身体に常在するカンジダ菌が子供を襲う!疲れ、抗生物質投与後には要注意!!

健康
klimkinによるPixabayからの画像

ちょうど先週、7歳の娘が「おしりがかゆい!!」と痒みを訴えてきました。

排尿後にきちんと拭けていなくて荒れたのかと思い、ワセリンを塗って様子を見たら3日程で痒みがおさまったので一安心…と思ったら、昨日の朝また様子がおかしくなり病院へ。

原因は「カンジダ真菌」でした…。

誰の身体にも常在する「カンジダ真菌」とは

カンジダ真菌は健康な人の身体にも常在しているカビの一種。

カンジダ自体は皮膚や消化管(口、食道、胃、腸)、膣などに存在し、この菌は通常は身体に影響を及ぼすことはありません。しかし何らかのきっかけにより異常に増殖し、不快感を与えることがあります。

カンジダ真菌が増殖するのはどんな時?

身体の抵抗力が落ちているとき(疲れやストレスも含む)

抗菌薬(抗生物質・抗生剤)の使用後

患部の不衛生によるもの

カンジダ菌の増殖の原因は主にこの3つと言われています。

私達は普段は自身の免疫機能でカンジダとの均衡を保っています。それが体調不良や薬剤投与などのきっかけにより双方のバランスが崩れ、カンジダ菌が身体に悪さをするようになってしまいます。

抗生剤投与は身体に入っている菌をやっつけるのに必要な処置ですが、体内に常在している必要な菌も殺してしまうため、菌と菌(免疫など)がバランスを保つことで成り立っていた均衡が崩れるきっかけになります。

カンジダ菌を抑えるには

カンジダ菌には通常の抗生剤は効果がなく、「抗真菌薬」というカンジダなどのカビに効果を発する治療薬が有効です。

何かの病気で抗生剤を飲むと原因となっている悪い菌だけでなくカンジダを抑える働きをする菌も一緒に死んでしまうため、カンジダにとっては住み心地のいい環境が出来上がってしまうというわけです。

抗生剤を飲んだ後にカンジダが必ず発症するわけではもちろんありませんが、数日は様子を観察することが大切になります。

子供に見られるカンジダ症の例

口腔カンジダ症…口内または唇に白い膜や白苔ができる。別名「鵞口瘡(がこうそう)」。妊娠中の母親は膣内の自浄作用が低下してカンジダ性膣炎にかかりやすくなります。出産までに完治しない場合、産道を通る際に赤ちゃんの口から菌が入り込み、生まれてから口腔カンジダ症を発症することがあります。

カンジダ性爪炎…爪の変色や激しい凹凸など、爪水虫に似た症状が発生する。

カンジダ性間擦疹…皮膚と皮膚とがこすれ合う位置にできる発疹。

カンジダ性膣炎…疲労やストレスにより発症し、強烈な痒さやおりものが発生する。

慢性皮膚粘膜カンジダ症…口腔、爪周辺のカンジダ症が長く続く病気

先天性皮膚カンジダ症…皮膚に膿の含まれた水ぶくれができる

深在性カンジダ症…身体の表面ではなく内部にカンジダが広がる病気。発症率は極めて低い

先天性深部カンジダ症…胎内または産道でカンジダに感染し発症する

ざっと挙げただけでもカンジダ菌にはこれだけ色々な病気があるんですね。常在菌なのでそこまで恐ろしい病気ではないですが、厄介な菌と言えるでしょう。

カンジダ症が出たらどこの科を受診する?

発症する箇所にもよりますが、小児科や皮膚科が一般的です。

娘は緑がかった分泌物が膣内から出てきたため、小児科?泌尿器科?皮膚科?婦人科?と悩みましたが、専門的知識&女医さん、という理由から婦人科に連れて行きました。色々な病院に電話をさせてもらってどこの科を受診すべきか聞きましたが、この場合も小児科or皮膚科という回答が多かったです。たまたまかかりつけの小児科の先生も皮膚科の先生も男性だったことから、娘の気持ちを考慮して近所の婦人科を受診しました。

どこの科に行くべきか悩む場合は事前に病院などに問い合わせて、お子さんが適切な処置をしてもらえるように努めてくださいね。

おわりに

娘が痒がっていた原因がカンジダだと知り本当に驚きました。まさか子供がカンジダ性膣炎になるとは思っておらず、完全に私の知識不足で数日とは言え不快な日々を過ごさせてしまったことを反省…。私自身、妊娠中に同じ病気にかかったことがあり、強烈な痒さにどうしようもなかった記憶があります…。

子供でも疲労の蓄積などで菌同士のバランスが崩れてカンジダ菌が悪さをしだすことは多々あることのようなので、子供が痒みや痛みを訴えるときは注意深く見てあげてください。

指しゃぶりをしているお子さんはそうでないお子さんに比べるとカンジダ性爪炎を発症する率が上がるようなのでお気を付けくださいね。

子供の不快症状にいち早く気付けるのは傍にいる大人です。

小さな変化も見逃さないようにしていきましょう。

コメント

  1. […] 参考にどうぞ→身体に常在するカンジダ菌が子供を襲う!疲れ、抗生物質投与後には要注意!! […]

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました