コロナで世界が大騒ぎとなって早1年。
日本では春に緊急事態宣言が出され、学校や会社が休みになったり、思うように外出ができない日が長らく続きましたよね。
しかしそれがきっかけとなり家族で過ごす機会が増え、今までより距離が縮まって家の居心地がよくなったとの声も聞かれています。
「コロナ離婚」と騒がれていたのはごく一部。
実際には家族関係が改善したと感じているご家庭の方が圧倒的に多いようです。
やっぱりコミュニケーションは必須
明治安田生命が11月16日に発表したアンケート結果をご存知でしょうか。
20代~50代の既婚夫婦に、コロナ禍で夫婦関係に変化があったかを聞いたところ、「変わらない」が74.3%で最も多く、「良くなった」と答えた人は19.6%、「悪くなった」と答えた人は6.1%で、良くなったと答えた人の割合は悪くなったと答えた人の3倍以上いることがわかりました。
仲が良くなったと感じている人にその理由を聞いてみると、「会話の機会が増えたから」(62.5%)、「一緒に食事をする機会が増えたから」(37.1%)、「そばに支えてくれる人がいて心強いと感じたから」(21.1%)との回答が多く、家庭が円満だと感じている夫婦はそうでない夫婦に比べて3倍以上会話の時間が長いこともわかり、夫婦の円満度とコミュニケーションの時間は比例しているのでは?と明治安田生命は分析しています。(調査は全国に住む20歳~79歳の既婚男女1620人を対象に、インターネット上で行われました)
人間は一緒に食事をすることで仲間意識が本能的に芽生える生き物だそうで、それははるか昔、人間が群れを成して行動していた時代の名残だと言われています。
一緒に食事をとるということは仲間の証。
それがこのコロナ禍で夫婦間にプラスの効果をもたらしたようですね。
コロナで在宅勤務が増え一人の時間が無くなったと嘆く方もいらっしゃると思いますが、夫婦間の会話が増えたことで関係が改善された人が多いことにホッとしました。
一時期「コロナ離婚」というワードが連日のように話題になっていましたが、それはごく一部での出来事だったようですね。
マスクの意外な効果
一般的にマスクをしての会話は「表情が読み取りづらいのでコミュニケーションが取りづらい」と言われていますが、マスク着用だからこそ人と接することがスムーズになったという人もいます。
対人恐怖症を抱えている人はもともとマスクやサングラスなどを着用し、人の視線を避けようとする傾向にあるようですが、逆にそれが目立ってしまうこともありました。
しかしコロナ禍で外出時にマスクを着用することが当たり前の世の中になったためマスクをしていることに違和感がなくなりました。さらに相手もマスクをしているため程よい距離が取れていると安心感があり、以前よりも積極的に人と関われるようになったと感じている人が増えているのです。
今朝のあさイチではキャスターの博多華丸さんが、マスクがあることで年頃の娘さんとのコミュニケーションがうまくいくようになったとおっしゃっていました。「口元が隠れることで本音を言いやすくなったのかな…」とも。
マスク着用はマイナス面ばかりかと思いきや、今までよりも対人関係がうまくいくようになったというプラスに作用する働きもあるようです。
引きこもる人の気持ちの理解にも
一方でコロナ禍は引きこもりの人の心を理解できるいい機会になったという人もいます。
不要不急の外出が制限されていた春先は、引きこもりの人に限らずそれ以外の人達も家にこもることとなりました。
「いつまでこんな状態が続くんだろう。いつになったら自由に出歩けるんだろう。仕事はいつから再開されるのだろう…」と、誰もが先行きの見えない未来に不安を感じたことでしょう。
その不安は引きこもりの人達の気持ちにも共通するところがあり、「あ、あの子はこういう気持ちで毎日を過ごしていたのかな」と引きこもる人の心の理解に繋がったケースもあるそうです。
詳細はこちら→コロナ禍でひきこもり本人と家族の関係改善も “疑似体験”で共感、「子どもの心情も同じではないか」
コロナ禍での外出自粛は引きこもりの疑似体験をしたようなもの。
引きこもりの人達に向けられる視線が、少しでも柔らかいものになるといいなと思います。
おわりに
コロナに怯える毎日にとことん嫌気がさしていますが、一方でコロナをきっかけに好転した関係もあることを知り、温かい気持ちになりました。
コミュニケーションを密にとることや話しやすい状態を作って相手の気持ちを聞くことが、どれほど大切なことなのか改めてわかった気がします。
コロナが収束しても家族関係はそのままいい状態をキープしたいですね♡
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