真偽はどっち!?マンションなどのコンクリート住宅は寿命が短くなるという噂。

健康

「コンクリート住宅に住んでいる人はそうでない人に比べて寿命が9年も短い」という説があるのをご存知でしょうか?

おそらく「初めて聞いた!」という方がほとんどではないでしょうか。

何を隠そう、私も知ったのはつい最近です。

「そろそろ家を構えよう!」と、ここ最近は時間があればハウスメーカーを訪ねているのですが、集めたカタログの中にも「コンクリート住宅は長生きできない」というようなことが暗に書かれており…。

コンクリート住宅建設を視野に入れていたためその一文にちょっとびっくりしたのですが、鵜呑みにせずにとりあえず自分で調べてみることにしました。

身体に悪いという根拠

今から30年ほど前に静岡大学が行ったマウス実験が根拠となり、「コンクリート住宅短命説」が世に出回っているようです。

静岡大学の実験

1987年に静岡大学農学部は、「木製」「金属製」「コンクリート製」の3種類の巣箱にそれぞれ100匹の仔マウスを入れると生存率にどう差が出るかという実験をしました。

開始から23日目の生存率は、

木製…85% 金属製…41% コンクリート製…7%

という結果に…。

この実験結果を受け、「コンクリート住宅は早死にする説」はどんどん拡散されていったようです。

おそらく木造の住宅メーカーや林業に関わる仕事の方は、これを常套句として顧客を獲得していったのでしょう。

くまたろう
くまたろう
「だからコンクリート住宅はダメなんだ」と言っている人はここまでの情報だけを見ている人が大半です!

しかし!

この実験にはさらに続きがありました。

翌年、この実験結果をもとに「それならコンクリートに床材を敷いたらマウスはどうなるだろう」とまたもや静岡大学は実験を行います。

今回は、合板、塗装合板、クッションフロアーをそれぞれ敷いた巣箱、床材のない巣箱、比較のため木製巣箱、の計5種類の環境を用意してまたもや仔マウスで実験開始。

検証23日目にどうなったかと言うと…

参照:静岡大学「マウスを用いた床材性能評価の試み」

じゃじゃーーーん!!

コンクリートむき出しの巣箱の仔マウス以外はさほど生存率に差はありません。

一体どういうこと??

つまり、コンクリート造に欠点があるわけではなく、きちんと床材を敷いて体温が保たれれば生命を脅かされる心配は少なくなるということ。

コンクリートむき出しの巣箱内でマウスがたくさん亡くなったのは、コンクリートがどんどんマウスの体温を奪っていったから、と結論付けることができるのです。

親マウスではなく仔マウスで実験をしたのには、毛の生えていないマウスを使用することで材質と体温の関係性をより明確にするという目的があったようですね。

コンクリートの性質と癌

コンクリートは熱伝導のよい性質を持っています。

夏は照り付けた太陽の暑さを吸収するし、冬は外気の冷たさにそのまま影響を受ける。

夏は暑くなりやすいし冬はものすごく冷えやすいという特徴があります。

1992年、島根大学の中尾哲也教授が木造住宅とマンション住まいの人の過去のデータや聞き取り調査をもとに分析したところ、「マンションの住人は木造住宅の住人より寿命が10年近く短い」ということが判明したとのこと。

その主な原因はやはり「身体の熱が奪われること」にあったようです。

癌が一番活発になる体温は…

身体の熱が奪われるとどのような弊害があるのでしょうか。

人間の身体は体温が高ければ高いほど病気になりにくいと言われています。

反面、体温の低下は様々な不調をもたらします。

その一つが癌細胞の活性化です。

癌細胞は35℃前後で活発化する特徴があり、木造住まいの方とマンション住まいの方とでは癌罹患率が顕著に違ったと中尾教授は報告しています。

このことから「コンクリートで冷えた体は癌になりやすいので早死に」と言われ始めたのではないかと思われます。

現代のコンクリート住宅は

コンクリートは確かに熱伝導がよく、気候に左右される建物と言えるのかもしれません。

が、建築業界は日々進化を続けており、断熱材の改良や気密性の高さ、24時間換気システムなど、最近のコンクリート住宅は昔に比べると暑さ・寒さを感じにくい造りになっています。

「寒さが病気をもたらす」というのを理由にコンクリート住宅が今まで否定されていたのであれば、もうその説は通用しないところまで来ています。

余談ですが、先程の中尾教授の説に沿うかのようにこのような本が発行されています。

著者は、地球環境問題・医療・健康・建築などの批評家である船瀬俊介さん。

この本によると「コンクリート住宅でも木を感じられるように木装すれば健康によい」とのこと。

結局コンクリート住宅でも問題ないんじゃん…とツッコまずにはいられません…(苦笑)。

おわりに

日本人は昔から木造住宅に慣れ親しんでいたため、コンクリート住宅は欠点が多く木造住宅は利点が多いように今でも無意識に感じているそうです。

実際、2016年の国交省の統計でも新築物件の木造率は89%だそうで、圧倒的な支持を集めています。

最近は利便性のいい場所の集合住宅で子育てされる方も多いし、木造だろうがコンクリートだろうがそれぞれが納得した場所にいればいいんじゃないでしょうか。

一部の情報だけを切り取ってさも真実かのように語る情報が溢れていますが、それが本当に真実かどうかきちんと自分で調べてから判断しましょうね。

ちなみに冒頭のハウスメーカーのカタログですが、もちろん木造住宅メーカーさんの資料に記載されていましたよ(笑)。

我が家は昨今の災害を考慮してコンクリート住宅に軍配が上がりそうなので、いくらコンクリートが早死にだと言われたところでそれを理由に木造にする気にはなりません。

コンクリート住宅を木製に改装すれば解決なら尚更です。

家族が快適だと思える住まいで日々を過ごしていきましょう☆

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