毎年10月末にやってくる一大イベント、ハロウィン。
日本では10年ほど前から一気にブームとなり、仮装をした若者が渋谷に集結するのが毎年の恒例行事となりました。
それと時期を同じくして幼い子供を持つ母親たちの間でもハロウィンイベントが盛んに行われるようになり、子供の仮装やお菓子のラッピングなどに個性をにじませています。
準備も当日も楽しいハロウィン。
でもその陰で、迷惑な行事だと感じている人がいることも忘れてはいけません。
そもそもハロウィンって?
ハロウィンは、古代ケルト人が毎年10月31日に行っていた行事が起源とされています。ケルト民族にとって10月31日は1年の終わり。大みそかにあたるこの日に、先祖の霊が家族の元へ帰ってくると信じられていました。しかし家族の霊だけでなく、現世を生きる人間にいたずらをする悪霊も一緒にやってくると考えられており、仮装をしたり魔除けの焚火で驚かすことで悪霊を追い払おうとする風習があったそうです。
仮装の部分が現代にも引き継がれているわけですが、魔女やドラキュラなど悪霊を驚かせるための恐ろしい衣装にとどまらず、自分の好きなキャラクターの衣装を着て楽しむのが近年の主流となっています。
マナー違反がトラブルの元
ハロウィンは毎年ニュースで騒がれてはいるものの国民的な行事とは程遠く、ごく一部のやりたい人だけやっているイベントです。
ハロウィンに参加している人よりしていない人が多い中、「子供の行事だからある程度のことは許される」という勝手な思い込みを持つ親に周りは迷惑しています。
ご近所トラブルその① 手当たり次第にチャイムを鳴らす子供達
「この日だけはどこの家の人もお菓子をくれる!」と勘違いしている子供に困惑する人も多いそう。
出てくるまでチャイムを鳴らし続ける、ドアをたたき続ける子供に辟易しているという声も。
日本由来の行事でもなければクリスマスほどメジャーな行事でもない、何なら年配の方はハロウィンがどんな行事なのか知らなくても珍しくはありません。
突然家に子供が押しかけてきて「Trick or Treat!!」と叫ばれたところで「は??」で終わりでしょう。
手当たり次第にやるのであれば、事前にご近所の方へ親がお伝えしておくのが常識。
対して交流のない子供達に「お菓子ちょうだい」って突然言われても迷惑以外の何物でもありません。
ご近所トラブル② いたずらしていいんでしょ?
ハロウィンでのセリフ【Trick or Treat】。
いたずらされるかお菓子をくれるかどっちがいい?なんていうセリフですが、特に事前連絡もなく当日お菓子をもらいに来た子供達に「うちはハロウィンやってないから」と断ったことで庭や車にいたずらされた、というケースも出ています。
「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」というセリフを鵜呑みにしちゃった子供達が訪問先の庭の花を抜く・踏みつける、窓に石をぶつけようとする、車を触り傷をつけるなどして家主にブチ切れられるというケースも。
もちろん親には弁償する義務が発生しますし、楽しい時間は一転します。
セリフにはあるけれど実際にいたずらするのはダメなこと、と教えておかないととんでもないことになるかもしれませんよ。
ご近所トラブル② 時間帯を考慮して
お菓子をもらいに行く時間帯は、アメリカでは17時~20時くらいが主流だそう。
とは言え、ハロウィンだからといって祝日でも何でもないし、平日の夕方はどこの家もバタバタ忙しい時間帯。
迷惑にならない時間にサッと訪問するのが望ましいです。
子供達が「Trick or Treat!!」と近所で何時間も叫び続けているのが苦痛だったという声も。
ネットで見ていたら、22時を過ぎてから子供達がお菓子をもらいにやってきた、という投稿もあり、そんな時間に出歩かせ、人の家のチャイムを押させる親の非常識さにびっくりしました。
ご近所トラブル③ ゴミは持ち帰る
ハロウィン翌日に外に出てみたら、敷地内に昨日あげたお菓子の外袋が捨ててあったという悲しい思いをした方も。。。
渋谷で若者が大騒ぎした翌日も、ごみが散乱していて大変だとニュースで流れていますが、そのような子供が大人になってああなるのか…と先が思いやられます。
ゴミはゴミ箱へ。これ常識。
【番外編ご近所トラブル】 呼ばれてないんだけど…
子供達にハロウィンの風習を楽しませる場合、大体お友達親子何組かと計画することが多いと思います。
しかしここでもまたトラブル発生。
仲良しだと思っていたグループがハロウィンの計画を立てているらしいのにうちだけお誘いがきてないんだけど…。
誰かが伝えているとみんなが思っているのか、あえて除外されてしまったのかがわからないので入れてほしいとも言いづらい。
何より後で子供が自分だけ誘われていないことを知ったら傷つくだろうな…とモヤモヤ。
ハロウィンをしなかったからって大したことでもないのですが、本人たちにとっては一大事。
このような場合、企画している親子の中に「お母さんと相性が悪いor子供と相性が悪いから呼ばないでほしい」などと言い出す人がいて、あえて呼ばれていないケースがほとんどなので深追いしないのが賢明です。
楽しいイベントのはずなのに人の心情が読み取れてしまう悲しいケース。。。
「ハロウィン トラブル」で検索すると、この手の悩みを相談している人が散見されます。
人に嫌な思いをさせて自分達は楽しむなんて、嫌な感じですよね…。
お菓子をあげて余計なことに巻き込まれたくないという本音
大してなじみのないハロウィンに子供達がやってきて一度お菓子をあげようものなら、来年も再来年もずっとお菓子をくれる家のリスト入り。
年に1回の行事とは言え、お菓子を用意しなければならないことに煩わしさを感じる人もいます。
どのような体質なのかわからない子供にお菓子をあげたことでアレルギーが出た、なんてことにもなりかねないし、お菓子を喉に詰まらせた、なんてことがあってもいけないし、あげるほうも非常に気を遣います。
「トラブルに繋がりそうなことは最初から関わらないでおこう」という気持ちが働き「不参加」を表明するご近所さんが多いのは当然かもしれません。
親は子供にマナーの徹底を!
いくらイベントだ、といっても最低限のマナーは守りたいもの。
お菓子をもらいに行った先の人が不快な思いをしないためにも、挨拶や礼儀などは教えておく必要があります。
風習だとしても、訪問して「Trick or Treat!!」とだけ叫んでお菓子をもらって無言で出ていくのはおかしいでしょう。
知らない家に「お菓子もらいに行っといで」と指示を出す親もいるとか…。
どのような振る舞いをしたら双方が気持ちよくいられるかを親子で考えるいい機会かもしれませんね。
ハロウィンに関するびっくりする投稿を発見してしまいました。
こんな親がいるなんて。。。
おわりに
子供達が小さいころ、近所の方たちとハロウィンを楽しんだことがあります。
同じマンション内の小学生以下の子供のいるご家庭全てに声をかけ、事前に参加不参加を聞いて、参加と答えた家の玄関ドアには折り紙で作ったジャックオーランタンやコウモリなどの飾りを目印に付けて、子供達がお菓子をねだっていい家かどうか見分けられるようにしました。
子供達もとても楽しんでいたし、大人達も普段とは違う子供達の仮装姿に写真をパシャパシャ…。とてもいい思い出になりました。
少しの気遣いでみんなが気分よく過ごせるのに、それを怠ったことで楽しいイベントが不快な思い出に終わってしまうのはとてももったいないことです。
周りへの配慮を忘れずに、ハロウィンを楽しみましょう☆
子供のコスチューム購入はお早めに!
コメント