我が家の長男が幼稚園から度々持ち帰ってくる肝油ドロップの申込用紙。
昨日もまた持ち帰ってきました。
いつもならすぐにゴミ箱に行くところですが、何となく用紙を読むことに。
すると子どもの発達に欠かせない栄養素がたくさん含まれていることがわかりました。
そもそも肝油とは?
私が申込書をゴミ箱に直行させていたのは、『肝油』という何となく気持ちの悪そうな名前がついているのも理由の一つでした。
一体何なのか調べてみると、鱈・サメ・エイなどが肝臓に蓄えた脂肪油のことを肝油と呼び、その中にはビタミンAやビタミンDが豊富に含まれているそうです。
食料の少なかった戦後を中心に栄養補助食として普及したそうですが、現代においても子どもの栄養不足や健康維持のために肝油は重宝されていて、甘く味付けをした『肝油ドロップ』は食べやすいことから大人にも子どもにも根強い人気があります。
ビタミンAやビタミンDが不足するとどうなる?
肝油に多く含まれるビタミンAとD。
一体どんな作用があるのでしょうか。
ビタミンA
視覚、生殖、免疫に不可欠な栄養素で、粘膜や皮膚の健康維持にも役立っています。
不足すると、暗いところで目が見えづらくなる夜盲症や免疫力の低下に繋がり、発展途上国での子どもの失明の原因はビタミンAの不足がトップです。
ビタミンAは身体に有益ですが、特に妊娠初期に過剰摂取してしまうと胎児の眼球、頭蓋、肺、心臓などに奇形が起こる可能性が指摘されているので注意が必要です。
ビタミンD
カルシウム・リンを取り入れる作用や免疫・代謝を助ける作用があり、不足すると歯や骨が脆くなりやすく、骨格異常(くる病)や骨粗しょう症の原因になります。
ビタミンDは肉・卵・キノコ類などから摂取ができますが、特に多く含まれるのは魚類。
魚離れが進んでいる現代においてはビタミンDが不足している人が多く、問題視されています。
日光に当たることでも生成されるのですが、近年の陽射しのキツさや生活習慣などから日に当たらない生活が増えたこともビタミンD不足の原因ではと言われています。
摂取のし過ぎは副作用を招く?
肝油を甘く味付けした肝油ドロップは子どもにも定評があり何度も食べたがる子もいますが、過剰摂取は体調を崩す原因になるので気を付けなければいけません。
どんな副作用がある?
肝油ドロップに含まれているビタミンAとビタミンDですが、これらはどちらも「脂溶性ビタミン」に分類されます。
脂溶性ビタミンとは脂に溶ける性質を持つビタミンのことで、この栄養分は体内に地区生起しておくことが可能です。しかし蓄積量が多くなると『過剰症』となり様々な体調不良を起こすことがあります。
ビタミンAの過剰摂取
吐き気、頭痛、食欲不振、肌の乾燥、胎児奇形など。
ビタミンDの過剰摂取
吐き気、頭痛、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、多尿、腎石灰化、腎不全、尿路結石など。
決められた量の中で食べる分には何も問題はないので、食べ過ぎには注意しましょう。
コロナ禍で注目を集める肝油ドロップ
と、このように子どもの健康維持に効果が期待される肝油。
抗酸化作用もあるため、大人のアンチエイジングとしても重宝されています。
そして今、肝油がコロナへの免疫力を高めるのでは、という期待が寄せられているのをご存知でしょうか。
なぜ肝油がコロナ対策に?
実はコロナワクチンには「スクアレン」と呼ばれるものが含まれています。
このスクアレン、サメの肝油から抽出可能で、前述の通り免疫力を高める効果があります。
コロナワクチンにもこの成分が使われているということで、肝油を多く含む肝油ドロップが注目され始めています。
コロナ重傷者はビタミンDが不足!?
コロナが重症化している人はビタミンDが不足していることも原因の一つではないかと医師の間で仮説が立っているそうです。
『ビタミンDが不足している=コロナ重症者』というのは短絡すぎますが、そもそもビタミンDの不足はウイルス性呼吸器感染症や肺炎のリスクが上がることがわかっていますし、その逆にビタミンDを摂取することでそれらの病気やインフルエンザなどを予防できることがこれまでに報告されてきています。
血中のビタミンDが低いと、コロナウイルスに感染する可能性や死亡率が高くなるという相関関係が示されたものが欧州で報告されてもいます。
必ずしもビタミンDの作用だとは今の段階では言い切れませんが、そうである可能性が高いと考える医師は多いようです。
ワクチン接種の対象年齢から外れている子どもの予防になればと、現在肝油ドロップが多方面から注目されています。
こちらも参考にどうぞ→16歳以上→12歳以上へ。コロナウイルスワクチン接種年齢の幅を拡大。
おわりに
子どもの栄養の補助として活躍している肝油ドロップ。
様々な効果がとても魅力的ですよね。
気になる方は一度試してみてくださいね。
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