【衝撃…!】妊婦の痩せすぎは3世代に渡って悪影響を及ぼし続けるリスクあり。胎児の遺伝子変化も。

健康

日本は世界の中でもトップレベルに【痩せ妊婦】が多い国。

現代では産後たった数カ月で妊娠前と変わらない体型で復活してくるタレントさんや女優さんが多く、その姿に影響されて妊娠中にダイエットをしたり妊娠前の体型をキープしながら妊娠生活をするという妊婦さんが年々増えているようです。

それに伴い低体重児も年々増加の一途をたどり、日本の妊婦さんは世界中から心配されているような有様です。

産後の体型も気になるところではありますが、妊娠中の痩せすぎは赤ちゃんの将来にリスクが発生しやすくなることを知っていますか?

母体の体重が子供にどう影響するか

妊娠中の太りすぎが出産にあたりリスクを高めるということは周知の事実。

しかしそれとは逆に、痩せすぎもリスクを高めるということを知っている人は意外と少ないようです。

太りすぎによる影響

まずは太りすぎによる影響から見ていきましょう。

・母体の内臓への負担が増す

・体重増加による腰痛や膝の痛みに繋がる

・妊娠高血圧症候群になりやすくなる

・出産が長引く

主な影響は上記の4項目ですが、中でも胎児に影響があるのは妊娠高血圧症候群と出産の長期化です。

妊娠高血圧症候群

どちらかと言うと太っている妊婦さんに罹患の可能性が高い傾向にあります。

妊娠後期に発症しやすく、これにかかってしまうと子宮や胎盤で血流が滞りがちになってしまうため、胎児の栄養不足や酸素不足などが懸念されます。

栄養失調状態となった胎児は発育不全となり、いわゆる未熟児(2500g未満)として生まれることが多いです。

低酸素状態に陥ると胎児の脳に障害が出てくる可能性が高まり、場合によっては命の危険性さえあります。

出産の長引き

出産の際に子宮の収縮や陣痛が弱まりやすくなる上、ただでさえ狭い産道に脂肪がつくため赤ちゃんが出てきにくく、出産が長引く傾向にあります。

出産の長引きは赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなって胎児仮死や呼吸障害に陥るリスクが高まるため、帝王切開や促進剤などを使用して早めに出産をさせることが多いようです。

痩せすぎによる影響

続いて痩せすぎではどのような影響があるのか見ていきましょう。

・常に栄養失調状態のため、胎児の遺伝子変異が起こりやすい

・低出生体重児が生まれやすい

・母子ともに体力が足りないため難産になりやすい

胎児の遺伝子変化って?

母体が痩せていて栄養が不十分な環境にいる胎児は、少しでも多くの栄養を吸収しやすい体質にするために遺伝子の切り変わりが起こります。

この体質は一生涯変わることはないため、生まれた後も飲んだり食べたりした栄養をより多く身体に取り入れようとどんどん吸収していきます。

つまり、肥満体になりやすい体質だということ。

胎児のときに十分な栄養が与えられないとこのような変化が起こりやすくなるそうです。

低出生体重児

先程も書きましたが、栄養の足りていない子供は発育不全となり低出生体重児(未熟児)としてこの世に生まれてくることが多いです。

一昔前までは「小さく生んで大きく育てる」と世間でもよく言われていましたが、近年では低体重で生まれてきた子がかかりやすい病気がいくつも見つかってきたためそのような言葉も少しずつ聞かれなくなってきたように思います。

低出生体重児の子がかかりやすい代表的なものは、

・2型糖尿病

・メタボリック症候群

・脂質異常症

等が挙げられます。

他にも脳梗塞、高血圧、神経発達異常なども指摘されています。

難産

痩せすぎの妊婦さんがいざ出産に臨もうと思っても、体力が足りないためいきんだりそれを継続することが難しいケースが多々。

同じく胎児も栄養失調状態で体力が十分にないため難産になる可能性が高くなります。

自然分娩ができないと判断され、帝王切開になるケースも珍しくありません。

痩せ妊婦の悪影響

現代の20代の女性は、今から約75年前の戦後すぐの時よりも栄養不足だと言われています。

基準値に比べて摂取カロリーが極端に低く、厚労省の調査によるとBMIが18.5に満たない女性は20代で20.7%、30代でも17%存在し、痩せの比率は先進国の中でもトップだそうです。

日本では1980年代から低出生体重児が年々増加傾向にあり、妊婦の痩せすぎが原因の一つではないかと言われています。

1番の恐怖は世代をまたいで影響が出ること

調べていくと、ちょっと恐ろしい記事に出くわしました。

それによると、

低出生体重児で生まれた女の子が将来妊娠すると、妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群・早産などのリスクが高まることも指摘されています。

小さく生まれた子どもの健康への影響は、3世代にわたって影響を及ぼす恐れがあることもわかってきています。

とのこと。

小さく生まれてきて人よりリスクを抱えている上、その子が大人になっていざ出産をしようと思うとさらに大変な状況に置かれるかもしれないという過酷さ…。

しかしよく考えてみると、確かにその可能性は高いのだろうと思います。

おなかの中で栄養が足りずに栄養吸収型の身体へ変化。

生まれてからもその体質は続いているので太りやすい傾向にある。

ただでさえ太りやすい妊娠中にさらに太ることにより糖尿病や高血圧のリスクが上がる…。

おなかの中の環境が、こんなにも長いこと影響をし続けるものだとは思いませんでした。

適度な体重とは

妊娠前の体重にもよりますが、一般的に

・妊娠前の体型が痩せ型(BMIが18.5未満)の場合:9~12kgの増加が理想

・妊娠前の体型が普通(BMIが18.5~25.0未満)の場合:7~12kgの増加が理想

・妊娠前の体型が肥満(BMIが25.0以上):個別対応(ギリギリ25を超えた数値であれば5kg増加程度が目安

とされています。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

で求められるので、ぜひ自分の数値を知っておきましょう。

例えば身長160㎝で体重50㎏の人の場合。

BMI=50(㎏)÷1.6(m)÷1.6(m)となり、これを計算すると19.5となります。

19.5は普通体型なので、妊娠時の体重増加は7~12㎏ほどが適切な増加範囲となります。

体重増加は個人差がある

妊娠中の身体の反応は妊婦さん一人一人違います。

つわりが全くない人もいれば出産近くまで毎日気分の悪い人も。

「つわりでご飯が食べられない」「たくさん食べることができない」という妊婦さんは、体重が増加しないことに不安やストレスを抱えてしまいますよね。

でもどちらかと言うと、体重増加以上にどれだけバランスの良い食事ができるかの方が重要ですから、栄養バランスのとれた食事を毎日心がけていたら体重が思うように増えなくてもそれほど気にしなくてもいいと思います。

食生活が気になる場合は医師や看護師さん、助産師さんなどに早めに相談してみてくださいね。

自己判断でのダイエット・食事制限は危険

体重や見た目を気にするあまり、妊娠中なのにダイエットをしたり、食事制限をするのは妊娠継続が不可能になるリスクもはらんでいます。

適正体重を大幅に増加している場合は病院からも「これ以上太らないでください」と注意を受けることもありますが、元々痩せ型の人が妊娠中にもかかわらず食事制限をしたりするのは母子両者にとって得策ではありません。

おなかの中で子供が栄養失調になってしまった場合に将来どのような弊害があるかは先ほど述べたとおりですし、母体も体力がないと安心して出産の日を迎えられません。

体型維持も大切かもしれませんが、妊娠中は「何が赤ちゃんにとってベストか」ということに重点を置いて過ごしてほしいな、と思います。

赤ちゃんの将来のリスクは宿った母体の環境に左右される、ということを忘れてはいけません。

おわりに

「出産後も変わらずきれいでいたい」。

これはどの女性も願うことでしょう。

ここ最近、確かに痩せている妊婦さんをよく見かけるようになりました。

太りづらい体質の方もいらっしゃると思いますが、もし体型キープのためにあえて制限をかけているのであれば、おなかにいる10か月間は赤ちゃんにとって心地のいい空間を作ってあげてほしいなと思います。

妊娠・出産を機に体型や体質が変わることが多いですが、産後母乳をあげることで体重はどんどん落ちていきますし、整体などで骨盤矯正を行うことで少しずつ体型を戻していくことはできます。

ママの体型は後から変えることができても、赤ちゃんの体質は一生変わらないものとなってしまうんですよ。

どうか、赤ちゃんへのリスクをきちんと知った上で体重管理をしてほしいなと思います。

 

ママにとっても赤ちゃんにとっても、一つの身体にいることが幸せなものでありますように…。

安産を心からお祈りしております。

 

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