コロナの飲み薬としてメルク社から製造・販売されている「モルヌピラビル」。
世界初の飲むコロナ薬として話題の「モルヌピラビル」 画像元:Handout/Merck & Co,Inc./AFP/Getty Images
世界初のコロナの飲み薬として注目され、先月4日には世界で初めてイギリスが「モルヌピラビル」をコロナ治療薬として承認し、話題となりました。
日本政府は先月12日に、「メルク社と契約し、モルヌピラビル160万回分を確保した」と発表。
世界中でこの経口薬への期待が高まっています。
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モルヌピラビルってどんな薬?
コロナウイルスの原因となっている遺伝子コードにエラーを起こすように設計されている「モルヌピラビル」は、発症から5日以内に服用することで重症化率や死亡率を30%程度抑える効果が期待できるとのことで、1日につき2回、5日間に渡り飲むことが推奨されています。
軽度から中等度のコロナ成人患者で重症化リスクが懸念される人が投薬の対象となります。
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先日には米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会も「モルヌピラビル」を緊急承認するよう勧告しています。
期待が高まるこの飲み薬ですが、FDA諮問委が勧告するか否かの決定時の票数が賛成13、反対10という僅差だったことや、当初重症化や入院リスクを50%減らせるとしていた数値が最近になり30%に下方修正されたことなどを考えると、安全性や効果が本当に期待できるのか、心配になってしまいます。
「安全性が確認された」とのことで、各国が手に入れようと躍起になっているわけですが、飲むことを推奨されていない人たちが存在します。
それは、妊婦さん。そして子ども。
動物実験や臨床試験の詳細は明かされてはいないようですが、一部報道によると動物実験では、「モルヌピラビル」を一定量以上に投与した場合、胎児への悪影響が見られたとのこと。
骨・軟骨の形成異常も確認されたそうで子どもも投与は見合わせたほうがいいのではという見解も。
参照:コロナ飲み薬「モルヌピラビル」重症化や死亡の抑制効果50%→30%に修正 子どもは対象外か | 医療 | 全国のニュース | 福井新聞ONLINE (fukuishimbun.co.jp)
CNN.co.jp : 新型コロナ飲み薬、FDA諮問委が賛成多数で許可勧告 妊婦のリスクに懸念の声も
治験では18歳未満の子どもや妊婦さんの他に、授乳中のお母さんも除外されていたとのことなので、授乳中の方も投薬の対象外になるかもしれませんね。
個人的に気になっているのは、妊婦さんや授乳中のお母さんがダメなら、これから妊娠を考えている人はどうなんだろうということ。
服用してから一定期間が経過すれば胎児への悪影響はないと証明されているならいいのですが、緊急承認されるくらい急いで造られたものならば、ワクチン同様今後何が起こるかは現段階では未知ですよね。
さらに、治療中は妊娠してはならないという気になる記事も。。。
米国立衛生研究所(NIH)の臨床試験情報公開によると、メルク社は臨床参加資格の基準を通じて制限事項を明らかにした。最も目を引いたのは「性関係禁止」という部分だ。
会社側は男性の場合、投薬期間と最後の投薬から少なくとも4日間は「禁欲的な生活を維持することに同意しなければならず、避妊することに同意しなければならない」と明示した。女性の場合、「妊娠や母乳授乳中ではない状態でなければならず、妊娠した可能性があってはならない」と明らかにした。
英リーディング大学のサイモン・クラーク教授は英国科学メディアセンター(SMC)に対して「治験参加者に性関係を禁じ、避妊の指示を出した点は注目に値する」とし「がん化学療法など一部他の医薬品では日常的な慣行だが、妊娠することになれば薬物が先天的奇形を誘発する可能性があることを示唆している」と明らかにした。
参照元:「コロナ飲み薬」治療時は性関係禁止? 奇跡の薬の副作用とは – 個人的に気になること個人的に気になること (sendai-podcast.jp)
※記事のみで情報元が不明なのですが、米開発コロナ治療の「飲み薬」制限事項に最低4日間「禁欲的な生活維持」 – ライブドアニュース (livedoor.com)の概要とほぼ一致しています。
ワクチンといい今回の経口薬といい、生殖関係に影響するものが多いなぁという印象です。
つい先ほどメルク社の日本法人が、新型コロナウイルス感染症を治療する経口薬(飲み薬)「モルヌピラビル」について、厚生労働省に承認申請をしたそうです。
これが承認されれば初のコロナ飲み薬となるわけですが、まずは本当に人体に不必要に負荷がかからないのかなどを検証して、そのうえで提供してもらいたいと思います。
政府が承認したからといって、イコール安全ではありません。
ご自身で色々調べ、きちんとした情報を得るように心がけてくださいね。
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