毎年の猛暑に伴い、熱中症対策のため公立小中にもエアコンが設置される学校が増えてきました。文部科学省の今年9月の調査によると公立小中の冷房設置率は77.1%(昨年度より19.1%の増加)で、今年度末には9割に達する見込みになっているそうです。
暑さに耐え、熱中症の心配をしながらの学校生活はそろそろおしまい。
でも…。この快適さが子供達の楽しみを少し(?)奪うかもしれません。
エアコン設置で夏休みが短縮される!?
つい先日、我が家の地域の公立小中のエアコン設置が完了したようで、それに伴い小学校から手紙がきました。
内容は『夏季休業短縮について』。
要約すると、エアコンが設置されて夏でも快適に過ごせるようになったから来年度から夏休みを10日間短縮する、と。
今までは7月21日から夏休みでしたが、来年からは7月31日まで給食有りで授業をし、その分年間の授業時間を原則5時間にします、と書かれていました。
「おお!!夏休みが短く!?しかも5時間授業が原則!?良いことづくめじゃーん♡」と私は率直に思ったのですが、子供達の反応はもちろん「えーーー…(暗)」。
土曜日も授業をしていた時代を生きてきた私にとっては、今のような「時間がなくて詰め込み式で何とかやってます」みたいな余裕のない授業は先生にとっても生徒にとってもマイナスでは?と思っていたのでこの案には大賛成です。
そもそも夏休みは
日本の教育機関の場合、正式名称は「夏季休業」といい、校舎などに冷房設備がない場合が多く、太平洋高気圧支配下での授業が暑熱により困難なので、その間を休業とするためとされる Wikipediaより
という定義のもとで実施されていたようですが、冷房設備の設置により授業が困難ではなくなった今、状況に合わせて形を変えていくのも必要な施策だと考えています。
夏休み短縮で何かが失われる?
私は大賛成なこの計画ですが、ネットをザッと見てみたころもちろん反対意見もあります。
・夏休みは親子の絆を深める時間
・普段できない体験をする時間
・計画を自分で立てて実行することの大切さを知る機会
・エアコン稼働してまで授業するなんて環境破壊に加担している
などなど・・・
まぁ従来と違うことをやろうとするときには一定数の反対も少なからずあるわけですからね。以前より短縮っていうだけで目くじら立てて「反対だ!」というような日数でもないような…。
それに近年では授業開始日も地方によってホントばらついていますよね。
私の地元(関東)では開始日が8月25日辺り。
関西の親戚のところでも8月25日辺りから。
我が家(中国地方)のところは9月1日から。その間登校日が2日間。
市単位で違うのでしょうが、地域差や環境によって対応が変わっていくのは当然のことと思います。
反対意見の中に「夏休みを短縮するなら以前のように土曜日に授業をすべきだ!その方が子供にも環境にもいい」との意見もありこれに対して「なるほど、それもそうだな」と思ったのですが、共働き世帯が増えた現代では平日ばかりの夏休みよりも両親のお休み率が高めの土日の方が家族の絆を深める日に適しているんじゃ…と考えなおしました。(もちろん土日休みじゃないご家庭もあるでしょうが…)
授業をすることになった時期(地域により7月末や8月末)にしか休みを取れない親もいる!とおっしゃってる方もいらっしゃいましたが、事情があるのはみんな同じ。
学習指導要領が改定されて教える内容が増えている現代。内容が増えたのなら授業時間を今までよりも確保するしかないし、その時期が夏休み前後がいいというのであればそれがベストなのでしょう。
夏休みが20日~30日以上あるのならば今までの夏休みと大して変わらないのでは?と感じてなりません。
お子さんの夏休みが短縮されるとしたら、皆さんはどうですか??
コメント