安全性が疑問視される輸入肉。肥育ホルモンたっぷりで育った肉を安心して子供に食べさせられますか?

健康

突然ですが、スーパーでどこの産地の肉を選んでいますか?

近年様々な産地の肉を見かけるようになりましたが、国産に比べて輸入肉は格安で手の届きやすい商品が多く、手に取る機会も多いのではないでしょうか。

しかし輸入肉は育てる過程で日本で禁止されている薬品を使用しているものが多く、その安全性が疑問視されています。

輸入肉は成長促進剤が多量に含まれている!?

食の安全はどの国のどの消費者も望むことだと思いますが、知識があるかないかで身体へ影響が大きく違ってきます。

日本人の死因で最も多いと言われている癌。平成30年度の調査では、亡くなった方の総数の27.4%が癌により命を奪われており、これは日本人の3.6人に一人が癌で亡くなっている計算になります。

癌の要因は遺伝、喫煙、アルコールなど様々ありますが、当然毎日の食生活も大きく関係しており、発がん性が指摘されている添加物等が使用されている食品も多々売り出されているのが今の現状です。

その中でも今回注目したいのは、輸入肉に使用されているホルモン剤。

ホルモン剤は何のために投与されているのでしょうか。人体への影響はないのでしょうか。

「肥育ホルモン」とは

ホルモンは本来生き物の身体の中で生成されるものですが、畜産の世界では繁殖や治療などにも使用されており、これらの目的以外に牛・豚・鶏などの成長を促進させるためにホルモン剤が使われることが多く、これを「肥育ホルモン剤」と呼んでいます。

日本では使用が禁止されている肥育ホルモン剤や塩酸ラクトパミン(飼料添加物で体重を増加させる目的がある)が当たり前に使われている外国産肉。

家畜の成長に通常かかる年数を短くするために(早く出荷するために)これらを餌に混ぜたり注射をしたりして使用しています。

肥育ホルモン剤には、動物が元々体内に持っているものを製剤化した「天然型」と、化学的に合成される「合成型」とがあります。天然型だから安心、合成型は危険、と安易に考えてはいけません。結局は摂取量なので、天然型でもホルモン剤を多量に摂取している場合は当然に危険度が増しますし、合成型でも摂取量が少なければ危険度は少ないと言えます。

牛肉を例にとると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンというホルモン剤を牛に加えることで成長を促しているそうなのですが、このエストロゲンには強い発がん性があるのだとか。日本では使用は禁止されているのに輸入品に対しては使用規制はなく、この発がん物質にまみれた外国産牛が国内のあらゆるスーパーで安価で売りに出され、今日も消費されています。

国産に比べて安価で買える外国産肉の輸入量は増加し、国産肉が低迷している結果となっています。

肥育ホルモン剤を使用した結果…

外国の畜産業の方がこれらのホルモン剤を使用する理由は、

成長が早くなる

成長が早い分、通常より餌代がかからなくなる

成長が促され赤身などの食肉部位が増える

この3点に尽きるでしょう。

早く出荷ができてコストも抑えられて売れる肉量が増えるとなるなら農家としてはいいことづくめと言えるかもしれません。

アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどで広く使用されているこれらのホルモン剤。日本の食肉売り場でもよく見かけるこれらの産地の肉は、安全に食べられるものなのでしょうか。

外国産肉による人体への影響

気になる人体への影響ですが、国際基準(Codex 基準)ではこれらのものが適正に使用される場合には人体の健康への悪影響はないと判断されています。

日本では、これらのホルモン剤が食肉に残留しそれを摂取してしまったとしても健康被害には至らない量を科学的根拠から算出し、摂取しても影響のない最大値を定めてそれに適合しない肉は輸入や販売をしないことで安全を防いでいるとのことです。

しかしおかしなことに、アメリカ牛だけはこの設定を不要としているそうです…。

アメリカ牛と国産牛を比べてみたら…

さて、設定基準を不要としているアメリカ牛ですが、札幌がん検診センター理事兼細胞診センター長の藤田博正医師が2009年にアメリカ産牛肉と国産牛を調べたところ、驚くべき結果が得られました。

藤田医師らはアメリカ牛と国産牛をそれぞれ30枚以上購入し、赤身と脂身に残留するエストロゲンの数値を調べたそうです。

すると、外国産牛の値は国産のものに比べて赤身で約600倍、脂身で約140倍もエストロゲンの濃度が高かったというのです。

アメリカの畜産農家がエストロゲンを使用するのは家畜が早く成長することに加え、家畜の性格が穏やかになって扱いやすくなったり、肉量が増えて肉自体が柔らかくなることが理由だそう。

しかし先程も記した通り、エストロゲンには強い発がん性があります。

アメリカ牛だけ基準も設定されていない上にこの残留濃度…。

国家はアメリカの機嫌取りを優先させ、自国民を守る気がないとさえ思えてしまいます。

「脱ホルモン剤」を実行したEUとアメリカ牛の輸入量が増えた日本

EUでは1989年にホルモン剤の使用を禁止し、同時にホルモン剤を使用した輸入肉も禁止しました。

するとその後乳がんでの死亡率が格段に減ったそうです。(3割減)

この事実に対し、「医療技術が進歩したからだ」とか「健診を受ける率が上がったからだ」など、ホルモン剤禁止=癌の減少ではないとおっしゃる方々の意見もあります。

しかし、アメリカ牛の輸入が増えた近年の日本では、それに比例してホルモン系の癌(乳癌、子宮体癌、卵巣癌、前立腺癌など)に罹患する人が増え続けています。

禁止したEUでは癌が減少しているのに対し、輸入量の増えた日本では癌患者が増えている。

ホルモン剤が全く関係していないとは言えないのではないでしょうか。

アメリカ産以外の肉は…

ホルモン剤の使用が認められている他の国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど)の肉は、エストロゲンの残留基準値を設けているため、この基準に違反している肉は店頭には並ばないと考えてもよさそうです。

国産ではなく外国産を食べるのであれば、とりあえずアメリカ産は選択しない方が身のためです。

ホルモン剤により子供の身体に起こる変化

当然のことながらホルモン剤漬けの肉を食べ続けることは子供の身体にも変化を起こします。

早すぎる初潮

まだ低年齢の子供が初潮を迎えるケースが近年増えつつあります。

日本心理学会が数年おきに実施しているデータによると、初潮を迎えた平均年齢は2011年は12歳2か月で、1960年代に比べると約1歳早くなっているとのこと。小学4年生が初潮を迎えている割合は2008年には6.7%だったのが、2011年には7.4%に増えており、初潮を迎える年齢が下がりつつあるのは紛れもない事実でしょう。

調べていくと、幼稚園児や小学1年生で始まったというデータもあり、驚かずにはいられません。

この早すぎる初潮は食生活に大きく左右されていると言ってもよく、赤身の肉や甘い飲料水の過剰摂取により引き起こされていると考えられています。

ファーストフード店や外食チェーン店で提供されている肉は、値段の安さから考えて外国産の食肉であることにはほぼ間違いありません。

外国産の肉には成長を促進させる肥育ホルモンが使われていますよね。これを多量に摂取することにより子供の身体の成長が促されていると考えられているのです。

甘い飲料水の過剰摂取は、血液中のインスリンの濃度を砂糖が高めることにより身体全体のホルモンバランスが悪くなり、女性ホルモンが過剰に分泌されてしまうことが初潮を早める原因だとされています。

初潮を迎えたということは今後女性ホルモンが分泌される機会が増えるということ。女性ホルモンが長期間にわたり分泌されるということは将来ホルモン系の癌(特に乳がん)に罹患するリスクが上がるということに直結します。乳癌は女性ホルモンであるエストロゲンが生涯にわたり多く・長く分泌された人に起こりやすいとされているので、早すぎる初潮は好ましくありません。

幼児や男の子の乳房が膨らむ

女性ホルモンが使用された肉を食べることにより、幼稚園児や男子の胸が膨らみ始めるという事態も発生しています。

これも残留エストロゲンによる作用です。

子供を守るためには

チェーン店のハンバーガー、ファミレス、牛丼チェーン店などが安くておいしい品を提供できるのには外国産の肉の存在があります。

外食の多い子供は必然的に残留エストロゲンを多量に摂取しており、注意を必要とします。

家で食べる機会を増やす、外食の際はできるだけ魚料理を選択するようにするなど、体内に入れない努力が必要で、それには親の協力が欠かせません。

子供の健康を守るのは親の最大のつとめ。

小さい頃から健康を意識させた食事をさせることは子供だけでなく、孫、曾孫を守っていくことにも繋がっていきます。

我が子が元気に未来を歩むためには、健康が第一なのは言うまでもありません。

おわりに

今回初めてこの問題を深く調べてみて、知らないというのは本当に恐ろしいことだと感じました。

たまにする外食なら大した影響もないのでしょうが、結構な頻度でハンバーガーショップに子連れで通っている友達が周りにもいるのでちょっと心配になります。

店に並んだ商品や外食産業のメニューが本当に安全なものなのかを自分で調べ、判断する力が必要です。

買い物の際は原産国や添加物を必ず確認する、安すぎる商品はちょっと疑ってみるなど消費者が賢くならなければ負の連鎖は続いていくでしょう。

健康は自分自身で守るもの。

元気でいられる時間が少しでも長くなるよう、毎日の食に気を配っていきましょう。

 

こちらの記事も参考にどうぞ→肥育ホルモン剤どころじゃない…。アメリカ牛が育つ過程にも大いに問題があった!

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