アストラゼネカ製ワクチン、50歳未満の女性は接種後の【血栓】に要注意。

コロナ関連

本日10時から日本初となるアストラゼネカ製のワクチンの接種が大阪市でスタートしました。

大阪市“アストラ製ワクチン”集団接種開始(日本テレビ系(NNN)) – Yahoo!ニュース

今日だけで540人がAZ製ワクチンの接種を予定しているそうですが、気になるのは効果と接種後の副作用。

どのような報告があるのか、調べてみました。

AZ製ワクチンとは

イギリスの大手製薬会社であるアストラゼネカは、オックスフォード大学と共同でコロナワクチンを開発しました。

ファイザーやモデルナ製のワクチンがmRNAワクチンだったのに対し、AZ製はウイルスベクターというワクチンタイプになります。

接種は2回。

1回目の接種のあと4週間~12週間あけて2回目の接種を受けます。

間隔は8週間以上おくのが望ましいとされています。

今さら聞けない…そもそもコロナワクチンって…?

コロナワクチン、mRNAワクチン、という言葉は知っていても実際にそのワクチンが身体にどう作用して抗体ができるかまできちんと知っている人は意外に少ないようなのでここで改めてお話しさせていただきますね。

ファイザーやモデルナがmRNAワクチンなのに対し、アストラゼネカはウイルスベクタータイプのワクチンと呼ばれています。

基本的にどのワクチンもコロナウイルスの遺伝情報を身体に入れて免疫・抗体を作るという仕組みは一緒なのですが、違うのはその遺伝情報の運び方にあります。

・mRNAは壊れやすいため、資質の膜に入れて保護した状態で接種。
・ウイルスベクターは、害のないウイルスに遺伝情報を組み込ませて接種。

図解するとこんな感じ↓

遺伝物質、異なる「運び方」 予防効果に差―モデルナ・アストラ製 ...

 

どのワクチンにも、人工的に作成されたコロナウイルスの先端のトゲトゲ部分の遺伝子情報が搭載されています。

体内にウイルスの設計図を送り込むことで前もって免疫や抗体を作らせ、いざという時の準備をさせているというイメージですね。

この作用により、どのワクチンも高い予防効果が期待できるとのことですが、AZ製には気になる情報も出ています。

懸念されるAZ製ワクチン

気になる情報…。

それは、ファイザーやモデルナに比べて発症予防効果が低いことと、副反応の発生率が2社に比べて高いこと。

引用:mRNAワクチンの供給量が減少している今こそアストラゼネカのワクチン接種開始を検討すべきか?(忽那賢志) – 個人 – Yahoo!ニュース

現在日本で蔓延しているデルタ株の発症予防効果は、AZ製のワクチンは60%まで低減するという報告がスコットランドから出ているとのことです。

効果は??

オックスフォード大学が、イギリスやブラジル、南アフリカのおよそ1万7000人を対象に行ったこのワクチンの追加の臨床試験の結果によると、

ワクチン1回の接種でも、有効性は22日後から90日後まで76%。(この間、有効性の低下はみられなかったということです。)

また、2回目の接種までの間隔を変えたところ、6週間以内に2回目を接種した場合の有効性は54.9%だったのに対し、12週間以上空けて2回目を接種した場合の有効性は82.4%に高まったとのこと。

接種感覚を開けるほうが効果が高いため、イギリスでは1回目の接種から3カ月経過後に2回目を接種するそうです。

副作用は??

気になる副作用ですが、ワクチンの添付文書によると

【疲労】
1回目 49.6%
2回目 26.8%
【頭痛】
1回目 48.6%
2回目 26.7%
【筋肉痛】
1回目 40.3%
2回目 18.9%
【38度以上の発熱】
1回目 7.1%
2回目 1.2%

とのことで、これが真実であればファイザーやモデルナよりも副作用の発症率は低く、負担は少ないという利点があります。

とはいえ、副作用の有無はワクチンの種類以前に、反応が出やすい出にくいの個体差があるので何とも言えないのが正直なところですが…。

「血栓」で過去に接種を取りやめた国も

アストラゼネカワクチンと言えば「血栓」を思い浮かべる人も少なくないでしょう。

今年の3月には、接種後に血の塊、「血栓」などが確認されたとEU(ヨーロッパ連合)の医薬品規制当局などから相次いで報告があり、ドイツやフランスなどヨーロッパ各国で予防的な措置として一時、接種を取りやめるという事態にまでなりました。

しかし間もなくEMA(ヨーロッパ医薬品庁)がアストラゼネカ製ワクチンを「安全で有効」と結論づけ、その数日後にアメリカも「治験により安全性が確認できた」と表明しています。

接種を見合わせていた国はこれを受けてAZ製ワクチンの接種を再開することとなりました。

血栓リスクは若い世代の女性が顕著

4月7日に公表されたEMA(ヨーロッパ医薬品庁)の調査結果によると、接種後に血栓が起きたケースの多くが接種から2週間以内の60歳未満の女性だったということがわかっています。

イギリスの規制当局は、2021年7月21日までにイギリス国内でこのワクチンを1回接種した人が2470万人、2回接種した人は2320万人いて、このうち、血小板の減少を伴う血栓症になったのが411人、そして73人が死亡したと報告しています。

血栓が起きる頻度は接種100万回あたり、14.9回。

およそ67,000件に1件の確率。

AZ製ワクチンを受けて血栓ができる割合は

50歳以上…10万人に1人
50歳未満…5万人に1人

だと言われています。

AZ製ワクチンは年齢制限を設けている国が多く、30代以下にはAZ製以外のワクチンが推奨されています。

40代以上~、50代以上~など、国によって打てる年齢が若干違いますが、予防効果を考えるとリスクよりもメリットが上回るとして世界各国で接種が呼びかけられています。

「血栓かも…?」受診の目安

接種後しばらくして下記のような症状があらわれたら、念のため一度病院で診察を受けてください。

ひどい頭痛、腹痛、胸の痛みなどが何時間も(何日間も)継続されている
吐き気が止まらない
ひきつけ、痙攣をおこしている

これらの症状は、接種後4日目~1カ月後までに出始めるのですが、ほとんどが初回の接種を終えてから14日以内に発生しています。

血栓は脳・心臓・足の血管などさまざまな場所で確認されていますが、海外からの報告によると脳静脈が詰まるケースが頻発しているとのことです。

脳静脈血栓症の症状

脳の静脈に血栓(血液のかたまり)が詰まる病気で、ほうっておくと脳浮腫を起こして意識障害を引き起こし、最悪の場合脳出血が起こって命が危険にさらされます。

頭痛、吐き気、嘔吐、痙攣、麻痺、意識障害などの症状があり、時間とともに症状が悪化していく特徴があります。

治療を行うことで7~8割の方は後遺症もなく回復していきますので、早期発見、早期治療が大切です。

おわりに

mRNAワクチンが品薄になっている今、AZ製でもいいから打ちたいと希望する人は多くいるようです。

ワクチンを打って目の前のコロナ予防をするのがいいのか、数年後に出てくるかもしれない健康被害を考えて接種を見送るのか、どちらが正しいのかは正直わかりません。

よく考え、納得できる答えが導き出せたのならそれがベストな答えなのでしょう。

一人一人がベストな選択に辿りつきますように。

 

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コメント

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