子どもの頭の痒みに要注意!アタマジラミの被害は8割が8歳以下。

健康

【シラミ】ってご存知でしょうか?

シラミとは人の頭に寄生し吸血する小さな虫で、痒みや湿疹など不快な症状を伴います。

シラミ(アタマジラミ)の被害者の8割は8歳以下の子どもであるにもかかわらず、子育て世代の親の大半がシラミ自体を知らない若しくはシラミに対する対処法を知りません。

我が子から他の子へうつる可能性もありますので、親はしっかり知識を持ち対処していきましょう。

アタマジラミの特徴とは

人間の頭に寄生するアタマジラミは、3㎜前後の小さな虫です。

幼虫も成虫も人間の血液を吸って成長します。(気持ちワルッ…)

寿命は1~2か月程ですが、成虫は1日に5個前後の卵を産むため短い期間で一気に数が増えていきます。

シラミやシラミの卵は目視で確認することができます。

 

くまたろう
くまたろう
わかりやすくするため、今からシラミの画像が出てきます。苦手な方は飛ばして読んでください。。。

 

いきますよ~……

 

 

せーのっ……

 

 

 

じゃーーーん💦💦💦

参照:東京都福祉保健局(アタマジラミ読本

頭をよく観察してこんなものを発見したらすでに住処にされてしまっていますよーー!!

子どもが頭の痒みを訴えた時、勇気を出して一度頭皮を確認してあげてくださいね。

シラミは身近に

シラミは一昔前の話…と思っていらっしゃる方も多いようですが、衛生状態が良好な現代でも毎年5000~10000件の被害報告が出ている身近な感染症です。

「不潔・不衛生にすると出やすくなる」と思われがちですが、実はそれは間違い。

毎日頭皮をきれいに洗浄して清潔にしていたとしても発生するので気付くのが遅れがちになります。

アタマジラミの症状は?

代表的な症状は『頭の痒み』です。

シラミに血を吸われた箇所がシラミの唾液と反応を起こして痒くなり、掻くとただれや化膿の原因となるために注意が必要です。

痒みは特に後頭部や耳の後ろに起きやすく、フケのように白いものが頭に見えた場合は卵の可能性があります。

卵は髪の毛にしっかりと固定されて産み付けられるため、取ろうと思ってもなかなかうまく取れません。

シラミにはどう感染する?

集団生活内での感染が多く、髪の毛と髪の毛の接触から主に感染します。

特に低年齢期は身体を寄せ合って遊ぶことが多いため、接触した髪の毛からシラミが移動し感染を広げるので厄介です。

布団や枕についたシラミからの感染、プールから上がって髪の毛をとかしたことでシラミが脱衣籠などに落ち、次の利用者に新たに感染することもあるため、保育園でのお昼寝の時間やプールの更衣室なども感染リスクがあると言われています。

1年を通して感染リスクがあるため、注意が必要です。

子どもに発症が多いのはなぜ?

老若男女問わずシラミの被害は受けますが特に多いのは子どもで、発症の9割が小学生以下、中でも8歳以下は8割と感染の高さが際立っています。

子どもに発症が多いのは、

・頭を近づけて遊ぶことが多いこと
・洗髪がしっかりできていないこと
・ドライヤーやブラッシングをしないこと

が挙げられます。

小学校低学年頃までは確認の意味でも週に1度くらいは大人が洗髪してあげるといいかもしれません。

髪をとかすことで卵や成虫をすき取ることもできますし、シラミは熱に弱いためドライヤーでやっつけることもできます。

ブラシ、タオル、帽子、寝具など髪の毛に触れるアイテムの共用は極力避け、できる予防はしっかりとしていきましょう。

発症したらどうしたらいい?

いくら注意していたとしても感染するときもあります。

感染がわかった場合には速やかにシラミ駆除専用の洗髪剤を使用し、駆除にかかります。

シラミの駆除に使用される“フェノトリン”という成分は、シラミの成虫や幼虫の神経系を麻痺させて殺虫する働きがあり、人間には安全性が高いことで知られています。
このシャンプーを3~4日に1回、計4~5回ほど使用することでシラミを駆除することができます。
付属のくしで髪をとかして、死骸や卵を頭から取り除きましょう。


頭を掻いたことによるただれや化膿があるときは使用はできないため、一度皮膚科に行き医師に相談して下さい。

自覚症状がないだけで家族にも知らないうちに感染している可能性があります。

一人だけが駆除を行ってもその他の人がやらなければ感染を繰り返すだけですので、家族の誰かが感染していたら全員でシラミ対策用シャンプーをやるとより効果的です。

シーツや枕カバーなどは、洗濯機に入れる前に55~60℃のお湯に10分ほど浸しておくことでシラミは死滅します。

感染がわかってから駆除が完了するまでは大変ですが毎日洗濯しましょう。

幼稚園や学校は?プールは??

シラミに感染したことによる出席停止などは特にありません。

ただ、他のお子さんと接触する機会があるため『シラミに感染した』という報告はしておいたほうが親切です。

他の子どもと髪の毛が触れないように長い髪はきちんと束ねておきましょう。

プールで感染するという噂もありますが、シラミは水の中では髪の毛にしっかりと捕まっているため水中感染はないと考えて良さそうです。

それよりもプールから出た後、タオルやブラシを共用しないこと、着替えの際に頭を近づけたり衣服を接触させないことなどを徹底することが大切です。

おわりに

お子さんの頭の痒み、放っておくと大変なことになるかもしれません。

シラミについて全く知らない若い世代の方も子育てをしていらっしゃるので、お子さんが頭をボリボリ搔くようなことがあればシラミをちょっと疑ってみてください。

適切に処置すればきちんと治りますので、感染が広がる前に駆除するのが賢明です。

専用シャンプーはドラッグストアでも入手できますので、感染確認したらすぐに買いに行ってくださいね!

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