2020年に入り、コロナウイルスに振り回されている私達。
子供達も2月28日以降、学校が突然の休校となったことでさぞ動揺したことでしょう。
コロナで休校していた分の遅れを取り戻そうと夏休みが短縮される学校が増え、子供達は8月の酷暑の中、学校へ通わなくてはいけなくなりました。
そこで暑さ対策の一つとして注目を集めているのが、登下校時の「日傘」です。
子供の体感温度は大人の体感と+10℃近くも違う!?
陽射しが痛いほど照り付ける8月。
しかし暑さは空からの陽射しだけではなく、足元からもじわじわとやってきているのです…。
真夏のアスファルトは半端じゃない暑さ!
夏のアスファルト。
裸足で歩いたら即火傷レベルの熱を持ちますよね。
大人は身長も大きくアスファルトから距離がありますが、子供はまだまだ背が低くアスファルトからの熱を受けやすい傾向にあります。
真夏の昼間のアスファルトの温度はなんと65℃近くに上昇。晴れの日が連日続いている、日陰になる時間帯が一切ないなど条件が重なればそれ以上の熱を持つこともあるそうです。
当然、アスファルトに近い場所を歩く子供やベビーカーの赤ちゃんなどは大人以上に暑く感じているので、大人が感覚で「大丈夫」と判断してしまうことには危険が生じます。
大人だと顔の周りの環境は気温とほぼイコールなのですが、子供の顔の周りの空気はアスファルトからの熱も加えられて大人より5~10℃近く空気が熱せられている状態です。
上からの陽射しと下からの熱気の間を、毎日重たいランドセルを背負い、マスクを着用して登下校する子供達。
考えただけで心配になりませんか??
日傘で少しでも暑さを和らげる
コロナ対策に追われる教育現場には、熱中症対策も大きな課題となっています。
特に今年はマスク着用での登下校で熱が外に逃げにくく暑さを感じやすい、水分補給がしづらい、と熱中症リスクは今まで以上。
そこで、人との距離が保てて暑さ対策にも役立つ一石二鳥のアイテム、“日傘”が登場したというわけです。
日傘の効果
「直接陽が当たるのを避けているのだからそれなりに効果はあるのでは?」というのは誰でも想像がつきますね。
では具体的に、日傘を使用した時と使用しなかった時とでは、どのくらいの温度の違いがあると思いますか?
川崎市が環境総合研究所で日傘の効果調査を行ったそうです。
日傘を使用している人と使用していない人の二人を日向に10分間立たせてみたところ、日傘ありの人はなしの人に比べて頭頂部の温度が約15℃も低かったとの結果が!
年々暑さが増す日本の夏。
今までは大人の女性のアイテムとして活躍していた日傘が、今後は子供や成人男性達の間でも必需品になりそうです。
どんな日傘が効果的!?
洋服と同じように、形や色がたくさん出そろっている日傘。
オシャレなものを選びたくなってしまいますが、その前に!
選ぶ色により効果が変わってきてしまうので、きちんと知識を持ってから購入するようにしましょうね。
何色がおススメ??
日傘の色のバリエーションは、黒、白、紺、ピンク、イエロー、グリーンなど様々!
中でも注目度が高いのが黒と白。
正反対な色ですが、効果にどのような違いがあるのでしょうか。
黒い日傘の効果
黒は紫外線を吸収する働きが白に比べて高く、アスファルトから照り返す光も吸収してくれるため、UV防止効果が非常に高いです。
しかし同時に黒は赤外線も吸収しやすいため、白に比べると若干体感温度は高くなるようです。
白い日傘の効果
黒い日傘とは逆に、白い日傘は紫外線を反射する働きを持っています。
紫外線と同時に光も反射してくれるため、体感温度は黒に比べて若干低いようです。
しかし、地面からの照り返しも反射するため、その光が傘の中で乱反射して自分自身に照り返すことも。上からの紫外線も全て反射できるわけではなく、種類により日傘を透過してくる紫外線もあるので万全とは言い難いでしょう。
意外と見落としがち!傘の内部の色で効果に差!!
内側の色は何といっても「黒」がオススメです。
なぜなら照り返しを吸収してくれるから。
内側が白やシルバーだったりすると、地面からの照り返しの紫外線を防ぐ効果はグッと低くなるのでおすすめできません。(先ほど申し上げたように、乱反射が傘内部で起こり、結果自分が浴びるハメに…)
紫外線対策をバッチリしたいのであれば、内部は黒or濃い目の色がいいです。
子供用日傘ってあるの??
はい、ありますよー。
近年は子供用日傘の需要も増えつつあるため、子供服売り場内などにも日傘(晴雨兼用)が売っています。
ネットでもお手頃価格で購入可能ですので、一度見てみるといいかもしれません。
なんとなんと、子供達に大人気のキャラまで日傘になっている様子…。すごいな…😅
我が家の娘2人には昨年日傘を購入しました。
子供用というより、大人用だけどちょっとかわいらしい感じのものですが。
そろそろ夏物が値引きされだす時期なので、今が購入のベストタイミングかもしれませんよ!!
実際に日傘登校してみると…
現在、日本各地で日傘使用の登下校を認める学校が増えています。
実際に使用してみてどう思ったのか子供達の声がネットに掲載されていました。それによると、「直射日光が当たらなくて涼しく感じる」という意見の他に、「荷物が多い日は傘が邪魔になる」「片手がふさがるのが嫌」という、傘を荷物だと感じるような意見も多数出ていました。
一方、子供が日傘をさすことで危険が増していると感じている親御さんから「日傘は雨傘と違い、傘の一部が透明になっていて視界が開けるような仕組みがそもそもないため、低学年の子供は特に周りが見えづらく周囲の様子がわからないのでは」との意見も。
コロナを防ぐために暑い中マスクをし、熱中症を予防するために日傘をさす児童たち。
どこに重点を置くのかはその家庭の考え方によるでしょうけども、コロナも熱中症も防ぐためには日傘登校はベストな案だと私は思っています。
暑さ対策だけにとどまらず、紫外線から子供を守ることは現代では常識化しつつあります。若年齢ほど紫外線からの悪影響を受けやすく、最悪の場合遺伝子を傷つける恐れがあることがわかっています。
参考にこちらもどうぞ→紫外線対策は子供でも必須!18歳までに浴びる紫外線の量はなんと一生分の半分以上!
暑さ対策にも、紫外線対策にも、人と距離を保つためにも、日傘は今後も大いに活躍しそうです。
おわりに
娘たちの小学校でも、6月に本格的に授業が再開された際に「日傘登校を認めます」との手紙が発行されました。
さしたい人はさしてね、という内容なので、さしていない子もたくさんいます。
去年たまたま子供用日傘を購入していたため、我が家は晴れている日は常に日傘登校をしています。
週末の下校や月曜日の登校時など、普段より荷物の多い日はちょっと大変そうではありますが…。
1学期に「日傘さしてる子どのくらいいるの?」と聞くと「クラスに2~3人」との答えだったのですが、先日買い物からの帰りがたまたま下校時間と重なり様子を見てみると、女子だけではなく日傘男子も割といることが判明!
帰宅した娘に「男の子も日傘さしてる子多かったね」というと、夏休み明けから日傘登校する率がグッと上がったとのことでした。
だよね、暑いもんね、ホントだったらまだ夏休み期間だもんね、と納得。
まだまだ暑い中の登下校が続きますが、熱中症に気を付けて無事にこの時期を乗り越えられますように!!
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