成長と共に行動が脳に支配される!?大人が変化を嫌うのには脳の特性が関係していた!

生活

仕事、子育て、親の介護、学校や地域の役員…等々、大人になるとやることがいっぱいで目の前のことを一つ一つこなしている間にあっという間に一日が終わっている、という経験をお持ちの方も多いと思います。

子供の頃はワクワクしたような気持ちに頻繁になっていたはずなのに、大人になるにつれてそんな機会も少なくなり毎日同じことの繰り返し…。

この毎日の規則的な行動。

私達が脳に支配されているからだとすれば、どう思いますか?

行動がパターン化する大人

朝起きる時間、家を出る時間、帰宅する時間、お風呂に入る時間…。大人は常に時間を気にしながら生きています。それだけ24時間をあわただしい状態で過ごしていると言えるのかもしれません。

しかしこれは脳が勝手に作り出したあなたのパターン。毎日のルーティンに無意識に従うことで「今日はこれからどうしようかな」などと余計なことを考えなくて済むので脳がラクなのです。

しかしその一方、毎日同じことの繰り返しで刺激もなければ解放感もない、な~んか面白くない毎日が積み重なってしまう…。

何で大人は行動がパターン化してくるのでしょうか。

パターン化する理由とは

日々の生活の中に新しいことを取り入れようとするとき、「やっぱりやめとこうかな…」「自分には無理かも…」という感情になったりしませんか?これは何かをしようとするとき自然と湧き出てしまう気持ち…と思いきや、新しいことを脳が拒絶しているためにこのような感情にを生み出しているんだとか。

実は、脳は新しいことを始めるのが苦手。知らないことを始めるときには一旦拒絶反応を示す仕組みになっていて、これは脳の持つ正常な特性だそうです。

それはその新しいことが自分にとって未知の世界であるがゆえに、脳が過度に心配している反応だと言い換えることができるでしょう。

この脳の反応を受け入れるか突っぱねるか。

「悩むくらいならやめとこうかな。日々いっぱいいっぱいだし…」となりがちなのが大人の思考。

良い変化であっても悪い変化であっても、「変化」があると人間は少なからずストレスにさらされます。

負担の大きい毎日にさらに負荷を掛けたくない、だからいつも通りでいい、というのが行動がパターン化している一因と言えそうです。

なぜ「変化」を拒むのか

脳は、過去から今までに蓄えてきた情報を元に生活をしていこうとします。よく知っている情報・知識を好み、知らないことを嫌うのが脳の特徴。

ストレスになることがわかっていながら変化に飛び込む、というようなことは脳にとっては最大の苦痛であり、人は無意識のうちにそのような状況に身を置かないように変化を避け続けて生きているようです。

これは「知らないこと=こわい」と感じているから。

自分の持つ知識では対応できない状況になるのがものすごく恐怖なんですよね。

初めての体験はわからないことだらけ。

安全なのか、危険性はないのか、楽しいのか、継続できるのか…。

変化というのはわからないことをたくさん生み出します。だからこわいのです。

だからこそ脳は「いつもと同じ」安全な思考や行動パターンを強く望み、変化のない日々を実行させようとするのです。

変化を楽しめる人になる

さて、なぜここまで脳は変化を嫌うのでしょう。

未知の世界だから?知識がないから?危ないかもしれないから?

先程から繰り返しお伝えしてきているので様々答えはありますが、一番の要因は「変化をすることはそんなに恐れることじゃないし、変化がプラスになることもあるということを脳が認識していないから」だと言えるでしょう。

では、変化も悪くない、と脳に理解させるにはどうしたらいいのでしょうか。

成功体験が脳の思考を和らげる!?

これはうまくいった経験がどれだけあるかということと比例してくるんじゃないかと思うのですが、例えば何か変化を加えたときに、変化によるストレスよりも得たものが大きかった場合は脳にすこーしだけ「変化もそんなに悪いものじゃないよ」と記憶させることができます。

この体験が多ければ多いほど変化に対してそこまでの拒絶反応は出てこなくなるようになります。

身近な例を一つ上げてみると…

今までパンツスタイルしかしなかった女性が、ある日思い切ってスカートを履いてみたところ周りからの反応がとてもよく、その経験が自信となってまた新たなファッションに挑戦したくなる、のような。

小さなことでもいいのでちょっとした変化を日々積み重ねたら、脳が変化ということに少し鈍くなっていくような気がしています。

失敗しても立ち直りが上手くいけばそれも成功体験

逆に変化を加えてみてそれが失敗だったとしても、そこからの立ち直りにさほど苦労しなければ「もし次も失敗してもまた立ち直れる!」と脳に記憶させることができるので再度挑戦することも大いに可能です。

これはその人の性格にも左右される部分だと思うのですが、ポジティブ思考の人の方が立ち直りが早い、そして好奇心旺盛なので変化をさほど嫌わない傾向にあります。

失敗したって次がある!大丈夫!と脳の拒絶反応をうまくかわすことができれば、どんな人でも変化を受け入れ楽しむことは可能です。

おわりに

子供が好奇心のままにあれこれと興味を持つのは、大人からすると少し羨ましいことなのかもしれません。

私達は大人になる過程でさまざまな経験をし、知識を深めてきました。時にはその知識が邪魔をし、私達の意志が貫けなくなる時もあります。知識はとても大切な財産ですが、優先させる頻度が意志よりも高くなるとどんどん自分の型が出来上がってしまい、それに固執しがちになります。

固執しがちになるということは、新たなものを受け入れることへのハードルが上がるということ。

人生を豊かなものにしていくためには好奇心は何歳になっても欠かせないものだそうです。

できるだけ脳を柔軟に保つために、ちょっとした季節の変化に気付いたり、自らの生活に変化を起こしてみたりと脳に刺激を与えることが効果的です。

ここでは書ききれませんでしたが、近いうちに「幼い頃のワクワクドキドキ体験が大人になってからもたらす効果」について記事を作成していこうと思っています。

子供の頃のあのときめく気持ちを大人になってからも大切にできている人は幸せ度数が高いことがわかっているのでそのことについてお話しする予定です。

あなたの日々の生活が、少しの変化によってより充実したものになりますように。

 

 

 

 

本で脳を刺激するのもいいですよ☆

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