子供にはきれいな歯でいてほしい。
永久歯を虫歯にしてほしくない。
と考える親御さんはきっと大勢いると思います。
私もその一人で、子供達が小さい頃から定期的に歯医者さんを受診してフッ素を塗ってもらって…と口腔ケアには気を付けていました。
でも…。
末っ子がフッ素を塗布して10分後くらいに嘔吐するんですよね…。
それが1度ならず2度も。会計してる最中に床にパーーーッと…。大ごとですよ(汗)。
ちょっと心配になったので調べてみると、フッ素の危険性を語る記事が出るわ出るわ。
フッ素に疑問を持っていらっしゃる方もいらっしゃると思うので、今回はフッ素の危険性や使用すべきか否かについて書いていこうと思います。
フッ素の負の面
フッ素と聞くと「虫歯予防効果!!」と思いがちですが、よく調べると恐ろしい側面もあるようです。
フッ素の裏の顔
その昔、ナチスドイツでは囚人の飲料水にフッ素を混ぜていたそうです。
なぜって?
囚人の虫歯罹患率を減らしたいから!
ではもちろんなくて、「フッ素を取り込ませることで思考能力を低下させ脱走をさせない」という目的のために飲ませ続けていたそうなのです。
これと同じ理由で、酪農家が牛が暴れないようにフッ素を与えていたという話も有名です。
フッ素は虫歯予防効果だけでなく、神経毒が強い面もあるのでそれを利用したようですね。
マイナス面はそれだけではなく、フッ素は大気汚染物質の中でも最も危険だとされる物質だそうです。
特に農業に多大な影響を与えているようで、その被害は深刻です。
多量に摂取してしまうと吐き気や腹痛、下痢、心不整脈、昏睡などの急性中毒症状を引き起こすこともある危険な物質、フッ素。
しかし基準値以内の使用でも健康に被害が報告されているとのこと。
「歯の健康のため」と歯医者さんにわざわざフッ素を塗りに行ったり、フッ素入りの歯磨き粉を使っていたことが逆に健康を害することだったのでは?と不安を持ってしまいます。
フッ素と癌
調べていくと、フッ素は癌やダウン症児の出生などを引き起こすのではないか、という記事にたどり着きました。
フッ素入り歯磨き粉は危険!がんや骨肉腫、ダウン症の原因との指摘も
それによると、口から摂取されフッ素は胃に到達すると毒性の強いフッ化水素酸というものに変化して血液に乗って全身を巡るそうで、成人であれば尿や汗などからその9割が体外へと排出され残りは骨に沈着するとのことですが、子供の場合は体外排出は5割強に抑えられ、残りの4割程度が骨に沈着してしまうとのこと。
これにより、骨肉腫や骨の異常やがんの発生率が高まるのではないかと考えられているというのです。
そして発育期の子供の骨肉腫やフッ素を日常的に摂取している母親からダウン症の子供が生まれる率が増えるとの情報も…。(詳細は解明されていないそうですが)
しかしあまりにも情報が薄すぎるのでこれは確実な情報なのか?と結論付ける文献を探してみたのですが、確実と思えるものが見つからず…。
これに対し一般社団法人大阪市天王寺区歯科医師会は
低濃度フッ素を摂取した場合に、骨肉腫を含めたガン発生の危険性がある、あるいはガンによる死亡率が増加するという研究報告がみられましたが、それらの研究結果については因果関係が全てないことが明らかになっています。
と結論付けています。
フッ素と妊婦
調べていくと気になる研究結果が出てきました。
なんと妊娠中のフッ素取得は子供の知能指数の低下につながるのではないか、というのもの。
日本では水道水にフッ素を添加することは今は禁止されていますが(京都や三重、沖縄で過去に実施されていたそう)、海外では虫歯予防のためにフッ素を添加した水道水を供給されている地域が今でもあります。
日本におけるフッ素添加水の詳細はこちら→厚労省HP 【水道水フロリデーション】
米国居住者の約66%、カナダ居住者の38%、ヨーロッパ居住者の3%にいまだにフッ素入り水道水が供給されているのですが、リチャード・ホーヌン博士ら研究グループはカナダに居住する母子500組を対象にデータを集め分析しました。
その結果、高レベルのフッ素を妊婦が取り込むと、生まれてきた子供の3~4歳時点での知能(IQ)に低さが目立ったということです。
しかもそれは男の子に顕著に表れており、女の子にはその傾向は当てはまらなかったとのこと。
この事実は昨年8月のアメリカの医学雑誌「JAMA(米国医師会雑誌)」にも掲載され、大きな反響を呼びました。
詳細はこちら→妊娠中の母体へのフッ化物とカナダの幼児におけるIQスコアとの関連
フッ素に対する賛否は日本でもいまだに議論がされていて結論が出ていない状態ですが、高レベルの摂取でなければ大丈夫だろうとの見解が大多数を占めているようです。
フッ素を取り入れない生活はできない
「危険と言われるものをあえて摂取しなくてもいいんじゃない?」と考える方もいらっしゃると思うのですが、フッ素は自然界にも多く存在していてすべてのフッ素を避けることは到底無理なことです。
この物質は化合力が非常に強く、私達の身の回りにある土や水、草や木などの植物、さらには動物にも人体にも例外なく含まれています。空気にすら含まれているのでどうにも避けようがありません。
私達は主に日々の飲食からフッ素を体内に取り込んでいて、ビタミンやカルシウムのように毎日摂らなければならない必須の栄養素に位置付けられています。
参照:http://doclabo.jp/contents/668
自然界にもあるものですから極端に摂りすぎなければ大丈夫だろうと私は思っています。
子供の歯にフッ素塗布は必要か
ここまで危険性についてお伝えしてきましたが、フッ素が虫歯予防効果に力を発揮しているのは周知の事実です。
フッ素は歯の表面のエナメル質を強化して虫歯菌の働きを抑制する働きを持ち、口内環境の改善に役立っています。
もっと簡単に言うと、虫歯菌に抵抗する力をフッ素によって増強していて、歯磨きがまだ不得意なお子さんやなかなか時間をかけて仕上げ磨きをさせてくれないお子さんにはフッ素はとても強い味方だということです。
しかし歯医者さんによって考え方の違いはもちろんあって、
・フッ素塗布を推進
・希望があれば塗布
・塗らなくていい
・(フッ素自体が)危険だから塗らない
など対応は様々。
虫歯予防に積極的な歯医者さんがフッ素塗布を勧めてくるのは当然ですが、積極的に勧めてこないからと言って虫歯予防に力を入れていない歯医者さん、というわけではありません。
フッ素を塗ったことで安心してしまい歯磨きに手を抜いて虫歯にする人が一定数いるようで、その理由からあえて勧めない、という歯医者さんもいらっしゃいます。
虫歯予防は毎日のお手入れが基本で、フッ素は+αの存在。
「フッ素を塗ったから絶対に虫歯にならない」では決してないのです。(フッ素を塗ることで虫歯のなりにくさが20~40%アップする程度のことだそう)
裏を返せば、フッ素を塗布しなくてもお手入れが丁寧な人は当然ながら虫歯にならないので、あえて塗らずにお手入れを重視している方もたくさんいらっしゃいます。
フッ素塗布の身体への危険性ですが、体内に入れるというよりは歯の表面に塗るだけなのでそこまで気にしなくていいのかなという感じです。
フッ素中毒は、フッ素入りの歯磨きチューブを子供なら2本、大人であれば5本程度を一気飲みして初めて中毒症状が出るおそれがあると言われているので、子供の歯に微量を塗る程度は何ら問題ないと考えるのが自然です。
歯磨き粉に入っているフッ素濃度より歯医者さんで塗ってもらうフッ素の方が濃度は若干高めですが、少ない量を歯全体に塗っているだけ、しかも年に数回程度なので気にするレベルではないと思います。
少しでも虫歯を予防するために塗ってもらうか、塗らずにお手入れをしっかりするかは各ご家庭の方針に沿ったらいいでしょう。
ちなみにうちは小学校卒業あたりまでは塗らせようと思っています。
【フッ素を解毒するには】
もしフッ素塗布後などにお子さんの身体に入ったフッ素がどうしても気になる!!という場合は飲食OKの時間(大体塗布から30分後)になったら牛乳を飲ませましょう。
カルシウムがフッ素と結合してフッ化カルシウムになることでフッ素の毒性を弱めることができるそうです。
あの程度の量のフッ素が身体に何かをするとは考えられないですが、もし気になるようなら試してみてください。
おわりに
何も考えることなくフッ素を子供に塗らせていましたが、ここまで反対意見や危険論を訴える記事が多いとは思わず、知らなかったことを知る機会にもなった一方で、「思い込みって怖いな」とも感じました。
国が推奨している、医師が勧めている、みんながやっている、だから絶対大丈夫、という思い込みはほどほどにしなければ…。
30年以上前に一時期「赤ちゃんに靴下はいらない」という健康ブーム?みたいなものがあったそうですが、真冬でも履かせないためしもやけになったり体調を崩したりという赤ちゃんも多かったそうです。
でも世間ではそれがいいと言われているから…と続行していたお母さんも多かったと聞きますが、今ではそんな説全く聞かないですよね。
いいと言われていたことが突然「実はそうではなかった」と逆転することはどんなことでも可能性はあるので、やりすぎないことが大切だと思います。
「フッ素は少しの量でも危険」と感じて避けるのも間違いじゃないですし、「虫歯予防のため少量ならいいだろう」というのも間違いではありません。
できる限りの情報を集め、自分の頭で考え、結論を出すことが何より大切です。
気になるのであれば、フッ素塗布も3カ月おきを推奨されているなら6カ月に1度にしてみるのもいいですし、フッ素入り歯磨き粉も毎日使わず週1回だけ使用するなどでも、フッ素使用料を減らしつつ虫歯予防もしっかりすることはできますよ。
ご自身に合ったやり方をぜひ見つけてくださいね。
ちなみにフッ素塗布後に吐く息子ですが、以前通っていた歯医者さんでもフッ素を何度か塗ってもらっていたのにその際は1度も吐いたことはありませんでした。
そこの歯医者さんに連絡し、今の歯医者さんでフッ素をすると吐く、と伝えると
・フッ素の濃度はおそらくどの歯医者さんも差はほとんどない
・違うのは味つけくらい
とのことで、今の歯医者さんのフッ素の味が息子に合わないのでは、とのことでした。
嫌なものを吐き出すのは人間誰しもそうですよね。
ちなみに前の歯医者さんのフッ素は青りんご味、今の歯医者さんはイチゴ味でした。
前の歯医者さんに通えればいいんですけどね…。
この春700㎞ほど引っ越しをしたため行くに行けず…(涙)。
息子に合うフッ素を扱っている歯医者さんを探すのも大変なので、お手入れきっちりで頑張ろうかと考え中です。
姉2人はフッ素で吐くなんてことは一度もなかったのになぁ💦
ということで、フッ素の味の合う合わないもあるそうなので塗布の際はその点もお気を付けくださいね。
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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