ここのところ全国的に新型コロナウイルスの感染者が激増していて、いよいよロックダウンなんて言葉も耳にする機会が増えてきました。
ワクチン接種が進んでいてもこれだけの感染者が毎日出ることに恐怖を覚える人も多いと思います。
そんな中、「ブレークスルー感染」という聞き慣れない感染も飛び出してきています。
「ブレークスルー感染」とは一体なんでしょうか。
“ブレークスルー感染”とは
ブレークスルーを英語で表記すると『breakthrough』となり、『突破、突破口』という意味を持ちます。
ブレークスルー感染とは『ワクチン接種をしたにも関わらず、コロナウイルスに感染すること』を指し、ワクチンを突破して感染する、という意味でこの言葉が使われるようになりました。
厳密に言うと、2回目のワクチンを接種をしてから2週間の時間を経過した後に十分な免疫がつくとされているため、2度目を打ち2週間を経過した後にも関わらずウイルスに感染することをこのように呼んでいます。
実際にブレークスルー感染は全国各地で増加していて、ワクチン接種をしていたとしても感染リスクは常に付きまとっているのが現状なのですが、「ワクチンを打ったら大丈夫」と誤解している人がまだまだいるのが気がかりです。
最近のブレークスルー感染事例
ワクチン接種後の感染は多く確認されており、2度目を接種した後にクラスターが発生しているところもあります。
栃木県の高齢者施設でクラスター
今月6日、栃木県さくら市内の高齢者施設でクラスターが発生し、入所者28名と職員2名の計30人が感染しました。
入所者は全員ワクチン接種を2度済ませていたということです。
「入所者がマスクなしで会食していたこと」がクラスターの一因とされています。
高齢者施設でクラスター 2回接種の入所者28人が感染(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
沖縄県浦添市でも…
今月13日、沖縄県の浦添総合病院は、入院患者5名と看護師1名の計6人が新型コロナウイルスに感染しクラスターが起きたと発表。
看護師は既に2度のワクチン接種を終えており、ブレークスルー感染していたこともわかっています。
浦添総合病院でクラスター ワクチン接種後の「ブレークスルー感染」も | 琉球新報 (nordot.app)
国の調査によると、6月末までの3か月間に67人のブレークスルー感染が確認されていて、そこから1カ月半ほど経った今、ブレークスルー感染はますます増加傾向にあります。
国立感染症研究所はこの調査に関し、「ワクチンの有効性の高さを否定する結果ではないが、二次感染を起こすリスクもあり、接種後も感染対策を続けることが重要」としています。
ワクチン接種で気の緩み?
ワクチン接種を終えたことを理由に、マスクや食事の際などの“飛沫感染予防”を怠り感染するケースが目立っています。
ブレークスルー感染後に「ワクチン接種を終えているので大丈夫だと思っていた」と話す感染者が多く、接種を受けたことによる気の緩みで感染予防対策が疎かになっていることが原因となっていることがうかがえます。
昭和大学病院の相良博典院長も「感染を完璧に防ぐ万能薬ではない。ワクチンを打ったから大丈夫だとは思わないでほしい」と訴えており、接種後も接種前と変わらない対策が求められています。
ワクチン接種済みの人もそうでない人も、これまで通りに細心の注意を払って身を守りましょう。
ピッタリフィットするマスクで感染対策に。
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