【単身赴任×専業主婦】の家庭は子どもの学力が最も高い!なぜ賢い子が育つのか。

教育

「母親の学力は子どもへの影響が強い」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

これらは単なる噂ではなくきちんとした裏付けから導き出された結果であり、女親としては妙なプレッシャーがかかってくるところです…。

そして子どもの学力と家庭環境をもっと深く調べていくと、とても興味深い結果が出ていることがわかりました。

お子さんの学力アップのヒントがここに隠されているかもしれませんよ。

文科省が依頼した調査とは

「母親の学力が子どもに影響している」の発端となったのは、文科省がお茶の水女子大などの研究者達に、家庭環境と学力の相関関係を示すよう依頼をしたことに始まります。

委託を受けた研究者達は、小6と中3の児童生徒の保護者を無作為に10万人規模で抽出し、保護者の年収や学歴を4階層に分けた上で、子どものテストの平均正答率との相関関係を分析しています。

過去に2013年度、2017年度の2回に渡り実施され、その結果として

・親の収入や学歴が高いほど、子どもの学力も高い

・子どもは、父親の学歴よりも母親の学歴に影響を受けやすい

など、親・環境と子供の学力の相関関係が導き出されました。

最も学力が高いのは【単身赴任×専業主婦】の家庭

調査結果では、『父親が単身赴任で母親が専業主婦』の家庭の子どもの学力がそうでない家庭の子どもに比べてとりわけ高いこともわかっています。

父親がいない方が学力が高い!?

父親に関して言うと、ちょっと意外な結果が出ています。

単身赴任ではない家庭では、父親の帰宅時間が遅い家庭の子供の方が学力が高いとのこと。

帰宅時間の遅さに比例して子供の学力も上がるとのことですから、なんとも複雑ですよね。。。

参照:保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究(成果報告書) (mext.go.jp)

母親不在で学力は低下傾向

それとは逆に、母親が単身赴任をしていたり、仕事からの帰宅時間が遅ければ遅いほどに子どもの学力は低下傾向であることもわかっています。

参照:保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究(成果報告書) (mext.go.jp)

父親不在、母親在宅が学力に差を生む理由

なぜ父親不在・母親在宅の家庭の子どもの方が学力が高いのでしょうか。

まず考えられることは、単身赴任や帰宅時間が遅い父親ほど年収が高い傾向にあることです。

年収が高いということは子どもの教育にも費用をかけることができるため、学校のみならず塾や通信教育などで学力を伸ばすチャンスにも恵まれていることから学力が高いと考えられます。

次に、母親が専業主婦である場合。

在宅時間の多い母親は子どもと接する時間が多く、子ども達も父親よりもいつも身近にいる母親の考えに大きく影響されることがデータから判明しています。

子どもにより良い人生を送ってもらいたいという気持ちから自分と同等かそれ以上の学歴を望む親は多くいて、特に母親の学歴が高い場合は、母親自身が大学(若しくは大学院)へ行くことのメリットを十分わかっているため、子ども達も自然と学業の大切さを知るようになります。

専業主婦だと、子どもが勉強で躓いている個所を丁寧に指導できたり、理解できたことを褒めてあげたりする時間的余裕があり、子どもも母親の期待に応えたいとやる気スイッチが入りやすくなります。

この積み重ねがのちの大きな差を生むと考えられています。

おわりに

子どもは親からの影響を受けやすいことは周知の事実ですが、改めて数字化されるとこんな風に影響してたんだ…と改めて気付かされる点が多くありました。

単身赴任×専業主婦の子どもは学業優秀な子が多い傾向にあることがわかっていますが、当然ながら100%当てはまるわけではありません。

逆に言えば、単身赴任でもなく、専業主婦でもない家庭の子どもでも優秀な子は存在しています。

環境に左右される点も多いですが、最終的には本人のやる気であったり学業に必要性を感じられるか次第だと思います。

 

子どもがやる気になるような一言を、毎日声掛けできるといいですね☆

コメント

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