寒中見舞いは用途多彩!どんな時に出す?送る時期や内容を解説!

生活

コロナ禍でいつも気軽に会えていた人と会えなくなってしまい、「せめて挨拶だけでも…」と今年は年賀状の売れ行きが例年よりUPしたそうです。

でも、喪中で出せない人がいたり自分自身が喪中だったりするとその手段も断たれてしまいますよね。

そんな時、活躍してくれるのが「寒中見舞い」です。

寒中見舞いとは

寒さ厳しい冬に、相手の健康を気遣うために書くのが寒中見舞いです。

しかしそれ以外の目的でも寒中見舞いは活躍します。

こんな時は寒中見舞いが便利!

寒中見舞いには以下のような使い方があります。

・季節の挨拶として

・喪中の方への挨拶として

・こちらが喪中だった場合の挨拶として

・喪中を知らせていなくて年賀状をくれた方への欠礼として

・故人に年賀状が届いた場合のお知らせとして

・年賀状の返事が遅くなったときの挨拶として
※年賀状は松の内(元旦~1月7日)までに出すのが礼儀とされています。それを過ぎるようであれば寒中見舞いに切り替えましょう。

寒中見舞いを出す時期

寒中見舞いは冬の寒さが最も厳しい時期に出すのが一般的です。

1月8日頃~立春の前の日(2月3日あたり)頃が出すのに適した時期とされています。

寒中見舞いに適した葉書

郵便局などでも寒中見舞い葉書などが売り出されていますが、もしオリジナルで作成するのであれば冬をイメージさせるもの(椿や牡丹などの花、雪だるま、白うさぎ、キタキツネ、白鳥、温かい食べ物など)のイラストを入れると仕上がりがきれいです。

注意:間違っても余った年賀状で出してはいけませんよ!!

寒中見舞いの内容

相手の健康を気遣ったりこちらの近況を知らせる内容を一文入れるのが好ましいです。

(寒い日が続きますがお元気ですか。こちらは家族一同元気に過ごしております。どうぞお身体に気を付けてお過ごしください。など)

以下の例文を参考にしてみてください。

寒中見舞い例文

季節の挨拶

寒中お見舞い申し上げます
今年の寒さは格別と存じますがお変わりございませんでしょうか
おかげさまで当方は元気でやっております
どうか風邪などお召しになりませぬようご自愛のほどお祈り申し上げます
令和〇年 一月

喪中の相手に挨拶をしたいとき

寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しき折 いかがお過ごしでしょうか
ご服喪中と伺い年始のご挨拶はさし控えさせていただきました
春の訪れが待ち遠しいですが いましばらくは寒さも続くかと思いますので
くれぐれもお体を大切にお過ごしください
本年もよろしくお願い申し上げます
令和〇年 一月

喪中を知らずに年賀状を出してしまったとき

寒中お見舞い申し上げます
この度はご服喪中とは存じ上げず 年始のご挨拶を差し上げてしまいましたことを深くお詫び申し上げます
お悔やみが遅れましたことをお詫び申し上げますとともに 心よりご冥福をお祈り申し上げます
いましばらくは寒さも続くかと思いますので 皆様どうぞお体を大切にお過ごしください
令和〇年 一月

喪中を知らせずに年賀状をいただいたとき

寒中お見舞い申し上げます
向寒の折 皆様にはお変わりございませんか
喪中のため年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました
旧年中に賜りましたご支援に深く感謝いたしますとともに
本年も変わらぬおつき合いの程よろしくお願い申し上げます
令和〇年 一月

故人に年賀状をいただいたとき

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただきありがとうございました
○(故人との続柄)・○○(故人の名前)は昨年○月に他界いたしました
ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます
故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
令和〇年 一月

年賀状の返事が遅れてしまったとき

寒中お見舞い申し上げます
年末年始はいつになく多忙でありましたため年賀状も差し上げずに大変失礼いたしました
最近は風邪が流行っておりますから どうぞお体を大切になさってください
あわせて本年も変わらぬご交誼のほど よろしくお願い申し上げます
令和〇年 一月

※文例はすべてhttps://nenga.templatebank.com/bunrei/kanchu01/より抜粋

いくつか例文を挙げましたが、相手によってはこんなに堅苦しく書かなくても内容がしっかり伝わる文章であれば構わないと思います。

とにかく気持ちを届けましょう。

「寒中見舞い」の豆知識

寒中御伺いとの違いは何?

「寒中見舞い」と同じ内容にもかかわらず「寒中御伺い」と表現されることもあります。

「見舞う」という言葉には目上の人が目下の人を気遣うというニュアンスが含まれているため、目下の人が目上の人に出す場合には「御伺い」としたほうが敬意を表現している、という理由からのようです。

とは言え、必ずしもこうでなければならないというものでもありません。

実際、店頭販売されているものは「寒中見舞い」の表記ばかりで「寒中御伺い」という文言は見たことがありません。

「見舞い」であろうと「御伺い」であろうと失礼にはあたらないと考えて差し支えないでしょう。

目上の方に「見舞い」で出してしまったとしてもありがたく受け取ってもらえると思いますし、もしより丁寧な思いを伝えたいということであれば「御伺い」として出してみてはいかがでしょうか。

余寒見舞いって何??

立春(2月4日)の頃~2月末頃までに出す挨拶状を「余寒(よかん)見舞い」と言います。

事情があって寒中見舞いを出せる時期を過ぎてしまった場合は余寒見舞いを出しましょう。

寒中見舞いは1月8日~2月3日頃、余寒見舞いは2月4日~2月末日頃と、出す時期が違うだけで内容は一緒です。

余寒見舞い例文はこちら↓

余寒お見舞い申し上げます

向春の折 ご家族の皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます
私どももおかげ様で一同無事に暮らしております
余寒厳しき時節ではございますが 何卒ご自愛専一に 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

令和○年二月

句読点をつけるのはマナー違反!?

意外と見落としがちなのが「句読点を付けるかどうか」ということ。

日本で句読点を使いだしたのは明治時代で、その時代は読み書きができる人が一部に限られていたため「読みに慣れていない人を助けるための工夫」という位置づけで句読点が普及し始めました。

その後「文書に句読点を使用すること=相手に教養がない」という考えが根付くようになり、今でもその名残として毛筆の賞状や表彰状、感謝状、俳句、短歌、喪中葉書などの形式ばった書には句読点は使わないことが多いです。

現代では句読点を使用したことで文句を言う人などいないと思いますが、寒中見舞いや余寒見舞いも句読点を省く書のひとつとされているようなので、もし気になるようであれば句読点を書かずにお出しするほうがいいかもしれません。

おわりに

コロナで会えない分、年賀状で楽しもう!と思っていたのですが、喪中の方が何人かいらっしゃるため今年は寒中見舞いでも書いてみようかな、と思い記事を作成しました。

知らないルールが結構あり、寒中見舞いの奥深さを知ったような気がします。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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皆さんの思いが無事に届きますように…☆

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