気温25度でも要注意!子どもの熱中症対策は万全に。

健康

今週は私の住む地域では最高気温25℃程度の日が何日かあったのですが、つい3日前に次女のクラスの子が体育後に「気持ち悪い…」と訴え、そのまま倒れてしまい救急車で運ばれるという惨事がありました。

幸い軽症で済んだようで次の日もちゃんと登校してきたそうなのですが、熱中症=30℃以上の暑い日、と思い込んでいた私は「25℃でも熱中症になるんだ…」と衝撃でした。

これから暑さ本番を迎える前に、子どもの熱中症について調べてみました。

熱中症とは

熱中症とは、熱(暑さ)によって身体が不調を起こすことを言います。

暑さで体温調節がうまくできなくなったり、体内の水分量や塩分量がバランスを崩すことが不調を起こすきっかけとなります。

暑さを感じにくくなっている高齢者や、体温調節機能が未発達な子どもが熱中症をおこすことが多いため注意が必要です。

熱中症が起こりやすい要因として、

・温度や湿度が高い日
・陽射しの強い日
・まだ暑さに慣れていない時期の高温日
・激しい運動で身体で熱が大量生産されたとき
・寝不足、疲労感など、体調が良くないとき
が挙げられます。
上記に該当する項目がある場合は注意が必要です。

子どもは熱中症にかかりやすい

子どもは大人に比べて熱中症にかかりやすいというのはご存知の方も多いのではないでしょうか。

その理由は主に3つあります。

熱を逃がしにくい

子どもは小さければ小さいほど体温を調節する機能が未熟で、汗をかくスピードも大人に比べて時間がかかるため体温が下がりにくく、身体の中に長く熱をこもらせてしまうことになります。

その結果、体温を上昇させやすく、外気温の影響を受けやすいとされています。

照り返しの熱にやられやすい
子どもは大人と比べて身長が低く、地面に近い位置にいます。
そのためアスファルトなどの照り返しを大人よりもまともに受けやすく、大人よりも体感温度はかなり高くなります。
大人の頭部の気温が30℃だったとしても子どもの頭部付近は33℃~35℃くらいの温度になるので、大人が「暑い」と感じている以上に子どもは暑さを感じていることになります。
子どもの感覚では熱中症は防げない
年齢にもよりますが、自分の身体の異変を上手く伝えられない子もいます。
元気に遊んでいるから大丈夫、と思っていても遊びに夢中になっているだけで身体の異変に本人が気づいていないということもよくあります。
本人が嫌がったとしても、こまめに水分補給をする、定期的に日陰で休ませるなどして、本当に異常がないかどうか、周りの大人が確認することが大切です。

「あれ…?」と思ったら

では、子どものどんな様子に注意をしていけばいいのでしょうか。
見た目でわかること

・顔が真っ赤

・汗を大量にかいている

・汗を全くかいていない

・痙攣している

・フラフラしている

・異常行動をしだす

子どもの訴えからわかること

・気持ち悪さ、腹痛を訴える

・頭痛を起こしている

上記のような症状がみられるときはすぐに日陰で休ませ、水分補給をさせます。

応急処置

意識がしっかりあり、飲料水を摂取することができるようであれば、涼しい場所に寝かせて様子を見ます。

身体を冷やす

特に首やわきの下、足の付け根、足首など、太い血管のあるところを中心に氷や冷たいタオルで冷やし熱を逃がすようにします。全身を冷たいタオルで拭いてあげるのも効果的です。

送風する

少しでも熱を下げるようにうちわや扇風機などで身体を冷ましましょう。

こまめに水分補給を

状態が落ち着くまでこまめに水分を取らせましょう。お茶や水ではなく、塩分も摂取できるスポーツドリンクやイオン飲料がオススメです。

効果的なからだの冷やし方参照:熱中症の対策|くすりと健康の情報局 (daiichisankyo-hc.co.jp)

救急車を呼ぶタイミング

明らかに様子がおかしい場合、一向に様子が改善しない場合はためらわずに救急車を呼びましょう。

・意識がない
・全身が痙攣している
・汗が出なくなる
・熱が40℃以上ある
・自力で水分を摂取できない
上記に当てはまる場合は手遅れにならないためにもすぐに救急車を呼び手当をしてもらう必要があります。
また、ここまでではなくても普段より体温が1℃以上高い場合はすでに熱中症が進行している恐れがあります。
涼しい部屋で水分補給をしながら様子を見、異常を感じたらすぐに救急車を呼んでください。

子どもでもできる予防とは

暑さに身体がやられてしまうことが熱中症に繋がるため、暑さが増す前に予防策を講じることも必要です。

既に実践していらっしゃる方も多いと思いますが念のため記載しておきますね。

・暑さに慣れるため、適度な運動をする

・睡眠をしっかりとる

・栄養バランスのとれた食事を心がける

・外出時は帽子をかぶる

・水筒を持ち歩く

・風通しのいい上着で肌の露出を少なくし、直射日光から肌を守る

これらは日常生活の中でも無理なくできる予防策ですので、ぜひ取り入れてみてください。

気温による危険度も重要ですので覚えておきましょう。

参照:熱中症の対策|くすりと健康の情報局 (daiichisankyo-hc.co.jp)

おわりに

4月でも半袖で気持ちいい日が多く、この先の気温が今からとても恐ろしいです。

昨年はコロナ禍で授業日数が足りないため、夏休みも学校へ通う子供達の姿が全国で見られましたが、昨年と同様に気温の高い日はランドセルでの通学を回避できたり、日傘を差しての登校を今年度も認めてくれるといいな…と思っています。

子どもは大人が思う以上に外気温の影響を受けやすいため、本人が訴えた時にはすでにかなり重症化していることもあります。

周囲の大人が気を付けて、子ども達を熱中症から守りましょう。

 

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