【子どもを性被害から守るために】幼児期から必要な性教育。国が教材を年齢別に作成。

教育

年間、どれくらいの子ども達が性の被害者になっているか知っていますか?

明るみになっているだけでも年間約1000件。

幼い子供たちはそれが性被害だと気付いていない場合も多く、その数も含めると相当な数に膨らむと予想されています。

卑劣な大人から子供を守るために、国がようやく動き出しました。

年齢別に教育教材を作成

子どもを性被害から守るため、子どもの発達段階に応じた性に関する教材を国が初めて作成し、先月16日に公表しました。

日本は性について話すことはタブー視されている傾向がありますが、子どもが性犯罪に巻き込まれる事例が後をたたず、子どもにも知識が必要だと取り組みが始まりました。

これらは文科省と内閣府が専門家と共に作成したもので、幼児から大学生まで発達段階において6種類の教材を作成しています。

どのような内容?

気になる内容ですが、ざっとご説明しますね。

幼児~小学校中学年

水着で隠れる場所(プライベートゾーン)は人に見せたり触らせたりしてはいけないこと。

自分の身体は自分だけのものでとても大切なものだということを強調しています。

中高生

性行為の無理強いは性暴力であることを記載。性に目覚め始める時期、加害者にも被害者にもならないためにはどういう行動をとるのが正しいのかを考えさせる内容です。

大学生

アルコールや薬を使った性暴力の例や、性に関して困った場合の相談先等が記載されています。

親子でも教材の活用を

文科省は、

教材はすべてホームページからダウンロードできるので、保育所や教育機関で積極的に活用してほしい

としています。

教材はこちらから→文科省HP

これらの教材を活用した性の授業を学校側が取り入れるのかどうか、何時間授業をしてくれるのかは、今の段階では学校次第というところです。

でも、学校に頼るだけというのは個人的にはナンセンスだと感じていて…子どもの心も身体も守るため、大切な我が子に親も性教育をする必要があると思っています。

親子で性教育…というと抵抗感を持つ方もいらっしゃると思いますが、本当に子供を守りたいのであれば親が真剣に子どもに向き合ってきちんと教える。

それが親が子どもを守るためにできることです。

 

自分が性被害に遭っているのに知識がないために気付かない。

信頼できる大人に嫌なことをされていても抵抗もできず、親にも話せない。

のちにその時自分が何をされていたかを理解して苦しむ…。

 

被害に遭った人は苦しみを抱えて生きていくことになります。

子どもの頃の体験のせいで、男性が近づくだけでパニックを起こしてしまう人もいます。

子どもが健全に育つために、

・嫌なことをされたときはちゃんと抵抗する

・すぐに親に報告する

をしつこいくらいに我が子に教え込んでいこうと思います。

おわりに

性教育に消極的な日本が、性教育を幼児期から取り入れようとしている姿勢はとても大きなことです。

子どもの性被害は、口止めをされていたり、何をされたのか子供自身が理解できていなかったりで判明しづらい傾向にあります。

性暴力の加害者は実父が圧倒的に多いのですが、家庭内でそのようなことが起こっていることに気付けないことが多々あり、自分がされていることを理解している子供は「言ったら家庭が壊れる…」と感じ、母親に報告しない子もいます。

悲しい思いをする子どもが一人でも減るよう、早急に身を守るための教育が必要です。

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