周りが迷惑しているのに注意しない親…。その行動、子供のためになっていますか??

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mohamed HassanによるPixabayからの画像

近年「叱らない子育て」がもてはやされています。

この子育て法を実践している親も数多くいらっしゃいますが、一方でそのような育ち方をした子供に迷惑を掛けられている方も多数いらっしゃいます。

そもそも叱らない子育て法とは

子育て法は各々の家庭で方針が違って当たり前ですが、いわゆる公共の場で周りの人の迷惑を考えずに子供をほったらかしにしている親を見かけると子供よりその子の親に注意したくなることが度々ありますよね。

叱らない子育てとは、子供が間違ったこと(悪さ)をしたときに叱らずに正しい行動へ導く方法を言います。

決してやりたいことを本人の意思に任せてやりたいだけやらせておくことが叱らない子育てではありません。

店舗内やレストランで走り回る、大声で叫ぶ、触ってはいけないものを触る…。子供は好奇心の塊ですから少々のことは仕方ないとは思いますが、あまりにも目に余る行動の時は親の行動も問われます。

叱らない子育てに賛否あるのは「叱らない」の意味を「放っておくこと」「子供のしたいことに口出ししないこと」だと勘違いしている親が多いからだと推測します。

叱らない子育てを成功させる親はごく少数

叱らない子育てを実践するには親に忍耐力が求められます。親とは言え不完全な人間。感情的になることもあります。

それをいかに抑えて子供を正しい道に導けるか、親の器量が試されます。

そしてこれは親だけではなく子供の気質によっても左右される方法であり、それを見極めることも大切な一歩です。

おとなしく聞き分けのいい子ならこの方法が合う子も多いでしょうが、そうでない子を叱らずに育てていくのは至難の業だと言えます。

大人の言うことに聞く耳持たないような時期には叱って育て、ある程度落ち着きだしたら叱らない子育てを実践するなど時期によって使い分けるのもいいかもしれません。

その場合、叱っていたのを叱らなくするのは良いですが、叱らない子育てをしていたのを叱る子育てに変更するのは注意が必要です。今までは叱られなかったことが叱られるようになるのですから、子供の中には疑問と不満が満ちることも理解しておかなければなりません。

実際叱らない子育てで育てられた子供を見ると

・わがまますぎて周りに人がいない

・謝ることができない

・暴力的

・不登校、引きこもり

など、成功している例を見かけません。

唯一、友人の友人は親にも子供にもその方法が合っていたようで、10歳になった今とても素直にスクスク成長しているそうです。子供の気質もそうですが、親が「叱らない子育て」を「放任」と勘違いせずにきちんと躾けた結果なんでしょうね。

叱らない親の勘違い例

私の身近にもこの方法を実践している人がいるのですが、前回会った時に相手の子供に自分の子供が何度も危害を加えられていたのでたまらず親に注意をしました。以前から問題行動が多いとは思っていましたがまー叱らない。「ダメよ~」と注意するのみで子供は全く聞いておらず悪さを繰り返す。今回いい機会になるかと思いきや…。

私「周りに迷惑をかける行為をした時はちゃんと叱ったほうがいいんじゃない?」

相手「でも子供って周りに迷惑かけるのが当たり前だよね。それが子供じゃん?」

この一言でこの親には話しても無駄、と悟りました。

迷惑をかけることが当たり前であったとしても、その迷惑をいかに最小限に抑えるかが親の役目だと思うのですが…。そしてそういう親に限って自分の子供が危害を加えられると必要以上に怒る。。。

ちなみにこの人、子供が何か悪さをした時の口癖は「子供のしたことだから」です。そのセリフはやられた側のセリフだと思うのですが…(呆)。

その他ネットでは(これは叱らない子育てとは関係ないかもですが…)

〇アイスを食べ歩きしていた子供が私のズボンにアイスをベッタリくっつけた。その子の親がそれに気づき「子供のしたことなので…」とその場を去ろうとしたので「いやいや、それはこちらが言うセリフであってあなたが使う言葉ではないですよね」と返すと「だって子供がやったことなんですよ?私に何か関係あります?」と逆切れ。

〇お祭りに行ったときに河川敷で座っていると前から綿あめを持った子が来て私の髪の毛にベチャッと…。気付いた親が謝ってくるかと思いきや「ちゃんと前見なきゃ~。こんな汚いのもう食べられないよ」と言って去っていった。

いずれにも共通しているのは「子供が周りの人間に悪いことをした、という認識のない親」です。子供がしたことだとは思っても腹の立つことはちょこちょこありますよね。でもそんなときは親の対応次第で怒りがスーッと引いていくものです。上記にあげたものは火に油を注ぐ例。このような親が公共の場にたくさんいるから子供出禁のお店もあるわけです。

子供は親をよく見ています。悪さをしても親がそれをよしとすれば子供はそれを悪いことだとは認識せずに成長します。生きていく上で必要不可欠な「ありがとう」と「ごめんなさい」という言葉。この言葉を言えるか言えないかで人間関係の円滑さが変わってくると言っても過言ではありません。お礼を言う場面ではきちんとお礼の言葉を、悪いことをしたときはきちんと謝罪の言葉を言えるように、まずは親も一緒に実践しましょう。

つい最近ネットニュースに出ていた記事がすごく印象的でした。

「子連れOK」は「子どもが何してもいいわけではない」 育児誌があえて「お願い」した、本当の理由
「子ども連れOK」は、「子どもが何をしてもいいというわけではありません」――ある育児誌に掲載された「お願い」の文章がツイッターで話題を集めている。「食べ物を持ち込まない、替えたオムツは持ち帰る」などマナーを守るよう呼びかける内容だが、なぜわざわざこのような注意喚起を載せるのか。同誌編集長は取材に「きっかけがありました」...

恥ずかしくない大人になりたいものですね。

子育てに正解はないとは言えど…

叱らない子育ての負の部分ばかり見てきましたが、いい部分ももちろんあります。

何といっても好奇心や自主性を大切にすることができるのが一番の魅力だと思いますが、善悪の判断がつかない子供の「自主性」には私は疑問を感じています。「周りに迷惑を掛けない」「危険なことはしない」など、人として生きていく上での基礎がしっかりできてこその自主性だと思うからです。善悪の判断がつく前からの「自主性尊重」は親がきちんと見極めないと単なる「わがまま」を助長するだけだろうとも思っています。

私個人的には「叱ることも必要」だと考えており、叱られることへの免疫もある程度は必要だと感じています。なぜなら我が子がこの先誰にも叱られることなく一生を終えることはないと思えるからです。学校へ行けば先生に注意されることもあるだろうし、社会に出れば叱る上司の下で働く可能性だってあります。親がいつまでも子供を近くで守ってあげられるわけでもない。何かのタイミングで人から注意を受けたとき、自分の思いが通らなかったときに一瞬落ち込むことはあったとしても「そういうこともある」と受け流せる力が生きていく上で必要不可欠だとはっきり言えます。大人になったら納得のいかないこと、理不尽なことがたくさん出てきますよね。「叱られる経験」というのは人間社会を学ぶ一つの手段でもあり、先々考えると悪いことばかりではないと思います。

このようなことをおっしゃる家庭教育アドバイザーの方も。

「叱らない子育て」は虐待教育と同じ。子を傷つけない効果的な叱り方 - まぐまぐニュース!
お子さんを叱るとき、「人格を否定せず怒らずに」を心がけているけれど、子どもたちにあまり効果が見られない…と悩んでいる親御さんも多いはず。叱り方って本当に難しいですよね。家庭教育アドバイザーの柳川由紀さんは、自身のメルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』で、親子ともにストレスのない叱り方を紹介しています

何が正解なのかわからないだけに、子育てって本当に難しいですね。

まとめ

叱る子育てか叱らない子育てか。どちらが子供にとっていいのかは子供の性格によって答えが全然違うものになるでしょうが、親がきちんと芯を持って子供のために実践し、周りへの配慮を怠らなければどちらの方法でも子供はうまいこと育っていくような気がします。自分だけ、我が子だけしか見えていないと追々大変なことになりかねないのでそのあたりは気を付けて、子供が将来社会に出ても耐え抜ける精神力を作ってあげることが親の最大の務めだと言えるかもしれませんね。

お互い子育て頑張りましょう!!

あなたの子育ての参考になれば幸いです。

 

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