テレビ業界が苦戦を強いられています。
インターネットの普及により視聴者が減り、若者を中心に「テレビ離れ」が加速中。
テレビを見る習慣が減った原因は、テレビ界の体質にもありそうです。
一般とテレビ業界の激しい温度差
犯罪や不祥事に甘い芸能界
「芸能界は犯罪者(不祥事者)に甘い」という言葉をたびたび耳にします。
麻薬取締法違反で捕まった歌手が一定期間後にまたテレビ復帰していたり、不倫で大バッシングを受けたタレントや俳優も騒ぎが落ち着くのを待ってシレッとまた出てきたり。
一般企業であれば即解雇、再就職も難しいような事案でも、しばらくすると何事もなかったかのようにテレビに出てくるところが一般の視聴者には受け入れ難いところです。
・逮捕されるような案件だとしても逮捕されない
・逮捕されたとしても簡単にテレビに出てくる
という一般世界との明らかな差に世間の不満は増す一方です。
「こんな人二度と見たくない!」と世間から思われるような不祥事を芸能人がやったとしても、数か月後に何事もなかったように復帰しているのは決して珍しいことではありません。
世間の風当たりが強い人間をあえて前面に出し視聴率を上げようとするテレビ界。それにドン引きの視聴者たち。
製作側の考えることと見る側の求めていることとがマッチせず、テレビ離れの一因となっていることは否めないと思います。
見たいと思える番組の減少
テレビから与えられるストレスは、不祥事を犯した芸能人からだけではありません。
生産性のないトーク番組、お笑い芸人を多数集めてただ騒がせているだけの番組、似たようなクイズ番組、ヤラセ臭の強いドキュメント番組…。
身内だけ盛り上がってて視聴者は置いてきぼりの番組がすごく増えたように思います。
テレビ業界が近年のテレビ番組についてどう思うか、という質問をネットで投げかけ、それに答えた人達の意見を見ると、「時間を割いて見ることがバカバカしい番組が増えた」「子供に悪影響しかない」という意見が目立ち「見るのはニュースとスポーツとドラマだけ」に限定しているという視聴者の割合が増加傾向。
ニュースやドラマですらインターネットを利用して見る、という方も少なくありません。
余計なものを見たくないからYouTubeへ
テレビは、見たくない芸能人、見たくないテーマを避けるにはテレビを見ないことしか方法がありません。
しかしいつその人がテレビに出てくるか、その話題が持ち上がるかわからないため、気分よく見ている途中で突然不快感に襲われることもしばしば。
その点YouTubeなどでは、見たい芸能人や見たいシーンを自分の好みに合わせて視聴することができ、余分なストレスがかからないため需要は右肩上がりです。
テレビは、構成がしっかりとした内容の濃い番組もありますが、作り手と演者の自己満足としか思えないような陳腐な番組も増えました。
インターネットの普及により、見たい芸能人や見たいシーンを自分の好みに合わせて視聴するという選択肢が増え、テレビ離れは加速の一途。
広告費もテレビよりインターネットの方が上回り始めているので、今後もネット優位な情勢は続いていくでしょう。
おわりに
一昔前までは娯楽として何となくつけていたテレビも、今では「自分の見たいものだけを効率的に見る」というネット頼みのスタイルに変化しつつあります。
テレビを重宝しているのは70代以上の世帯が主で、それ以下の世代はさほどテレビに依存はない様子。中でも若者の18%はテレビを全く見ない生活を不自由なくしており、ネットが彼らの情報源であることは紛れもない事実です。
テレビ界は今までのスタイルを大きく変えていかないと行きつく先は真っ暗闇、という事態は避けられません。
どうなる、テレビ業界。
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