時代は語学留学より翻訳機!?英語はもう勉強しなくていい科目になり得るのか。

教育
Gerd AltmannによるPixabayからの画像

先日夫と子供の将来について話している際、英語をどう習得させるかという話題になりました。

語学留学は絶対必要だと主張する私に対して、AIや翻訳機がどんどん発達するから英語ができる必要がなくなる、と言い切る夫。

聞くところによると、機械で翻訳できるから語学習得を重んじないのが最先端の風潮だと専門家がテレビで発していたりするそうです。

語学習得は本当に必要がなくなるのか考えてみました。

現在の翻訳機は…

少し前までの翻訳機はこちらの意図していることが伝わらないばかりか訳のわからな不思議な言葉が羅列され、その機能を果たしているとは全く言えない状態でした。

しかし今は、ポケトークやGoogle翻訳などが実用できるレベルまで進化しています。

翻訳されるまでの時間も従来よりかなり短縮されているようで、外国人の方との意思疎通も比較的スムーズにできるようです。

人と人との関係作りには…

翻訳機は確かに役立つようですし、外国語が話せない人たちにとってはそれもコミュニケーションツールの一つでしょう。旅行で短期間海外に行くときにはとても重宝しそうです。

しかし人間関係を作りたいと考えるとき、果たして翻訳機を通して築き上げることができるものなのでしょうか。

私なら、何でも翻訳機を使って話しかけてくる人より、単語や身振り手振りで一生懸命自分の言葉で伝えてこようとする人との方が距離が近いように感じ、相手の思いを汲み取ろうとこちらも努力するように思います。

ビジネスシーンでも、相手との間に翻訳機を挟んで取引について話すなんてちょっと考えられません。

人との関係をきちんと築きたいのであれば、翻訳機よりも本人が努力して話せるようになることが一番の方法だと思います。

英語は話せて当たり前の時代

日本人は英語を勉強する期間が長い割に話せないのが現状。韓国や中国でも英語教育の必要性が重視され、近年英語を話せる人口が急速に伸びているようです。

英語を話す人は全世界に15億人いると言われていて、そのうち英語を母国語とする人は推計4億人。残りの11億人は第2言語として英語を使っているということになります。

英語が話せるようになるだけで15億人の人たちとコミュニケーションが取れるようになると考えただけでもワクワクしてしまいます。

海外ではバイリンガルやトリリンガルであることの方が自然であり、日本のように日本語のみしか話せないというのは極めて異質のよう。学校も就職も安全面も全てにおいて日本で事足りるので日本語さえ話せれば生きていけるし、外国人と話す機会も大してないから受験以外に英語は必要ないと考えている人がまだ多いです。せっかく勉強しているのにもったいないですよね…。

英語が話せるようになるとメリットが多大

英語が話せるようになると様々な国の人々とやり取りがスムーズにいくだけでなく、認知能力も格段に上がるんだとか。

今までの多くの研究から、バイリンガルの人の方がそうでない人よりも記憶力、企画力、創造力、意思決定力、問題解決能力が高く、結果としてバイリンガルの方が学業で優秀な上、よりいい条件(良い仕事に就き多くの年俸を得る)での就職が可能であると言われています。

母国語以外に話せる言葉があるということは、可能性も選択の幅も広がるということ。

翻訳機がどれだけ進化したとしても、バイリンガルのメリットを得られるわけではありません。

英語が公共用語として定着している今、やはり「自分で話せること」が今まで以上に求められていくだろうと思います。

おわりに

今の小中学生に「何で英語を勉強するの?」と問うと「受験に必要だから」と答える子供が多いそうです。

確かに受験に必要な科目ではあるのですが、目的はそこではなく、勉強をしたもっと先に得られるものがとても多いということに早い段階で気付けたら、日本人の英語能力はもう少し伸びるのではないかと思います。

この国にいれば日本語で全て通じるので英語を話す機会にさほど恵まれないのも英語が定着しない理由なのだとは思いますが、大切なのは本人が必要性に気付いて積極的に勉強すること。

実際自分が学生の時を振り返ると、定期試験や受験のためだけに勉強していたし、試験が終わったら頭から英語はポロポロ抜けていきました。まさしく「英語=試験」でした。

でも今、学生の時に英語をもっと勉強して話せるようになっておけばよかったと後悔しています。目先の試験のことだけでなく、もっと違う角度から英語を学ぶメリットを見られたら良かったのにな…。

英語が今後必要なくなるとは全く思えません。むしろ国内でも国際化が今まで以上に進み、英語習得は避けては通れない道となるでしょう。

試験勉強ばかりで実用できない日本の英語教育が、今後「生きた英語教育」になってくれることを願ってやみません。


 

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