コロナウイルスを収束させるため、学校・幼稚園が休みになって毎日どう過ごしたらいいの!?とお困りの親御さんも多いと思います。
我が家の3人の子供達は宿題をちょっとやっては遊んだりゲームしたり…。
今頻繁にやっているのが任天堂switchのマリオパーティー。いわゆる双六のようなゲームで、3人で大笑いしたり喧嘩したりしながら毎日繰り返しています。
それにしても有り余る時間をゲームに費やしすぎるのはいかがなものか…。
そこで「そんなに双六が面白いなら自分達で好きに作ってごらんよ」と提案したところ、「やるやるー!!」と早速作り始めました。
実は奥が深い!工作が子供にもたらす効果
今の子供達は、ゲーム機やおもちゃが溢れかえっている世の中で生きています。
遊ぶものがたくさんあり物質的には満たされていますが、自分で何かを作って遊ぶという機会が減って、考える・試行錯誤するという経験は昔に比べてグンと減っています。
考える機会が減るということは、脳への刺激も少ないことに加えやる気スイッチが入りにくく、与えられたものを言われたとおりにやることを楽だと感じてそれを習慣化してしまいがちになります。
将来のストレス耐性を左右するといわれているほど、自らイメージしたものを作り上げていくというのは子供にとって欠かせない大切な行為なんだそうです。
自分の理想通りの作品に近づけるにはどうしたらいいのか、ああでもないこうでもない…と頭をフル回転させながら知恵をひねり出す行動は成長する上でとっても重要な役割を果たすのですが、残念ながらこのことに気付いていない親御さんが大半です。
指先の動作が脳を活性化させる
一つの作品を作り上げるのに様々な工程のある工作。
切る、貼る、書く、塗る、折る,ねじる…すべて指先と脳が連動してできる作用です。
はさみで切ること、のりで貼ること、文字や絵をかくこと、きれいに色を塗ること、思った形に折ること…。どれも脳と指先の共同作業です。
認知症予防に指先を使ったトレーニングが含まれているのは、脳を活性化させ、認知の症状を遅らせたり和らげる効果があるからだそうですよ。
指先を動かすことが刺激になり脳をいい方向に導くことは、大人にも子供にも共通することなんですね。
色彩感覚が養われる
工作をしていく上での楽しみの一つに、「全体の色をどうするか」ということが挙げられます。
昨日から続いている我が家の子供たちの双六づくりですが、折り紙を切り抜いて何色の台紙に貼ればきれいに見えるか、に真剣に取り組んでいる姿にはこの数時間でさえ成長したように感じます。
子供達はそれを楽しんでやっているため、何時間でも取り組んでいました。
色と色との組み合わせで見え方がだいぶ違う、ということに気付いたようです。
想像力・集中力が心の豊かさを引き出す
大人が子供の自主性を尊重し、本人が作りたいものを自由に好きに作り上げることは心の豊かさにも繋がります。
※補足ですが、「自主性を尊重する」とは、子供が感じるままに表現させることをさします。ここはこれ、そっちはこれ、などと大人の意見に従わせず、絵・工作・粘土など、子供が思うままに自由に表現させることをそのように言うのだそうです。子供の身勝手な行動を「自主性」と言ってほったらかしにすることは「自主性の尊重」とは言わず「放任」と言います。この辺を勘違いしている大人が近年非常に多いとのことです。(現役の保育士さん談)
想像を形にするために一生懸命になれる。どうしたら最適なのかをじっくり考える。達成したいからずっと集中していられる。よりよくしたいから工夫をしてみる…。
子供なりに考え、努力し、経験する。
そうして出来上がった作品は、子供に達成感を与え、次への大きなステップとなります。
最初からうまくなんていきません。
しかし経験を積むことで「前回よりも上手にできた」という進歩に子供自身が気付くと思います。
それが繰り返されると「自信」になります。
自信がつくとさらに深く追求し始めます。
追求する頃にはとんでもない集中力が身についていることになります。
集中力は一生モノです。
そのきっかけ作りをしてあげられるのは、そばにいる大人にほかなりません。
工作は、楽しみながら脳を活性化させ集中力の土台作りができる、子供にとって最適な方法と言えるのではないでしょうか。
子供の作品はおしゃれなインテリア
子供の描く絵、作るもの、書いた字は、家を華やかにするインテリアとして2次活用が可能です。
額に入れて飾ったりきれいな布を敷いてリビングに飾ったり、その歳にしかやらないこと、書かないことというのは本当に貴重な代物です。
かわいい字や作品を処分する前に、飾ることができないか考えてみましょう。
ゴミと思えるものでも飾ってみたら意外に映えることがありますよ☆
見える場所に飾られることは子供のやる気にも繋がり、もっとやろうという意欲にも通じます。
100均の額に入れるだけで、子供ギャラリーに大変身。
おわりに
子供が作品作りに没頭している姿を見て、自分自身が幼いころに楽しいアイディアを思いつくたびに体の奥からワクワクした気持ちがこみあげていたことを思い出しました。それと似た感情を子供達も感じているのかな、と思うと私も童心に返ったようになり、しばらく子供達と双六作りに夢中になってしまいました。
工作には大人も子供も楽しめる力が備わっています。
この長い休みの期間、工作で有意義な時間が過ごせるといいですね。
ちなみに子供達の双六作りは完成までにあと2~3日は要しそうです。
とは言え、まだ製作途中の作品ですでに遊んで大いに盛り上がりを見せています。
※マリオパーティーに見立て、家にあったマリオたちが大活躍(笑)
どんな双六が完成するのか私も楽しみです!
最後に、今回参考にした本をご紹介します。
手頃な値段なのに情報量がたくさん。幼稚園の子でも作れる作品も多数掲載されています。
切り紙を画用紙に貼って、絵を作るのも面白いですよ。
皆さんが有意義な時間を過ごせますように。
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