ロタウイルスワクチンが定期接種に!2020年10月から開始予定。

健康

任意の予防接種の中でも特に費用の高いロタウイルスワクチン。

一定の間隔をあけて2~3度接種せねばならず、総額3万円ほどしていたこのワクチンですが、来年の10月1日から定期接種に組み込まれることになりました。

ロタウイルスって?

全世界の子供達が5歳になるまでに1度はかかると言われている胃腸炎で、乳幼児期にかかる胃腸炎の中でも最も注意が必要な病の一つ。感染力が強く、ウイルス自体の耐性もあります。特に乾燥した場所では10日は菌が生き続けるため注意が必要です。また、せっけんやアルコール消毒に対しても強く、ノロウイルスと同じく塩素系漂白剤でなければ死滅しないので、こまめな手洗いでも感染を完全に防ぐことはできません。

発症すると度重なる下痢(白っぽい水下痢)や嘔吐により水分が奪われ、脱水症状が進行することも。初感染時期が早ければ早いほど重症化しやすく、このウイルスにより入院する子供達の3割が0歳児、4割が1歳児です。40人に1人の割合で重症化するとのデータもあります。

1度感染すれば免疫ができるので2回目以降は1度目より症状が軽くて済むことが多いです。

根本的な治療法はなく、自然治癒を待つしかありません。大体7日間~10日ほどで回復していきます。

この症状を予防するには現段階ではワクチン接種しかありません。

ワクチンについて

ロタウイルスのワクチンは、日本では2種類あります。

ロタリックス(GSK社)

・生後6週~24週まで投与可能

・2回接種(1回につき1.5ml投与)…初回接種は生後14週6日までに済ませ、4週間以上あけてから2度目を接種。注射ではなく経口摂取。

・ワクチンを嘔吐した場合再投与可

ロタテック(MSD社)

・生後6週~32週まで接種可能

・3回接種(1回につき2.0ml投与)…初回接種はロタリックスと同じく14週6日までに済ませる。4週間以上の間隔をあけて3回接種。ロタリックスと同じく経口摂取。

・ワクチンを嘔吐した場合、再投与不可

どちらがいいの??

ロタリックスもロタテックも予防効果に明らかな差はありません。

どちらのワクチンも全てのロタウイルス胃腸炎を約80%防ぐことができ、重症のロタウイルス胃腸炎に限って言えば約95%の予防に繋がります。

予防効果は2~3年続きます。

対象者

定期接種を受けられるのは2020年8月以降に生まれた子供が対象となります。

2020年7月31日までに生まれた子供は今まで通り自費での接種になります。

おわりに

高額なロタウイルスのワクチンが定期接種に組み込まれることは親にとっては非常に有難いですよね。

身体が小さく抵抗力も少ない2歳までに感染する子供が多く、重症化する率も他の病気に比べて高めなので予防するにこしたことはありません。

接種できる時期が限られているため、計画的に予定を組んでいきましょう。

 

 

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