大学生だけが置いてきぼり…。授業再開の目途が立たない今、オンライン授業に不満噴出!鬱になる学生も。

教育

今年に入りコロナが日本で大流行。

3月には小中学校などが突然の休校となりそのまま非常事態宣言へと突入してしまいました。

5月末に非常事態宣言が明けると徐々に幼稚園、小学校、中学校、高校が再開し、それぞれの場所へ通えるようになったのですが、大学に通えずオンライン授業を余儀なくされている学生が今まだ数多くいます。

どうしてなのでしょうか。

なぜ大学は再開しないのか??

大学の再開に時間がかかっているのは、どこよりも大学がクラスターの発生場所になる可能性が高いと考えているからでしょう。

・全国から学生が集まる

・学生は移動の範囲が広い

・お酒も飲めるので夜の繁華街に行くリスクがある

・大教室に100人以上生徒が集まる授業もあり、密は避けられない

・キャンパスで生徒同士のすれ違いが頻繁に起こる

など、リスクが懸念される事由がたくさん挙げられます。

生徒のためにと対面授業を再開した途端にクラスターが発生してまたオンライン授業に戻らざるを得なくなった、という事例が日本でも外国でも多発しているのでなかなか踏み切れないのが現状のようです。

とはいうものの、7月1日時点では半数以上の大学・大学院が対面とオンラインを併用して講義を実施しています。

それぞれの大学の判断に学生は左右されそうですね。

大学生に制限はかけづらい

「自主的に学び自主的に行動する」のが前提の大学生には小中学校・高校のような校則、または社会人になってからの会社の内部規則などでそれぞれの動きに制限をかけることが難しく、また移動距離や範囲も広いために感染リスクが最も高いのではと言われています。

家を出て一人暮らしをしている学生も多いため親の管理下に置くこともできず、自己管理は全て本人に任されている状態なのでそれぞれが無茶な行動をしていないことを信じるしかありません。

非常に不安がある中で生徒が集まり対面で講義を受けるのは、かえって授業に集中できないのではないかという声もあります。誰かが咳やくしゃみをしただけでも過敏に反応してしまうでしょうし、生徒が集まればみんなと話したくて密になり、クラスターが起こることも十分考えられますしね。

ホントに難しいですね。

休学・退学を考える生徒は4人に1人

大学の学費をめぐり、生徒と大学との間でたびたびトラブルも生じているそうです。

大学の費用の中には「設備費」も含まれており、春から一度も通学できない状態で設備の利用なんて何もないのだからその部分だけでも返還してほしい、と訴える学生がいるそうです。

でもよく考えたらそうですよね。

授業料は(対面でやってくれないことに不満はあったとしても)オンラインでやってくれているからまだ納得できたとしても、学校に行きもしないのに設備費って…。

これを大学に主張しても「年間の学費は決まっているので…」と返還に応じてもらえないケースも多いようです。

※一部大学では返還請求に応じたり、学費返還の代わりに学生に現金を一律給付したりしているところもあります。

親に高い学費を払ってもらっているのに思うような大学生活が送れないことに苛立ちや申し訳なさを感じる学生、今後いつ再開するかもわからない大学生活を続ける意味が見いだせなくなってしまった学生、アルバイトで学費と生活費を稼いでいたが仕事がなくなり大学生活を続けることが困難な学生…。

大学生の精神もこの半年ほどで疲弊しきっています。

休学・退学を視野に入れている学生は4~5人に1人、という学生団体の調査結果も出ているそうです。中でも対面授業を望む生徒が過半数を占めているとのこと。

先行きの見えないコロナウイルスは、大学生の今後をも不安にしています。

大学に行きたい学生達

長く苦しい受験勉強を経て、晴れて大学生という地位を得た若者達。

新生活のスタートにたくさんの希望を抱いていたことでしょう。

初めての一人暮らし、初めてのキャンパス、初めての友達、初めての講義…。

コロナ流行により未だ一度も大学に行けてない学生も多く、特に地元を離れて出てきた新1年生は誰も知り合いもいない中、家でオンライン授業を受け、精神的に崩れかかっている学生もいるそうです。

「友達を作る」

「生で講義を受ける」

「キャンパスライフを楽しむ」

今まで当たり前だった大学生活の形が、今変わろうとしているのかもしれません。

オンライン授業を望む学生達

オンライン授業に不満を持つ学生ばかりがメディアに取り上げられていますが、オンラインの方がいい、といった意見も実は多くあります。

・何度も繰り返し講義が聞ける

・感染リスクが少ない

・往復する時間を有効利用できる

・対面だと話しづらいがチャットだと話しやすいのでコミュニケーションが活発化した

など、肯定的な意見が目立ちます。

しかし実習や実験を必要とする学部ではオンラインだけではまかないきれないところも多く、今後の対応に頭を悩ませています。

全国的にオンラインと対面授業を併用して実施することを検討している大学が多いですが、双方の授業が同日にある場合、一度家に帰ってオンラインを受けるのか、大学のPCを貸し出して構内でも受けられるようにするのかなど、考えなければならないことはたくさんあるようです。

おわりに

大人と子供のちょうど中間あたりに位置する大学生。

それまでとは全然違う広い世界に身を置くことで様々なことを吸収できる貴重な時期。

残念ながらコロナによりその時間を失ってしまった学生さんも多くいますが、学ぼうとする姿勢を忘れずにオンラインでも対面でもしっかり知識を吸収していってほしいと思います。

今後どうなっていくかはわからないですが、今できることを精一杯やってできるだけ悔いのない大学生活を送れることを祈っております。

頑張って!

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