【たまご豆知識】卵と玉子はどう使い分ける?赤玉と白玉の栄養価の差は?たまごの疑問を常識に。

生活

私達の身近な食材である“たまご”。

普段見慣れてはいるものの、実はあまり知られていなかったり、勘違いされていることが多い事柄があります。

今回はみなさんが抱えている疑問について解説していこうと思います。

「卵」と「玉子」。何が違うの?

「たまご」を漢字変換すると、「卵」と「玉子」の2種類の漢字に変換されます。

どちらもたまごに違いないのですが、どのように使い分けるのでしょうか?

【卵】・・・・魚・鳥・虫など生物のたまご全般。生の鶏卵。

【玉子】・・・加熱調理された鶏卵、または食材の鶏卵。

調べたところ、『卵』は孵化する生き物全般の卵を意味し、『玉子』は調理をするため、もしくは調理済みの卵のことを指すそうです。

しかしいくら調理用だとしても食用の魚卵(いくらやししゃもなど)などのたまごはあくまで『卵』であり『玉子』と表記はされません。

『玉子』は加熱調理された鶏卵のみに使われるのが一般的なようです。

鶏卵を生で食す場合には『卵』表記(生卵、卵かけご飯など)、加熱する場合は『卵』表記でも『玉子』表記でもどちらでも使用可能(卵焼き・玉子焼き、卵丼・玉子丼など)とのこと。

なんとなく使い分けはできるけれども『卵』と『玉子』の明確な線引きは特にないようです。

白い卵と赤い卵、どちらが栄養豊富?

スーパーに行くと、様々な種類の卵が豊富に売られていますよね。

そこで気になるのが白い卵と赤い卵の違い。

そもそもなぜ色が違うのでしょうか。

この殻の色の違いが起こる理由はその卵を産んだ鶏の羽の色に関係していて、羽毛の白い鶏は白い卵を産み、羽毛が濃い色(黒や褐色)は褐色の色素(プロトポルフィリン)の作用で赤玉を産むそうです。

赤の卵の方が白の卵より栄養価が高そうなイメージがありますが、実際には栄養価の差はほとんどありません。

このほか、交配によっては桜色の卵を産んだり、アローカナという鶏種は薄緑色の卵を産んだりと、同じ鶏でも品種によって卵の色が変わります。

やるなぁ、ニワトリ…(笑)。🐔

黄身の色の違いはなぜできる?

さて、卵の殻の色の違いの話をしてきましたが、次は卵の黄身の色のお話をします。

卵を複数個割ったとき、黄身に色の差があることに気付く方は多いでしょう。

黄身の色が濃い方が栄養価が高く、逆に色が薄いものは栄養価が低いと認識されがちなのですが、実際は栄養価は変わりません。

この色の差は飼料の配合に左右されていて、黄色トウモロコシや赤トウガラシ(パプリカ)などの色素の濃いものを多めに配合した飼料を与えられている鶏の卵の方が黄身が濃くなり、そうでない鶏の卵は色が薄めになるようです。

黄身の色が薄くても栄養はたっぷりなので、美味しくいただいてくださいね。

赤い卵の斑点の正体は…?

赤い卵によくみられる斑点模様。斑点が多い卵や少ない卵、斑点無しの卵があるのはどうしてだろうと気になったことのある方も多いのではないでしょうか。

これは卵殻への色素の沈着にそれぞれの個体の特徴が表れているから。

卵1パックの中には様々な鶏の卵が入っているので差が目立ちますが、1羽の鶏を追跡して産んだ卵を観察すると、毎回ほぼ同じような斑点の卵を産んでいるそうです。

斑点の多い卵を見かけたら「あ、この卵を産んだ鶏は斑点が出やすいタイプなんだな…」と鶏に想いを馳せてみてください(笑)。

見た目は違っても中身は同じですので安心していただきましょう。

卵の中に血!?

卵を割ると、たまに血のようなものが混じっていることがありますよね。

これは、鶏の卵巣や卵管などの毛細血管が破れて、その血が卵黄膜に付着したもの。

鶏に何らかのストレスが加わった場合にこのような卵が産まれることがあるそうです。

人と同じく鶏もストレスが体に出てくることがあるんですね…。

そのような卵でも食べても全く問題はなく、(血の部分を取り除いて)生のまま食すこともできます。

気になるようであれば加熱してください。

茹で卵がうまく剥けないのは何で??

白身が殻に密着していて剥くのが大変…無理矢理向いたら白身がボコボコで見た目が最悪…という経験は誰でも一度は経験していると思います。

「新鮮な卵ほど茹で卵にしたときに剥きにくい!」というのは聞いたことがあるかもしれません。

これはその通りで、産んでから時間の経った卵よりも産まれてさほど時間の経っていない卵の方が格段に剥きづらいです。

ではなぜ新鮮な卵ほど剥きづらいのでしょうか。

それは、卵が含有する炭酸ガスの量が多いから。

この状態で茹でると、ガスが卵の中で膨張して白身と殻の内側の膜をピターーーーッと密着させてしまい、それにより剥きにくさが生じてしまうのです。

ガスは卵の殻に無数にある小さな穴から少しずつ抜けていくため、産卵から1週間ほど経つと白身と殻の間に隙間ができて茹でた時に剥きやすい状態になっているそうです。

簡単な剥き方

茹で卵の簡単な剥き方をご紹介しますね。

茹で卵ができあがったらすぐにスプーンなどで叩いて卵全体にひびを入れ、そのまま冷水に付けます。しばらくそのままにしておくと簡単にツルッと剥けちゃいます☆
茹でる前に、卵の尖がってないほうをスプーンで軽くたたいてひびを入れます。すると茹でている間に白身と殻の間に水が入り込み、剥きやすい状態になりますよ!

こんな商品も売っているようです。

ポイントは、殻と白身の間に隙間を作ることです。

ツルン!と剥けるとお料理も楽しく感じますね♡

おわりに

心のどこかで疑問に思っていたことが解決できたでしょうか。

卵は栄養価が高く、レパートリー豊富、しかも安く手に入る優秀な食材。

今の時期、おでんや雑炊等に活躍しそうです。

温かいものを食べて、身体の芯からホカホカになりましょう!!

卵に関する知識を深めたい方はこちらの記事も参考にどうぞ!→卵は洗っちゃダメ!!家族を食中毒から守るために覚えておきたい卵保存の基本。

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