クリスマスは子供の想像力を鍛える絶好のチャンス!想像の積み重ねが将来の大きな差に。

育児

もうすぐクリスマス。

街全体がクリスマスモード一色になってきました。

そんなウキウキモードとは対照的に、この時期が近づくと必ず起こるのが「サンタ論争」。

そして今年もネット上にはサンタクロースの存在に賛否の声が出ています。

サンタクロース論争

サンタクロースを信じてクリスマスを楽しみに待つ子供もいれば、「いつまで信じてるの?」と冷ややかな子供も存在します。

同じように「子供にできるだけ長く夢を見させてあげたい」と思う親もいれば「本当は存在しないのに信じ込ませるのはかわいそう」と考える親も。

サンタクロースを信じている子供達にとって「サンタは本当は存在しない」と知ったときのショックは計り知れないものなのかもしれません。

統計によると日本の子供達は大体7~8歳でサンタクロースは存在しないと悟り、欧米に比べて夢を見る時間が短いと言われています。(ちなみにアメリカでは9~10歳で悟るそう)。

信じなくなったきっかけは「友達から聞いた」というものが圧倒的に多く、次に「親から打ち明けられた」が続きます。

サンタクロースがいないと知ったあとの子供の反応は様々ですが、この部分をめぐって大人達が毎年意見をぶつけ合っているわけです。

サンタクロースの役割

私はサンタクロースの存在意義は「プレゼントをくれるおじいさん」以上に「子供達の想像力を掻き立てることにある」と思っています。

関連記事はこちら→サンタクロースの存在が人生に欠かせない“力”を得るきっかけに!?プレゼント以上の価値を持つ、彼からの贈り物。

先程述べたように、サンタクロースを信じていられる期間はせいぜい8年間くらい。2~3歳頃からサンタクロースの存在を知ったとしてたった5回ほどのクリスマスしか純真無垢な気持ちでサンタクロースの到来を待ち望む期間はありません。

これはとても貴重な時間だと断言できます。

なぜなら、幼いうちから想像力を養うことはその後の人生を豊かに生きるための大きな糧となるから。

そしてその想像力を掻き立てるのに、サンタクロースは最高の題材となるからです。

トナカイが何頭でソリを引っ張ってくるんだろう。

袋に入っているプレゼントの数はいくつかな。

日本の後はどこの国に行くんだろう…。

想像は止まることを知らないほど出てきます。

頭の中にとどまらず、絵として描きだしたらそれこそ最高のプレゼント!

自分の思いを表に出すという、一歩踏み込んだ場所に子供の思考がたどり着いた証拠。

可視化することで想像がより具体的になり分析・工夫ができる上、自分の思いを他者と共有することができることを知ります。

こんな何気ないことの繰り返しが、後の大きな差に繋がっていきます。

想像力がもたらすもの

結論から言うと、想像力は人間関係を上手く構築するために非常に役立ちます。

人の状況を把握する力、共感する力、思いやる力、知る力…など、人と関わる上で最も重要な力を鍛える根源になるものが想像力です。

人の気持ちを想像できない人が人とうまく関わっていけますか?

答えはNOです。

今、ネットで『想像力』と入れるとすぐさま『鍛える』という文字が出てきます。それだけ想像力を鍛える方法を知りたがっている人が多いのでしょう。

想像力は発想力とも繋がっていて、斬新なアイディアを生み出す力として社会生活にも非常に役立ちます。

ここで想像力と発想力の違いを説明しますね。

想像力…頭の中で具体的に映像を思い浮かべる力。

発想力…その思い浮かべた映像から「こうしたほうがいいかな」と考える力。想像したことをきっかけに生まれる力。

【具体例】

学校から帰宅した子供が不機嫌な様子。

「友達と喧嘩しちゃったのかな。テストの点数が良くなかったのかな」→想像力

「好きなお菓子を出してあげよう。気分転換になるかもしれないし」→発想力

 

今や『発想力』はビジネスにおいて絶対に欠かせないスキルの一つと言われています。

その発想力を鍛えるのが想像力。

しかしこれらは今すぐに身につくものではありません。

日々の積み重ねの中で取得してきたもの。

幼いうちからその経験が積み重なってきた子には到底かないません。

サンタを信じたことのない子供

先程、8歳頃までサンタを信じる子が多いと述べましたが、統計では「サンタクロースの存在を一度も信じたことがない」という子供が10%近くいることもわかっています。

キリスト教でもないのにクリスマスだからって盛り上がるなんて…とクリスマスに批判的(というか興味がない)という人もこの世の中には多く存在するので、そのような考えの方のお子さんに「サンタクロースを信じたことがない」という割合が集中しているのだろうと思います。

特に就学前の子供達は「サンタがいるかいないか」で喧嘩になってしまう率が上がると言います。それぞれの思いが現実でもぶつかっているようですね。

サンタの存在可否は大人が決めることではないのであえて「いない」と言わなくてもいいのでは、と個人的には思うのですが、「言わないで信じ込ませておくほうがかわいそう」という声も多くあります。

サンタはいないと言われて育った子供

これ、まさに私です。

物心ついた時からクリスマスは親からプレゼントをもらうものになっていました。「サンタさん」を信じたことは一度もなかったように思います。

で、どう思っていたか。

サンタクロースはいると信じ、クリスマスの日の朝にプレゼントが枕元に置いてある子が本当にうらやましかった。楽しそうにサンタさんを想像している子もうらやましかった。サンタクロースの着ぐるみを着ている人を見てもココロオドルなんて経験も一切なしです。

我が家のクリスマスはすごく現実的で、おもちゃなど買ってくれず「役に立つもの」しか買ってもらってなかったように思います。小学校低学年の頃のプレゼントが掛け時計だった時は、目の前でおもちゃをもらって喜んでいる親戚の子が本当にうらやましく、泣きたいほどでした。

私にとってはとてもマイナスな経験でした。

その反動からか、我が子にはサンタの存在を信じさせ、欲しがっているプレゼントを枕元に置いたりもしています。

結局のところ、サンタを信じさせるのも否定するのも親のエゴですよね。

サンタを信じさせて夢を見させてあげたい、夢よりも現実をわかっておいたほうがいい、どちらも子供の気持ちを無視した親の方針です。

「サンタはいるの?」と聞かれたときに「あなたの思う通りだよ」と答えるのがベストアンサーなのかもしれません。

おわりに

サンタクロースが現実に存在するかはさておき、クリスマスを楽しめる人の方が得だなぁと感じます。

家族みんなでツリーを飾り付けたり、クリスマスのご馳走を用意したり、家族でクリスマスの映画を観たり…。家族でできることが多いのでこれは親子双方にとって一生の宝物になる時間だと思います。

親が子供のワクワクを汲み取る力があるからこそ一緒に何かしようと思えるのでしょうし、子供も親と一緒にできることで特別感を感じます。

我が家ではシーズンに1度は「サンタさんって本当はいないんでしょ?」と子供から聞かれ「どう思う?」と返していますが、信じようが信じまいがそこは子供に任せます。

いるかいないかはさほど重要ではなく、想像を膨らませて楽しめるかどうかが重要だと思っていますので。

 

もうすぐクリスマス。

どなたも素敵な一日になるといいですね。

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