【日本産婦人科医会が警鐘】コロナ感染、妊娠後期ほど重篤化する傾向。出産は帝王切開に。

健康

コロナ禍で妊娠し、赤ちゃんを身籠ったことの嬉しさと、感染への大きな不安を抱えながら妊娠生活を送っていらっしゃる妊婦さんも多いことと思います。

先日、産婦人科の医師で構成されている日本産婦人科医会が妊婦さんやその家族に向けてある事項を公表しました。

それは、

妊婦さんが新型コロナウイルスに感染した場合、妊娠後期になればなるほど症状が重くなる傾向がある

ということ。

とても重要な事項ですので、妊婦さんのみならずご家族やこれから妊娠を考えていらっしゃる方に一読いただければと思います。

妊娠後期になぜ重篤化?

まず、妊娠後期っていつから?というところからお話ししていきますね。

妊娠後期とは、主に妊娠8ヶ月(妊娠28週)~妊娠10ヶ月(妊娠39週)までの約3ヶ月間のことをさし、外部から見ても明らかに妊婦さんだとわかる状態の時期あたりに該当します。

妊娠経験のある方であればご存知だと思いますが、この頃は身体が重く、胎児が大きくなることで胃などが圧迫され、ただでさえ苦しい時期です。

この苦しい時期に、万が一コロナウイルスに感染してしまうと重篤化しやすく、さらに苦しい状況になるかもしれないことが判明してきました。

初期~中期の5倍

日本産婦人科医会は、全国2200の産科クリニックや病院を対象に調査を行いました。

すると、妊娠中に新型コロナウイルスに感染し酸素投与が必要になるほど重い症状になってしまった妊婦さんは、妊娠初期~中期では8%

それに対し、妊娠後期では37%

重症化率が初期~中期の妊婦さんの4倍~5倍にまで上がっていることが明らかになったのです。

加えて、コロナウイルスに感染して残念ながらお亡くなりになった妊婦さんも1名いらっしゃったとのことで、赤ちゃんに会えるまでの約10カ月間、どう無事に過ごすかが当面の課題となってきそうです。

重症化の要因は…

ではなぜ妊娠後期になるとここまで重症化率が上がるのでしょうか。

調査結果の注意点をまとめた日本大学医学部の早川智教授は、

「妊娠後期の女性は胎児の成長に伴って肺が圧迫されやすく、肺炎になると重症化しやすい可能性があるのでは」

と指摘しています。

息をするのも大変でちょっと動くだけでも息切れする時期。

そんな状態でコロナに感染し、肺炎になったら…と思うと苦しすぎて想像するのも辛いです。。。

感染経路は…

コロナに感染してしまった妊婦さんへのインタビューを見てみると、

「マスク、アルコール消毒、必要最低限しか出歩かないなど、ものすごく気を遣って生活していた」

と、徹底的に感染予防をしていたのになぜ…と感じている人が多い傾向にあります。

コロナ禍じゃなくても妊婦さんは色々気を遣うのに、コロナ禍という現状で今まで以上に敏感に対策をしておられたんだろうというのは容易に想像がつきます。

ではなぜ…??

日本産婦人科医会によると、妊婦さんがコロナウイルスに感染する場合、

8割が夫やパートナーからの感染

とのこと。

パートナー本人も気付いていない無症状からの感染もあるので、このウイルスは本当にタチが悪いです。

自然分娩ができなくなる可能性

今現在、妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると、出産は帝王切開で行うことが多くなっています。

慶応大学病院や東京女子医科大学では

「新型コロナウイルスに感染したりその疑いがある場合は、院内感染防御の観点から帝王切開術による分娩が望ましい」

として感染した人には帝王切開を施しており、同じように多くの産科がこのような処置をしています。

※自然分娩だろうが帝王切開だろうが子どもへの愛情の深さに差はないしそのあたりは全然問題ないと思うのですが、自然分娩と比べると帝王切開は約1週間ほど入院日数が長くなるため、その分費用もかさみますのでそのあたりは注意してください。

今できる対策とは

では、妊婦さんの重症化を防ぐためにはどうしたらいいのか。

それは今のところワクチン接種しか手がないようです。

日本産婦人科医会も政府も、

・夫(パートナー)の接種

・妊婦本人の接種

を推奨しており、時期を問わず接種するよう求めています。

日本産婦人科医会の資料→210814.pdf (jaog.or.jp)

【余談】大丈夫だとは言うけれど…

ここからは私の胸の内の話になりますので、へー、と流し読みしていただいて構いません。ちょっとだけお付き合いくださいね。

資料を見ると

副反応の有無にかかわらず、妊娠の異常(流産、早産、その他)の頻度はワクチンを打たなかった妊婦と同じであると報告されています。

と記載があり、妊娠中でも接種の問題がないということがアピールされています。

もちろん流産も早産も気にはなるのですが、妊婦さんがそれ以上に知りたいのは

「生まれてくる子にワクチンの影響は本当に出ないのか」

ということではないでしょうか。

毎日のようにワクチン接種を推奨する声ばかりがテレビから流れてくるため感覚が麻痺しそうになりますが、今接種が勧められているワクチンは全て、まだ治験段階のワクチンですからね。

接種したことで将来身体にどんな影響が出てくるかもわからないワクチンです。

母親がワクチンを打つと、血液を通じて生まれてくる子どもにも免疫がつくという話もありますが、私から言わせると、子どもの身体にまでよくわからないものが入ってしまうという恐怖がとても強いです。

ワクチンはコロナウイルスに罹患しても重症化しづらいという報告がありますが、一方でブレークスルー感染の多発も目立つようになってきました。

参考に→【新型コロナ】最近よく耳にする“ブレークスルー感染”ってどんな感染!?

ワクチンを打たない方がいい、打ったほうがいい、というのは正直はっきりはわかりません。

でも、ワクチンを打つべきだという報道の裏に、ワクチンによって長い期間後遺症に苦しんでいる報道されない人達も大勢います。

ご自身でまずはよく調べ、ワクチン接種のメリット・デメリットを妊婦さんとご主人とでよく話し合い、納得のいく答えを見つけてほしいと思います。

おわりに

今妊娠している人、これから妊娠を考えている人は、コロナ禍で必要以上に大変な妊娠生活を送ることになると思いますが、どうか身体を大切に、無事に10か月間を乗り切ってください。

一人でも多くの赤ちゃんが、無事に誕生することを祈っています。

 

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