう。食材を入れっぱなしにするとせっかくのお料理が鉄臭くなり、フライパンのサビの原因にもなるようです。

もしも焦げ付いてしまった場合には、水(お湯)を入れて煮立たせ汚れを浮かせます。鉄製鍋はなじませた油が流れ落ちてしまうのを防ぐため、洗剤を使った洗浄はNG。お湯やたわしを使った洗浄が基本となります。

洗い終わった後はもう一度火にかけてすぐに水気を除去。

テフロンに比べて鉄製は世話が焼けるのです…。

鉄製フライパンの特徴

テフロン加工のものに比べて重量はあります。我が家では26cmの鉄製フライパンを使用していますがそれだけでも結構重く、食材を入れて鍋を振るのは手首がおかしくなりそうで怖くてやっていません(汗)。

とは言え熱伝導がバッチリなので、混ぜているだけでも十分です。鉄製は焦げ付きやすいため、火加減や油の量には要注意。火が強すぎたり油が少なすぎたりすると焦げやすく、後片付けが大変に。テフロンの感覚とは全く違うので、初めは戸惑うかもしれません。

最大の特徴は、料理が美味しいこと!

短時間でパパッと調理が可能なため、食材の質や味を損なうことなく素材そのものの味が楽しめます。野菜から水分が出ちゃってビチャビチャ…っていうことはテフロンに比べて格段に少なく、短時間で焼き上げることができるのでお肉やお魚もジューシーな仕上がりになりますよ。

鉄製鍋は、焼く、炒める、揚げる調理に適しており、水分を多く含む煮込み料理や蒸し料理には適さないのでご注意を。

鉄製鍋で調理すると鉄分も摂取できるとのことで、貧血気味の私にはピッタリ!と思ったのですが、鉄分が取れるといっても1回の料理から摂れるものはごくわずかで、貧血が解消できるほどの鉄分は摂れないそうです…。残念…。でも微量でも摂れればありがたいものです(^^)v

そして鉄製鍋は手入れさえきちんとすれば寿命が長いです。やりようによっては一生モノにもなります。

テフロン加工のものは傷みが早く、我が家では半年~1年おきくらいに買い替えていてほぼ使い捨て状態でした。捨てるたびに「もったいないな」と感じていましたし、テフロンに対する疑念もあったので、そのうしろめたさや不安から解放されたことは非常に大きいと感じています。

初心者でも大丈夫!

私も最近テフロンから鉄鍋に買い替えたところでまだまだ初心者ですが、使用前の準備(油返し)をしっかりしていれば調理中に焦げ付いて大惨事ということはほぼありません。

でもやはり火の強さや油の量などのちょっとした加減でフライパンが不機嫌になり(笑)、焦げ付いてしまったことは何度か経験しています。

そんな時は途中で火を弱くしたり油を少し足してみたり…。

焦げ落としが大変そうなイメージがあるかもしれませんが、全然そんなことありません。鍋に水を少し入れて煮立たせると汚れが浮いてくる(ふやける)ので、フライ返しで少しこするだけできれいに取れますし、頑固なこびりつきは金属たわしでゴシゴシすればきれいに落ちます。

※テフロン鍋に傷は禁物ですが、鉄製鍋は多少の傷がついても問題なく使用可能です。

まずは使いこなせるかを判断

鉄製はお手入れや火加減などテフロンに比べて難しさを感じる面も確かにありますが、調理のたびに少しずつ自分に使いやすいフライパンに成長しているようでそれが割と楽しいです。

日々の手入れをしたり、鍋をどうやったらうまく使えるだろうかと考えていると、不思議と鍋に対する思い入れも出てきますよ。

「テフロン鍋と鉄製鍋どちらがいいか」というサイトがたくさんありますが、「鉄製鍋毎回焦げ付いて大変すぎるからテフロンにする」とおっしゃる方も散見されます。(鉄鍋に愛情より殺意が湧くそうです…汗)

どちらがいいのか比べてみるにはやはりご自身で一度試してみるしかないと思うので、お手頃価格の鉄鍋で自分にはどちらが合っているのか使用することをお勧めします。

私も初の鉄鍋で使いこなせるかわからなかったため、最悪すぐ捨てるかもしれない覚悟でまずは安いものを買い、良かったら様々なサイズのものを買いそろえていくつもりでいました。

日本製でサビにくくこびりつきにくい加工も施してあるお手頃価格の鉄製フライパンはこちら↓(私が使用しているのがこれです)

テフロンと大差ない値段でも売られているので、ちょうど買い替えの時期に来ている方は一度鉄製を試してみるのもいいかもしれませんよ。

おわりに

不器用でずぼらな私でもなんとなく使いこなせているので、鉄製鍋はそこまで敷居は高くないものだと感じています。

同じ鉄製でも、メーカーによって初めに施してある加工が違ったりするので、自分に合うものはどれか検索してみるといいと思います。私は使い始めの使いにくさを解消するために事前に高温熱処理加工がされているものを選びました。

南部鉄器のホットサンドメーカーを数年前に購入しましたが、こちらは最初野菜くずを油で炒めて油を鉄になじませるという作業が必要でした。(鉄製フライパンもメーカーによっては同様の作業が必要な場合がありますのでよく調べてくださいね)

ホットサンドメーカーも熱の伝わりやすい鉄のため、ホットサンドが熱々ふわふわにできて重宝しています。(使っているのはこちら)↓

 今までテフロンしか使用してこなかったのであれば、鉄鍋で調理したもののほうが美味しいと気付くと思います。

家族の健康はバランスの取れた美味しいお料理から始まります。

迷っている方はここで思い切って鉄製にチャレンジしてみましょう!

 

コロナで外食に行きづらくなっている今、ご自宅でワンランク上の味が楽しめたら最高ですよ☆

 

 

新しい鉄製フライパンで健康的な食事作り、始めてみませんか?

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