“子どもの文字の汚さ”に悩む親御さんは意外に多く存在し、どうしたら我が子の字がきれいになるのか深刻に悩むケースも度々取り上げられています。
文字を覚え始めの幼稚園時代には、間違いやバランスの取れていない文字も微笑ましく見られるのですが、小学校3~4年生あたりになってくると文字のキレイさにも差が出始めるため、他の子の文字を見て「ん…??」となることも多くあるようです。
子どもがきれいな字を書くために、何ができるのか考えていきましょう。
文字をきれいに書かない理由
そもそも文字がきれいな子と汚い子の差は何でしょうか。
遺伝子?家庭環境??本人が生まれ持ったもの???
いえいえ、実は答えはすごく単純で、
文字をきれいに書こうとする意識が本人にあるかどうか
ただそれだけです。
ハイ。たったこれだけ。
学校の宿題が終わらないとゲームができないから勉強をさっさと終わらせたい!ということに意識が向いている子は「早く終わらせること」に集中しているため、雑な字でスピードを優先してしまいます。
姿勢が悪かったり、鉛筆の持ち方が違っていたり、文字の書き順が間違っていたりすると、それだけでも文字のバランスは崩れ、美しさから遠ざかってしまいます。
文字をきれいに書く子は文字をきれいに書くことがすでに習慣化しているため意識せずとも文字がキレイなのです。
文字をきれいに書くメリットとして、
・きれいな字を書くと褒められる(→自己肯定感UP⤴⤴⤴)
・賢く丁寧な人に見られる
・印象が良い
など、プラスの効果があります。
逆に字が汚いと
・相手の読む気を失くさせる
・自分でも何を書いたかわからず、重大なミスを起こす可能性が出てくる
・試験の答案に書いた文字を採点者にご認識される可能性
など、デメリット多々。
子どもに字をきれいに書くよう意識させるには、【褒めて伸ばす】の一択しかありません。
漢字練習帳を見て、少しでもきれいな字があったら褒める。
ない場合は漢字の一部分でもうまくかけていたら褒める。
褒めること&字をキレイに書くことのメリットを伝えることを繰り返し、気長に見てあげるのが成功の近道です。
決して「汚い!書き直し!!」などと言わないでくださいね。
子どもの機嫌を損ねてやる気を失くさせてしまっては大変な回り道になりますので…。
美文字のトレーニング方法は?
では、どのように子どもの字を改善させるか。
お習字やペン習字を習わせるのも手ですが、お月謝や送迎など親への負担が増えるので躊躇してしまいがち。
個人的にはまずは家でトレーニングをさせるのが一番いいと思います。
きれいな字を書くためのワークブックが様々出版されているので、お子さんに合ったもの(わかりやすいもの)を選びましょう。
文字のバランスのとり方や、漢字にありがちなはねやはらい等の整った書き方など、美文字になるヒントがぎっしり詰まっており、親子で取り組んでいるというご家庭もあるようです。
上記のようなテキストもいいのですが、もっともっとお手軽な方法があります。
それは、トレーシングペーパーを使用した文字の練習です。
トレーシングペーパーって何??と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、うつし絵で使用するような薄い紙です。
クッキングペーパーに似ていると言ったほうがわかりやすいでしょうか。
学校の漢字ドリルの上にトレーシングペーパーを敷き、上からなぞる。
お手本をなぞるのですから、文字はもちろんきれいに書けますし、書き順のおさらいや暗記にも役に立ちます。
キレイに書けた字を見たら(なぞっているとはいえ)お子さんも自信がついて「字を丁寧に書くこと」を意識するきっかけとなるのではないでしょうか。
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