【子どもの生理】初潮を迎えたら気を付けたいトラブルやリスクとは。

健康

将来赤ちゃんを産む準備のために毎月やってくる“生理”。

小学校4年生以上になってくると「そろそろ初潮がくるのかな…」と気になってくる親御さんも多いのではと思います。

我が家の5年生になる娘もこの1年で体つきが丸くなってきていて、大人になる準備がすでに始まっているなぁ…と感じます。

生理が始まったときに慌てないために、親子で生理について話す機会を作りましょう。

子どもに生理の知識を

現在小学校4年生のタイミングで保健の授業の中で男女一緒にそれぞれの身体の仕組みを授業で習うそうなので生理の知識は何となくあると思われますが、実際に生理になったときの対処法までは習わないため、親が詳しく教えてあげる必要があります。

なぜ女の子には生理があるの?

具体的な説明をすると、

女性のからだは約1ヵ月に1回、卵巣から卵子を排出します。これを排卵といいます。また、それに合わせて子宮内膜を厚くし、受精卵を受け入れる準備をします。しかし、妊娠せずに卵子が受精しなかった場合は準備した子宮内膜がいらなくなり、はがれて体外に排出されます。これが生理です。

参照:生理ってどうして来るの?生理のしくみと役割を知ろう (rakuten.co.jp)

ということなのですが、もう少しわかりやすく伝えるとするならば、

おなかに赤ちゃんを迎える準備のために毎月生理があるんだよ

というところでしょうか。

生理用品の使い方も含め、子どもにわかりやすく、簡潔に伝えてあげられるといいですね。

初潮の目安

初めて迎える生理のことを“初潮”と言います。

調べてみると、“10~13歳頃”に初潮を迎える子が多いそうで、それまでに用品の使い方や生理に関する知識を身に付けておく必要があります。

※個人差が大きいので、この年齢より早くから生理になる子もいれば、もっと遅くに生理が始まる子もいます。

身体の変化

初潮を迎える前に、女の子の身体には様々な変化が訪れます。

・おっぱいの膨らみ ・脇毛や陰毛が生えてくる ・体が丸みを帯びてくる ・体重や身長の伸び ・おりものが出る  など

 

上記に挙げたものが主な変化となりますが、変化があったからといってすぐに初潮を迎えるわけではありません。

身体に変化があらわれ始めてから初潮を迎えるまで、大体1~2年ほどかかるようです。

初潮の血の色

初潮を迎えた時、真っ赤な血が出ると思われているお子さんも多いようですが、初潮で真っ赤な血が出ることはほとんどありません。

・茶色っぽい血
・おりものに血が混じっている(ピンク色のおりもの)

 

という状態のものが下着についていた場合、初潮を迎えたサインとなります。

子どもに起こりやすい生理トラブルとは

初潮を迎え本格的に生理が始まりだすと、予想しないトラブルが起こることがあります。

特に学校で起きやすいこととしては

・生理用品を落としてしまい、周りにバレてしまった
・定期的にナプキンを取り替えなかったため漏れて服を汚してしまった
・身体がダルく、眠気に襲われる

 

などが考えられます。

生理が始まった直後は特に子どもの予想しないことが起こりやすく、そのためにショックを受けてしまう子もいます。

それを防ぐために生理の期間中は、

・生理用ショーツを必ず着用する
・ズレにくい羽根つきナプキンを使用する
・万が一漏れた時のために着替えを持たせる
・いつもより睡眠時間を長くとらせる

 

というような工夫をしてあげるといいかもしれません。

こんな時は病院へ

初潮を迎えてしばらくは生理周期や経血量が安定しないことが多いのですが、次の事項に当てはまることがあれば早めに病院を受診しましょう。

・生理が半月以上続く
・生理周期が20日以内のことが多い
・前回の生理から半年以上たっても次の生理がこない
・生理のたびに激しい頭痛や腹痛を伴う

生理中は頻繁なナプキン交換や、着衣が汚れていないかなど神経を使うことが多く、通常よりも長く続く生理や痛みなどは子どもにとって大きな負担となります。

ただの不順ではなく異常があるサインかもしれませんので、「あれ?」と思うことがあれば躊躇せず受診しましょう。

一番大切なこと

生まれてからずっと大切に育ててきた娘が赤ちゃんを産む準備をし始めたということは、親にとって喜びでもあり、大人になっていく子どもに少し寂しさを覚える出来事なのかもしれません。

いつか子どもに子どもが生まれ、自分達はおじいちゃんおばあちゃんと呼ばれる存在に…と思い描きがちですが、肝心なことを忘れてはいけません。

生理がきたということは、いつでも、なんなら今すぐにでも赤ちゃんができる状態である、ということです。

10代の妊娠相談が急増

昨年の緊急事態宣言のさなか、妊娠相談窓口には「妊娠したかもしれない…」という10代の女の子からの相談が急増していました。

小学生からの相談も含まれていて、中には小学校4年生の子からの相談もあったとのこと…。

「うちの子は大丈夫!」と過信して生理や妊娠の仕組みを教えずにいると、知識のなさから相手の思う通りに行動してしまう可能性が高くなり、危険度が確実に増します。

初潮を迎えたことで赤ちゃんを迎え入れる準備が整ったこと、自分の行動次第では妊娠することがあることなど、きちんと話すタイミングがきたということでもあります。

子どもができる仕組みを話さないということは子どもを危険に晒すことでもあると親は自覚したほうがいいでしょう。

小学生の妊娠は進行していることが多い

小学生の間に妊娠した子の場合、自分が妊娠していると気付かないこともあります。

生理周期が安定していない子が多いのがその理由で、周りが異変に気付くことで発覚するケースが多いそう。

小学生で妊娠し中絶した場合、子宮へのダメージがとても大きく、2度と妊娠できなくなる可能性が非常に高いそうです。

妊娠した子どもが特別なわけではなく、どの子にも起こり得ること。

小学生で妊娠した子どもの親だって「まさか自分の子どもが…」と思っていたはずです。

子どもが自分の身を守れるよう、親の指導が必要不可欠です。

過去には信じがたい事態も…→11才の小学生が妊娠6か月

おわりに

日本の性教育は諸外国と比べてみても非常に遅れています。

生理が実際に始まったときの対処法もそうですが、妊娠までの過程をいまだに学校ではきちんと教えていません。

日本人独特の謙虚さや性へのタブーが未だ根付いているように思いますが、妊娠が若年化している現実から目をそらしていても解決はせず、むしろ悪化させるだけです。

女の子だけではなく、もちろん男の子にも教育は必要です。

 

初潮を迎える時期をいい機会として、子どもとじっくり向き合い、大切な知識を身に付けさせましょう。

 

いつか望んだ時に赤ちゃんがやってきてくれることを信じて…。

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