年明け間もなくからニュースの話題はコロナ一色になり、毎日増える感染者数に恐怖を抱き、いつまで続くかわからない自粛生活に不安を感じている人も数多くいらっしゃることでしょう。
世界中を大混乱に陥れているこのウイルス。
当たり前だった日常を短い期間で非日常のものへと変えてしまいました。
以前のような生活に戻りたい、でもいつ戻れるのか…。
子供達も突然の休校から丸2カ月以上。学校再開がいつからになるのか確定はされていません。
長い長いお休み。
お友達にも先生にも会えない。
外へも行けない。
課題や自主勉強をひたすら一人でこなすだけの生活。
でも、マイナスなことばかりではありません。
この不自由な生活は、今まで普通だと思っていた生活がいかにありがたいものだったかに気付くいいきっかけになりました。
人との繋がりの大切さを改めて思い知らされました。
ただ繰り返しバタバタと過ぎていた毎日を、ちょっとスローペースで過ごすことで心にゆとりもでき始めました。
家族のこと、仕事のこと、自分の将来のことをじっくり考えたり、過去を振り返って自分をゆっくり見つめ直してみたりもしました。
とにかく早いペースで様々な仕事をこなさなければならなかった日常に、緩やかな時間が流れ始めたのです。
コロナなど蔓延せず普通の生活がそのままできていたほうがよかったに決まっているのですが、この状況をマイナスでしかないと捉えるか何かを変えるチャンスと捉えるかはその人の心次第です。
昨日たまたま過去の新聞を見つけました。
有名な人達の名言が書かれているもので、私自身の活力になるだろうと切り抜いてファイルしていたものです。
久々に読み返してみたのですがやはり心が揺さぶられたので、いくつかご紹介したいと思います。
「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている」(伊集院静:作家)
どんなに幸せそうに見える人でも、色々な悩みを抱えている人は多いものです。特にこのコロナウイルスの蔓延で状況が一変してしまった方は大勢いることでしょう。
「自分だけが不幸…」なんて思うことがあったとしても実際はそうではなくて、みんな様々な事情を抱えながら何事もなかったように日々を送っているのです。
SNSで幸せそうな画像がアップされていたとしても、ただ切り取られた生活の一部を見せられているだけであって、それがすべてではありません。
どんな人でも同じように悩み苦しむ時間は必ずあります。でもそれを見せずに淡々と生きている。
そう思うとみんな必死に、でも何事もなかったように過ごしているんだな…私も負けていられないな…、と前進する力がみなぎってきます。
「きみはこれからも何度もつまづく。でもそのたびに立ち直る強さももってるんだよ」(漫画 ドラえもん:藤子・F・不二雄)
人生うまくいかないな…思うようにいかないな…って感じることありますよね。私自身も挫折・失敗・つまづきの多い人生のような気がしますが、そのたびに時間をかけて何とか這い上がり、上がったり下がったりを繰り返しながらここまできました。
「つまづくたびに立ち直る強さを持っている」
子供時代から夢と希望とワクワクをたくさん与えてくれたドラえもんにそう言ってもらえると、その強さを持っているならそんなにクヨクヨすることもないかな、とちょっと上向きになれます。
のび太くんだけでなく、私もドラえもんに支えてもらっているなぁと感じます。
「成功の反対は失敗ではなく、『やらないこと』だ」(佐々木則夫:元サッカー日本女子代表監督)
誰でも何かを始めようとするときは多少なり迷いが生じます。
失敗したらどうしよう、自分にできるのだろうか、とマイナスイメージが先行してやらない言い訳を自分自身にし始めることだってあります。
でも、実際に行動を起こしたけれど結果的に失敗してしまった後悔と、行動を全く起こさなかったことに対する後悔とでは意味が大きく違い、後悔の念は後者のほうが大きいような気がしています。
行動を起こしての失敗は勉強になったり経験になったりプラスの面もあるけれど、やらなかった後悔には何もありません。ひたすら後悔の念だけです。
私自身も若いころにやりたかったことがあったのに勇気がなくてそのチャンスを潰してしまい、20年経った今でも「あの時やっておけばよかった…」とずっと後悔し続けていることがあります。
その夢が今でも忘れられず、「子育てが落ち着いたころに必ずその世界に飛び込もう」と数年前から準備をし始めています。
20年も思い続けているならさっさとやっておけばよかったのに…と思うのですが、きっとその時は自分のタイミングじゃなかったんだろうな、とも思っています。やらなかったことを正当化するわけではないですけどね(苦笑)。
叶えたいと自分の心が強く感じた時には、何歳であっても精いっぱい動かないといけないな、と本当に思います。
やらなかった後悔だけは、2度としたくありません。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道だと思っています」(イチロー:元プロ野球選手)
誰でも初めは初心者。
そこから毎日コツコツと努力を重ねて実力を兼ね備えていく。
でも多くの人がその途中であきらめたり面倒になったりして努力をやめてしまいます。
イチローさんが長年変えなかった毎日のルーティン。毎日ひたすら自己管理することで歴史に残るプロ野球選手となり、メジャーリーガーとなりました。
毎日繰り返すこと。ただ繰り返すこと。その積み重ねがどんどん大きくなったとき、自分でも驚くような道にたどり着いているのかもしれません。
私も自分自身にやらない言い訳を作って逃げてしまう悪い癖があるのですが、努力がなくて何が手に入るのでしょう。
必死にならずに手に入ったものに、そんなに大きな価値があるとも思えません。
人生を面白く充実するものにしたいのであれば、努力なくしてその世界にはたどりつけないと思っています。
幸せになりたいなら自分を変え、忠実に努力を重ねること。
きっと結果はついてくると思います。
「常に今日は明日の準備ですからね。今日やったことは必ず明日に返ってくるんです」(水谷豊:俳優)
1日1日を点だとするのなら1年は365個の点であり1本の線にもなります。
昨日の努力が今日へと繋がり、今日の頑張りが明日へとつながっていく…。
現在今後のことに不安を抱えている方も多いかもしれませんが、これからどうしていったらいいのか試行錯誤しているうちに未来へと繋がる何かに出会うかもしれません。
毎日毎日が明日への準備。
明日をよりよくするために今日しっかり準備をする。
日々心掛けていきたいなと思っています。
「前進できぬ駒はない」(中原誠:棋士)
誰でも精神的ダメージを受ければその場にうずくまり動きたくなくなることがあります。ダメージが大きければ大きいほど前を向くことが難しくなるでしょう。
だけど、どんな駒でも前には進める。どんな人だって必ず前には進める。
顔を上げ、前へ進もうとする時期が必ず来ます。
立ち止まってしまうことがあっても、そのうち少しずつ進んでいこうと思うタイミングが来るでしょう。
無理に進もうとしなくてもそう思える時期が来るまでその場に留まることも人間にとって大切な時間かもしれません。
だってそのうち前に進むのですから。
「この世に生を受けたこと。それ自体が最大のチャンスではないか」(アイルトン・セナ:F1レーサー)
この世に無数に存在する生き物の中で、昆虫でも魚でも動物でもなく人間として生まれて、様々なことに感動したり挑戦する機会をたくさんもらえていることに感謝しかありません。
自分がここに存在していることは、過去から何度も繰り返された命の連鎖の証です。
この時代に生き、親や祖父母、友達、配偶者、我が子に出会えたことは奇跡が積み重なったものだと思いませんか?
この世に人間として生まれている時点で、もうすごいことです。
まずはそこに感謝。
産み育ててくれた親に感謝。
出会ってくれた友達や先生達に感謝。
結婚相手に出会えたことに感謝。
生まれてきてくれた子供達に感謝。
世の中の人達に感謝…。
気付いていないだけで、私達の周りは感謝であふれています。
今ここに人間として存在していること以上にチャンスと言えることはないかもしれませんね。
いくつか紹介させていただきましたが、あなたの心に響く言葉はあったでしょうか。
言葉の持つ力は強いです。
心の活力やよりどころになってくれます。
まだまだ先の見えないコロナ収束ですが、今はコロナ収束後に動き出すための助走期間。
今しかできないことをできる範囲でコツコツやっていきましょう。
皆様、お身体に重々注意して日々をお過ごしください。
休校中のお子様の読書に。大人も一緒に楽しめますよ。
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