冷えた飲み物は身体に悪くて温かい飲み物は身体にいいって本当!?身体に適した飲料の温度を知っておこう。

健康

夏にはキンキンに冷えた麦茶やビール、冬には温かいコーヒーや紅茶など、外気温によって飲みたくなる飲料温度って違いますよね。

でも、聞いたことはありませんか?

「冷たい飲み物は身体に悪い」って…。

その真相を調べてみました。

冷たい飲み物はなぜ身体に悪い??

冷たい飲み物が身体に良くないと言われる理由がいくつかわかりましたのでご紹介しますね。

●腹痛の原因になる●

冷たい飲料は胃や腸に吸収されやすく、摂取した瞬間から急速におなかを冷やすことになります。

冷たい飲料から引き起こされたおなかの痛みは、何度も下痢を繰り返す原因になりますので、一気に飲むのは控えましょう。

●血流が悪くなる●

見落としがちなのが血の巡り。

身体を冷やすことは血流を悪くすることと直結するので、生理不順を起こしたり、冷え性や肩こりなどの原因になることがあります。

加えて内臓機能にも負担をかけてしまうため、栄養の吸収が悪くなったり、体調不良を引き起こしやすくなります。

●見た目にも影響!?●

冷えはお肌の天敵。冷えることで肌荒れや目の下のクマの原因に…。

血流が悪くなることで頭皮にもダメージが与えられ、艶のない髪や薄毛の原因にもなるそうです。

●冷え性や免疫力の低下●

冷たいもので身体を内側から冷やすということは、真夏でも冷え性を引き起こす可能性を高めてしまいます。

冷たいものを体内に入れるとその冷たさから筋肉が硬くなり、血流を悪くします。血流が悪くなるということは、体温の低下を招き、体温の低下は免疫力も低下させてしまうということ。

免疫力は体温が1℃下がると30%も下がると言われているので注意したいところです。

大切なのは“冷やしすぎない習慣”

真夏になると、火照った身体を落ち着かせるために冷たいものが欲しくなりますよね。

冷えた飲み物や、アイスクリーム、かき氷…。

でも、冷たすぎるものは身体への負担が…。

どうしたらいいの?と戸惑ってしまいますが、帰宅後の一杯、一日一つの冷たいお菓子くらいは我慢せずに飲食しても大丈夫。

その際には、

・氷を入れない

・少量を小分けに飲む

この2点に注意すれば大丈夫。

最も注意が必要なのは、冷やしすぎのものを習慣的に摂り続けること

例えば、飲み物が毎回冷え冷えのお茶だったり、一日に何個もキンキンに冷えたものを食べたり…。

冷えすぎたものを摂り続けることは、常に身体を冷やし続けているのと一緒。

赤ちゃんには人肌の温度に温めたミルクがいいと言われているように、大人でも自分の体温と同じくらいの温度の飲み物が一番いいとされています。

ペットボトルの水などを常温で保存して、それで喉を潤すのが手軽でおススメです。

(水とはいえ真夏は腐りやすいので早めに飲み切りましょう)

東洋医学では、冷えは万病のもとと言われています

気温が上がってくるとだんだん冷たいものが欲しくなってきますが、摂りすぎには十分注意してくださいね。

温かい飲み物は身体にいいの?

冷たいものは身体に良くないと聞く一方で、温かい飲み物は推奨されていますよね。

でも本来であれば体温程度の飲み物が一番いいはず…。

ホントはどうなの??ってことで、そのあたりも調べてみました。

熱すぎるものもやはりNG!

やっぱりね…と聞こえてきそうですが、熱すぎる飲み物も身体へはよくありません。

ホットドリンクを飲むと一時的に身体がポカポカして気持ちがいいものですが、身体の中では「熱いから身体を冷やさなきゃ!」と大慌て。汗をかくよう指令が出ることだってあるんです。

汗は身体の熱を外に逃がすための有効な手段であるため、温かい飲み物を飲む→汗をかく→体温が下がる、という図式が成り立ちます。

身体を温めるために飲んだホットドリンクのために身体を冷やしてしまうという本末転倒な事態が起こり得るんですよね…。

もし温かい飲み物を摂取するのであれば、

・熱いものなら少量

・多めに飲みたい場合はできるだけ冷ましたもの

を飲むようにしましょう。

大量に飲むとトイレが近くなり、排尿により体温を下げてしまいます。

飲む量も飲む温度もほどほどにしましょうね。

おわりに

飲み物の温度は身体に負担があるのかどうか気になっていたのでスッキリした反面、温かい飲み物が身体を冷やすということに驚きました。

お茶と言えば、豊臣秀吉と石田三成の有名なお話(三献茶)がありますよね。

くまたろう
くまたろう

その昔、秀吉が鷹狩をした帰り、あまりにも喉が渇いたため帰る途中にあった寺にお茶をくれるよう頼んだそうです。

すると初めに出てきたのは大きな茶碗いっぱいのぬるいお茶。

喉がカラカラだったため一気に飲み干すと秀吉は「もう一杯」と催促。

次に出てきたのは先程よりやや小さめの茶碗に少し熱めのお茶を半分ほど。

それを飲み干すとさらに「もう一杯」くれないかと催促。

最後に出てきたものは、小ぶりの茶碗に熱く点てたお茶。

お茶一杯にここまで気を遣える少年を気に入った秀吉は、そのまま彼を召し抱えたということです。

この少年こそ、石田三成だと言われています。

「夏は冷たいお茶」「冬は熱いお茶」と決めつけずに、飲む人それぞれの好みに合わせた温度や量を提供してあげるといいかもしれませんね。

 

身体に負担をかけない飲み方、今日から心がけてみませんか?

 

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