ファイザーがワクチン接種に関する添付文書を改訂したのをご存知でしょうか。
今までと大きく違うのは、【心筋炎】【心膜炎】を『ワクチンの副反応』として記載したこと。
「因果関係は不明であるが…」の文言が消え、はっきりと「心筋炎・心膜炎があらわれることがある」と注意喚起しています。
公式→COVID-19ワクチン『コミナティ筋注』日本における添付文書改訂について (pfizer.co.jp)
ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を発症するケースが世界中で相次いで報告されているため、「心筋炎・心膜炎」を『ワクチンの副反応』として認めざるを得なかったのではと思います。
さて、ワクチン後に発症する可能性のある心筋炎・心膜炎ですが、若者に起こりやすいと言われているのはご存知の方も多いのではないでしょうか。
特にモデルナ製のワクチンで発症件数が多く報告されているようです。
2021年11月14日時点での報告頻度(100万人あたり) | |||||
ファイザー製 | モデルナ製 | ||||
10代男性 | 15.56人 | 81.79人 | |||
20代男性 | 13.32人 | 48.76人 | |||
10代女性 | 4.66人 | 6.28人 | |||
20代女性 | 1.47人 | 2.52人 |
参照:コロナワクチン接種後の心筋炎など「重大な副反応」に 報告義務づけ [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
他の年代や女性に比べ若い男性への発生率が高いので誤解をされている方も多いのですが、若い男性の発症率が特に高いというだけの話であって、女性であっても中高年の男性であっても心筋炎や心膜炎が起こる可能性は十分にあり得ます。
若い男性に限った発症ではないので注意が必要です。
さて、つい3日前に厚労省がファイザーワクチン接種後の心筋炎・心膜炎の報告事例を公表しました。
それによると、2021年12月6日~2022年1月2日までの28日間の間に、製造販売業者から心筋炎の疑いとして報告された事例が 52 件、心膜炎の疑いとして報告された事例が 15 件あったとのこと。
専門家はすべての件においてγ(ワクチンとの因果関係が評価できないもの)との評価を下しています。
参考資料:第75回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会【資料1‐6-1】000884937.pdf (mhlw.go.jp)
因果関係不明と言えど、ワクチン後の心筋炎や心膜炎の発症は世界中で確認済み。
個人的には因果関係がわからないのに有害事象の報告の多いワクチンを国が推奨していることが信じられませんが…。
「それらの病気がどのようなものなのかよくわからない!」という方もいらっしゃると思うので、心筋炎・心膜炎とはどのよう病気なのかを見ていきたいと思います。
心筋炎とは
心臓の筋肉(心筋)に炎症が発生することを心筋炎と言い、心筋細胞の壊死を伴うことも珍しくありません。
ウイルス感染や細菌が主な原因とされ、心膜炎を合併することも。
発熱、悪寒、咽頭痛、食欲不振、吐き気などの風邪に似た症状があらわれた後に
・息切れ(70%)
・胸痛(30%)
・不整脈(18%)
といった症状があらわれることがあり、ひどい場合には
・意識喪失
・呼吸困難
・突然死
を引き起こすことがあります。
心膜炎とは
衝撃などから守るため心臓は2枚の膜(心膜)に覆われているのですが、その膜に炎症が発生した状態を心膜炎と言います。
発熱や咽頭痛などの風邪症状の後に発症する例が多く、胸痛を伴うのが特徴で、罹患すると
・呼吸をするたびに胸の痛みが強くなる
・身体を前傾姿勢にすると胸の痛みが弱まる
・背中の痛み
などの症状があらわれます。
心膜炎のみであれば重篤化するケースはほとんどないようですが、合併して心筋炎を起こしている可能性もあるので油断はできません。
心膜炎発症患者全体の30~50%が再発のリスクを抱えます。
厚労省は今日も公式HP上で「軽症の場合が多く、心筋炎や心膜炎のリスクがあるとしても、ワクチン接種のメリットの方が大きいと考えられています。」と接種を促していますが…。
参照:ワクチンを接種すると心筋炎や心膜炎になる人がいるというのは本当ですか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
一方で、厚労省が印象操作を諮っているとの興味深い記事もあります・
ワクチンによる心筋炎とコロナ罹患による心筋炎、どちらが多いのか 厚労省が作成した資料のデタラメを指摘する|清水典之|note
国は「軽症=大丈夫」と印象付けたいようですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
個人的な感覚では、心臓に軽度でもダメージが加わるとかなり怖いと思うのですが…。
心筋炎に関しては単純なことでは済まされないとの指摘も。
・たとえ軽度であったとしても心筋が再生することはなくダメージを受けたままであること
・一旦心筋炎を発症するとそれが軽度だったとしても心筋炎で突然死するリスクを今後一生涯抱えて生きていくことになること
・生存率が年々下がること
(1年後生存率80%、5年後生存率50%)
どれも事実であれば恐ろしいことです。(参照:【ワクチンで急増「若者の心筋炎」】生存率は1年後80%, 5年後50% | ダイエットの学校 (ameblo.jp))
病院のサイトなどを見ると、心筋炎の予後はその種類や程度により全く正常化することもあれば死に至ることもあり様々とのこと。
参照:心筋炎|心臓血管病を理解しよう|心臓血管外科特設サイト|医療法人徳洲会名古屋徳洲会総合病院 (tokushukai.or.jp)
ワクチン接種後に心筋炎で亡くなった人もいれば回復している人もいるため、一概にこう!とは言えません。
が、どちらにせよ心筋炎は死に繋がることがあるため、異常を感じた時には速やかに医師に診てもらうのが賢明です。
厚労省のHPにもワクチン後の心筋炎の報告がたくさんあがってきています。
資料をザっと見たのですが、10代の子の「心筋炎」の文字がかなりありました。
ファイザー副反応資料:000872477.pdf (mhlw.go.jp)
モデルナ副反応資料:000872479.pdf (mhlw.go.jp)
「軽度だから大丈夫」って本当に??…と疑ってしまいます。
わかりやすく説明してくださっているTwitterを発見。
副反応疑い報告10代20代の心筋炎は7割重篤。
12/3の第73回ワクチン分科会副反応検討部会資料では、
回復と軽快(症状が軽くなった)を併せ不明を除外して割合を算出し改善率8割以上と。だから多くは軽症だ!
重篤でも軽快すれば軽症?こんなトンデモ理論が書いてある。https://t.co/Iv15JQhleU https://t.co/i7eamxcTVR pic.twitter.com/ZuFZuvZ5jT
— FUJIKAWA Kenji (藤川 賢治) (@hudikaha) December 9, 2021
子どもへの接種をするかどうかの判断は各家庭それぞれ違うと思いますが、迷うなら待つ方がいいのではと個人的には思っています。
1度接種してしまったら後悔しても取り出すことは不可能。
打っていないなら、今後打つ選択も打たない選択もできる。
子どもの将来のためにはどちらがいいのか、親としては悩ましいところですね。
どの親子も、悔いのない選択ができますように。
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