シートベルトは命綱!チャイルド&ジュニアシートの重要性を親がきちんと認識を!!

生活

毎日のように車を運転していると、子供をシートに座らせず平気で運転している親をよく見かけます。後部座席でジャンプ、助手席で立ち上がっているなど、見ているこちらがハラハラする…。

「子供が乗ってます」ってわざわざステッカーでアピールしてるならちゃんと安全に乗せてあげようよ、とおせっかいながら思います…(苦笑)。

今回はチャイルドシート(ジュニアシート)の重要性、必要な時期などをおさらいしてみましょう。

子供を抱っこで乗車…やりがちだけど危険すぎる!

シートに座るのを嫌がって、毎回出発までに苦労される親御さんも多くいらっしゃると思います。グズられるのが面倒だから…とシートに乗せずに発車していませんか?抱っこしていれば大丈夫、と抱っこで乗車していませんか?子供の隣に親が座っていれば大丈夫、と思っていませんか?実はこのいずれの行動も、ただの親の気休めでしかないそうです。

シートベルト未着用で事故に遭い亡くなった方のうち、8割はベルトさえしていれば助かったのではというデータもあるほど重要な役割を担っているシートベルト。

このシートベルトをより安全に、より効果的に使用するためには子供にはチャイルドシート&ジュニアシートが必須です。子供の命を守れるのは、身近にいる大人です。

時速40キロの衝撃 だっこの危険(正面衝突)

いやー…衝撃的ですね…。抱っこしていれば大丈夫だなんて口が裂けても言えない映像です。40キロでこの衝撃なら、もっと加速していたら…。恐ろしすぎます。。。チャイルドシートにきちんと乗せていれば命まで奪われる可能性はグッと減ったと思われます。

ちなみに40キロの速度で衝突した場合、実際の重さの約30倍ほどの負荷がかかるそうです。例えば10kgの子供を抱っこしている最中に時速40キロの速度で衝突した場合、10kgの子供を支える腕には300kgを抱いているような負荷がかかるのだとか。300kgもあるものを自分の腕だけで支えられますか?結果として手を離してしまう、子供が車外に放り出されてしまうなどの痛ましい結果に繋がるのです。抱っこしている親が体重50kgだった場合、時速40キロの衝突で瞬間的に1.5トンの負荷を身体に受けるのと同じになります。1.5トンの衝撃を受けた上に300㎏の腕の中のものを大切に守る…。到底不可能でしょう。

シートが嫌だと泣き叫んでも、我が子を本当に大切に思うのであれば着用するまで出発しないことです。それが真の親の愛情だと私は思います。

シートの使用義務が免除される場合

自家用車に6歳未満の幼児を乗せる場合、幼児用補助装置使用義務が運転者に発生します。この義務に違反すると免許は1点減点、反則金等はありません。比較的軽い罰で済みますが、だからといって軽視してはいけません。なにしろ命を運んでいるのですから。

とは言え、以下の場合は違反となりません。

座席の構造上、チャイルドシートを固定することができないとき

シートを固定しようにも座席に凹凸があり固定ができない、シートベルトの位置がチャイルドシートを固定するのに適さない位置にあり固定できないなど、車の構造上固定ができないときに免除となります。きちんと固定できていないシートに座らせることは万が一の時に危険度が増すため安全とは言えません。

定員内の乗車で、乗車人員が多人数のため乗車する幼児全員にチャイルドシートを使用すると全員が乗車できなくなるとき

5人乗りの車に大人2人と6歳未満の幼児4人を乗せるなどシートを人数分固定することができない場合には義務が免除されます。しかし乗車する全ての幼児に対して免除になるわけではなく可能な限りのシートの設置をすることは義務です。

幼児のケガや病気が理由でチャイルドシートを使用することが適当でないとき

シートに座らせることが幼児にとって健康を損なうような場合は免除。

著しい肥満や、その他幼児の身体の状態により適切にチャイルドシートを使用できないとき

幼児の身体の都合上使用できない場合は免除。

チャイルドシートを使用したままでは、授乳等の日常生活上の世話ができないとき

授乳やおむつ替えの際は免除。とはいえ、幼児も親もその間危険にさらされるのでできる限り停止してから行うことが望ましい。

バス・タクシーなど

公共交通機関は免除。幼稚園バスなども座席が幼児専用になっている幼児専用車の場合免除対象になる。シートを固定できる構造の時には免除されない。

応急救護のため医療機関、官公署等へ緊急に搬送する必要がある幼児を乗車させるとき

ケガをした子供を病院に搬送したり、迷子の子供を警察署に連れていく場合などは免除。

 

以上が幼児用補助装置使用義務違反にならない場合です。

ここで注意すべきなのは「お友達の車に乗せてもらう場合」です。この場合は免除対象にはなりません。人の車であろうときちんとシートを固定し子供を乗せなければなりません。自分の車に他人の子供を乗せるときももちろんです。親切心でしたことが仇とならないよう、万全を期しましょう。

身長140cmに満たない子供はジュニアシートで安全確保を

法律上は6歳未満の幼児にチャイルドシートをさせる義務がありますが、それ以上の子供に関しては特段義務は発生しません。しかし車両の大人用のシートベルトは身長約140cm以上の体型に対して有効な働きをするよう作られているため、6歳を超えたとしてもまだ身体の小さいうちはチャイルドシートやジュニアシートを使うようにしましょう。

目安としては身長が140cmを超えるまで。その身長に達する前から直座り&シートベルトだとベルトが首にかかるなど、命を脅かす別の危険性が出てきます。

ジュニアシートの必要性を検証した衝突テスト【JAFユーザーテスト】

小学生になると「体も大きくなったし」という理由からシートの利用をしなくなる家庭が多いそうです。1歳未満では88%だった着用率が小学生になると22%以下に(2019年 JAF使用率調査から)。着用が減るということはそれだけ危険が増えるということです。

チャイルドシートやジュニアシートは法律を守るために推進されているものではありません。本来の目的は「万が一の時に子供の命を守れるよう」使用することにあります。もちろんシートに座らせれば100%命が守られるとは言い切れませんが、していない場合よりも格段に生存率は上がります。面倒だから…余計な出費だから…と使用を避けるのではなく積極的に使用し、大切なお子さんの命を危険から遠ざけましょう。

助手席に子供を座らせるのは危険!?

シートにも座らせシートベルトも安全に締めて…。でも助手席に座らせるのはちょっと待って!衝突した時の危険度もそうなのですが、エアバックが開くときの衝撃で助手席に座っていた子供が負傷するという事故が後を絶ちません。

過去には衝撃で頭蓋骨を骨折した例、胸部を骨折した例、心臓に負荷がかかり亡くなった例も。

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シートベルトもエアバックも大人を想定して装備されているものなので、子供を乗せるときには特に注意する必要があります。

「子供が乗りたがるから…」と安易に乗せずなぜ後ろに座ったほうがいいのかを理解させましょう。

おわりに

車に子供を乗せる際の注意点、ご理解いただけましたでしょうか。

私も毎日子供を乗せて走っていますが、今回この記事を書きながら身の引き締まる思いでした。車に子供を乗せることが日常で今まで事故を起こしたことがなかったので心に油断があったかもしれません。衝突する映像なんてゾッとしますよね…。

我が家は子供が生まれたときから車に乗るときはシートに乗ることを徹底していますが、車が目的地に着いた瞬間に子供が自分でベルトを外してしまい、駐車場内で子供がフリーになっているということが何度かありました。ゆっくりな速度で走っているとはいえ急ブレーキ踏んだらかなり危ないですよね。

子供を危険にさらさないため、発車前~車が完全に停止するまではシートとベルトを再度徹底しようと思います。

 

この記事があなたとあなたのお子さんのお役に立てれば幸いです。



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