子供の扁桃腺・アデノイドの切除手術体験記。費用は?痛みは??全身麻酔って大丈夫???入院~退院~通院の記録。

健康

ちょうど半月ほど前に小学校1年生の娘が扁桃腺とアデノイドの切除手術を受けました。

娘の場合は扁桃腺もアデノイドも大きく、就寝中のいびき、食事が飲み込みにくい、副鼻腔炎が治りにくいなどの症状があり、近所のかかりつけの医師に「これは手術をした方がいいかもしれませんね。最悪の場合睡眠時無呼吸症候群になる可能性もあります」と告げられ、大きな病院を紹介してもらいました。そこで診察してもらった結果、「この大きさなら手術を勧めます」とのことで手術を決定した次第です。

扁桃腺肥大・アデノイド増殖症の診断から入院・手術・退院・通院の経緯をまとめておきます。

病院によって手術の方法や入院期間は様々だと思いますが、これから手術を受けられる方、手術を検討中の方の参考になれば幸いです。

関連記事はこちら⇒いびきをかく子供は受診の必要アリ!?扁桃腺肥大・アデノイド肥大(増殖症)による睡眠時無呼吸症候群から我が子を守る。

診断~入院まで

娘の扁桃腺肥大を知ったのは、4カ月ほど前に小学校で実施された耳鼻科検診でした。結果票を持ち帰ってきたときに扁桃腺肥大と副鼻腔炎にチェックが付けられていて、その後耳鼻科に診察に行くと扁桃腺はかなり大きいということがわかりました。

副鼻腔炎になっていたのですぐに治療を開始したのですが、通院と服薬を開始してから2カ月経ってもなかなか良くならず、疑問に思った医師が鼻から内視鏡を入れると鼻の奥の方にあるアデノイドという組織が大きいために副鼻腔の鼻水が出にくかったようだと判明。

扁桃腺は左右くっつきそう、アデノイドは鼻の穴の3/4を塞いでしまっている状態。これは手術が必要かもということで手術のできる大きい病院(医療センター)を紹介してもらい、そこでも手術を促されたので夫と娘本人と話し合って手術を決めました。手術は3週間後。入院期間は4日間前後。その前に術前健診があると言われました。

術前健診

医療センターで診断を受けた翌週、術前健診に行きました。手術ができる身体かどうか、異常や不具合を事前に知るための検査。身長、体重、血液検査を始め、血圧、尿検査、心電図、胸部X線検査、医師による内診など、ありとあらゆる検査をし診断をします。この時に初めて次女の血液型も判明しました(笑)。待ち時間等も含め、約半日かかりました。

全身麻酔について

麻酔科の医師から当日実施する全身麻酔についての説明もありました。

朝、腕の点滴でルートを確保したら、手術室でルートから眠くなる薬を入れる

寝た後に口から管を挿管してそこから酸素とガス状の麻酔を身体に送り込む

手術が終わったら麻酔を止め、呼吸が落ち着いているのを確認してから管を抜いて目覚めるのを待つ(麻酔を送り込んでいる間は眠っているが、止めたら身体から自然に麻酔のガスが抜けていくので自然に目覚めるとのこと)

ただ起きるときに少し暴れるかも…??

という説明を受けました。一昔前に「全身麻酔で目覚めない患者がいる」と話題になったことがありそれが怖かったので聞いてみると、麻酔は体重に対して適切な量を入れること、手術中は麻酔科の医師も必ず付き添って麻酔の量をきちんと管理してくれること、昔と違って麻酔の身体へのリスクは減っていて100%安全とは言い切れないけどほとんど安全だと言える、とのことでした。全身麻酔を自分自身体験したことがなく不安だったのですが、少し安心しました。

扁桃腺・アデノイド手術について

私の母も母方の祖母も扁桃腺の切除手術を受けているのですが、今から30年~40年ほど前に扁桃腺の切除手術で喉を通る太い血管を誤って切ってしまい患者が亡くなるという事故が起こり、報じられたことがあったそうです。そのニュースを聞いて母も祖母もゾッとしたという話を聞いたことがあったので娘の手術もどこか不安がありました。

もちろんそんなことは滅多に…というかほぼ絶対にあり得ないことで、特に現代においてそんなことが起こるはずはないのですが、気になるので医師に聞いてみました。

「太い血管は確かに通っているけれど目視できる範囲で扁桃腺手術を行うため太い血管を傷つけることは通常ない」そうです。えぐるように取るとかだと血管を傷つける恐れが出てくるけれど、一般的にそんな手術はしないから、とのことでした。

アデノイドは口を開けただけでは見えない位置に存在しているので内視鏡で確認しながら切るとのことでした。

この病院では切った部分を焼きながら止血し(レーザーメスのことかな?)、最後に自然に溶ける糸で縫合するという方法をとっているそうです。

説明の際に、術後は痛いだろうけどとにかくよく食べること、とアドバイスされました。術後の傷口に膜を張らせないためだそうです。痛いからと食べずにいると傷口に白苔と呼ばれる膜が張り、それが厚くなってくると剥がれるときに傷口を傷つけ出血に繋がるからとのことです。食べない方が早く治る気がしてしまいますが、その逆なんだとか。術後は食事の30分前に液体の痛み止め(喉を保護する働き)を飲んで食事に備えるそうです。

予防接種は控えて!

予防接種の種類により、手術日が延びることがありますので注意してください。

手術日の前後4週間は接種禁止BCG、MR(風疹)、水疱瘡、おたふくかぜ、ロタウイルス
手術日の前後2週間は接種禁止4種混合、不活化ポリオ、ヒブ、肺炎球菌、日本脳炎、インフルエンザ など

接種予定のある方は病院に相談してみてくださいね。

グラグラしている歯に気を付けて!

手術中は酸素を身体に送り込むために管を挿管します。その際にグラグラしている歯があると器具に触れた際に抜けたり欠けたりしてしまうことがまれにあるので、歯医者さんでチェックしてもらいましょう。

娘は今すぐ抜けそうな歯はなかったのですが、すこーし揺れている歯が2本あったのでかかりつけの歯医者さんでレントゲンを撮ってもらい、永久歯がすぐそこまで来ているのを確認しました。

病院に問い合わせると「もし抜けるようなら抜いてください」とのことだったので、2本ともその場で抜歯してもらい、手術に備えました。

手術前日

入院は手術の前日の14時でした。ネットの情報だと前日の晩から絶食という方も多かったようですが、明朝9時からの手術にもかかわらず晩御飯OKでした。美味しかったのか、しばらくご飯にありつけないからかきれいに完食。この食事後は絶食。手術日の朝7時から絶飲になるので朝早めに起きて一口でも水を飲んでおこうね、と担当の看護師さんに言われました。

4歳以上の子供は本人が大丈夫であれば付き添いなしで良かったのですが、なんせ初めての入院で親も子も緊張しているので毎晩付き添うことにしました。この日の夜は簡易ベッドを借りて夫が付き添い。

付き添いの簡易ベッド

簡易ベッドはとにかく狭い。大きさはシングルベッドの半分~2/3くらい。床上大体20㎝。寝返りをうつたびにギシギシ音がするので周りにも気を遣います。ほぼ床に寝ているような感覚なので冬は寒いかもしれません。夫は身体が大きいので無理でしたが、私は娘のベッドに添い寝で寝ました。その方が断然快適でしたよ。ほとんどのお母さんが子供のベッドで一緒に寝ている感じでした。簡易ベッドでも子供のベッドで添い寝でも熟睡はできませんが、子供の温もりやにおいを感じながら眠ることは疲れた心身の癒しになりました。

手術当日~退院

当日の朝は7時から絶飲。

8時から手術着に着替えて点滴開始。

8時50分に病室を出て手術室へ。

9時から手術室に入り大体11時には出てくる、という予定でした。

手術直前

手術室へは大人が一人付き添ってもいいということだったので私が付き添っていきました。

手術室の前で、娘の手術に立ち会ってくれる看護師さんたちと挨拶。その後親も割烹着のようなエプロンと帽子、マスクを着用し、手術室へ一緒に入ります。

娘には手術をしてくれる医師が2人と麻酔科の医師が1人、看護師さんが4人ついてくれることになりました。

ドラマに出てくるような手術室にこちらもドキドキ…。

ん?娘の様子がおかしい。

手術が決まった時から今回の手術の説明をし本人も納得していたはずなのに、いざ手術をするとなると怖くなったようでメソメソ泣いている。

そりゃ手術室なんて怖いよね。大人だって怖いよ。

点滴から眠くなる薬を入れたいのに娘が横になるのを拒否しているのでなかなか入れられない。意識が遠のいたときに倒れると危ないから寝る体制になってほしいのになってくれない。医師も看護師も私も説得するが拒否の意思表示。仕方がないので落ちないようにみんなで手を添えながらそのまま眠り薬を注入し、座った状態で眠る形となり、そのまま横にならせました。

娘が寝たところで手術室から出ていくよう言われ、手術が終わるのを病室で待つことに。

子供のためにと決めたことだけれど…

きちんと本人も納得しての手術だったはず。でも手術台の上で手術をしたくないという意思表示をしていた。それにも関わらず無理やり寝かせて手術を開始したことは本当に娘のためだったのか?と待っている間ずっと考えてしまいました。

薬を入れた直後に眠気に襲われ一瞬白目になっていた娘を見て不安が駆られたのかもしれません。「もし無事に戻ってこなかったらどうしよう…。本人最後は嫌がっていたのに…」と選択がこれで良かったのかと気持ちがグラグラ…。

手術をするか否か決めるのは結局のところ親。実際に手術をするのは子供。今後をよりよく生きるため、子供のため、と思いつつも子供の意思を無視してしまったような気がしてその時は気分が沈みました。とにかく無事に終わることだけを祈った2時間。とても長い時間に思えました。

命にかかわる手術ではないにせよ、親もそれなりに覚悟がいるな、と気付いた瞬間でした(苦笑)。

術後

11時をちょっと回った頃。

「手術室から終わったと連絡があったのですぐに一緒に迎えに行きましょう」と担当の看護師さんが部屋に来てくれました。

手術室に向かうときに看護師さんに「術後しばらくは多分暴れると思います。おとなしい子でもすごく暴れたりするので…」と若干不安になる忠告アリ。「何で暴れるんですか?」と聞くと「麻酔がまだ中途半端に効いているような状態で意識が朦朧としているから」だと。暴れる子もいれば一瞬起きてまた寝る、を繰り返す子もいるらしい。うちの娘は暴れないだろうと希望的観測を持ちながら手術室へ。

まだ麻酔で寝ているんだろうと思っていたのですがバッチリ起きていて先ほどと同じくメソメソ泣いていました。

意識があることにまずは一安心、予定通り無事に手術を終えたと医師に言われたことにさらにホッとし、ひと山越えたかのような…達成感のようなものがありました。

先生も看護師さんも本当にありがとうございました。

ネット情報では「喉が痛くてしゃべることもままならない」と書き込まれていたりしたので話せるまでに時間がかかるのかなと思っていたら、病室に着くなり「水が飲みたい」と娘が一言。

喉に違和感があるようで水をせがむのですが、術後4時間は絶食絶飲。朦朧としながら飲むことは誤嚥性肺炎を引き起こすきっかけになるので危険だと看護師さんに説明されますが当の本人はそんなことお構いなし。

「みずーーー!!みずーーーーーー!!!!早くみずのみたいーーーーーーーーーーー!!!!!!!!怒」

とベッドで横になりながら両足をバタバタして大声で泣き叫んで怒りをぶちまけています…。

「早くみずーーーーーーーーーーーーー!!!!!!激怒」

足を振り上げては下ろしそのたんびにベッドをガンガン蹴飛ばす。やめなさいと制しても火に油。近づこうものならこちらが蹴飛ばされる。さっきより声は大きく怒りが倍増している感じ…。

もしや…これが例の暴れるってヤツ??

個室じゃないから他の患者さんにも大迷惑。廊下まで叫び声が聞こえているだろうし他の部屋の子供達にもかなり迷惑。

普段の娘からは想像できない姿。収まる様子は一切なし。

看護師さんに聞くと、6~8歳くらいの子が1番強烈な暴れ方をするらしい。それ以上の年齢の子は理性がききはじめるし、それ以下の子はウトウトしてる間に麻酔が完全に抜け切ったり、起きてたとしてもグズグズ泣いているだけで済むみたいだけど…。

娘くらいの年齢は意思もはっきりしている、体力もそこそこにある、大泣きするのを人に見られることをそこまで恥ずかしく思っていない、など色んな条件が重なって大変みたいです。

様子を見に来た看護師さんに聞くと、娘はまだマシな方らしい。ホントに??かなりすごいんですが…。

水が飲みたいと泣き叫び、そのたびにガンガンベッドを蹴っ飛ばすという行為はその後2時間近く続きました。。。

麻酔から目覚めるとき

麻酔を始めるときは特に何もなかったですが、手術が終わってからしばらくは上記のように大変な時間がありました。

これは術後の痛みや不快な症状で不機嫌だったり、麻酔が抜ける際の作用で脳が一時的に興奮状態になるからだと言われています。

個人差がありますが、このような状態になっても30分~2、3時間ほどで落ち着くことがほとんどだそうで、そんなに心配することはなさそうです。

ただ、その最中はケガに注意してください。娘は足でベッドを蹴り続けたためかかとが赤くなったり、頭を柵にぶつけそうになっていたのでクッションを設置したりしました。

術後しばらくは誰かが隣について見守ってあげることが必要です。

手術当日の食事

手術が終わったのが大体11時。飲み物開始時間が15時頃の予定でしたが、13時くらいから暴れることもなくなったため少し早めの14時に担当の医師が水を飲んでもいいと許可を出してくれました。

待ちに待った水…。早速ひと口。さぞや美味しく…と思っていたのも束の間また激怒。。。

「のどがいたーーーーい!!!!!」

そりゃそうでしょうな。4時間ほど前に、あなた扁桃腺切りました。

私自身は扁桃腺を切っていないので痛みを想像することしかできないのですが、何もしていなくてもとにかく痛く、不快な様子…。見ているだけで痛さが伝わってくる感じ。。。

麻酔はとっくに切れているので単に不機嫌なだけでしょうがまあとんでもなく不機嫌でございます。

「こんなに痛いと思ってなかった!!!」と怒り爆発。

晩御飯におかゆと軟らかく煮た野菜などを出してもらいましたが痛みで食べる気が起こらない様子。かわいそうですが特に初日はご飯が食べられない子の方が多いようです。

食べたくなったらプリンでもヨーグルトでも食べていいよ、と言われていたのを思い出したのか、20時頃に娘がプリンを要求してきました。

院内のコンビニでプリンを買って娘の口へ。痛みはあるようですが1/3ほど食べました。

口を開けるのも痛いとのことで歯ブラシはこの日は断念。よくうがいをして添い寝。

痛みでなかなか寝付けないかな…と思いきやすんなり寝た様子。昼間大暴れした疲れかな(苦笑)。

術後の寝息

幼いころから寝息が大きく、それが扁桃腺とアデノイドが原因だとわかった今、手術後は当然寝息は小さくなるだろうと思っていたのですが…。

ゴー…ゴー…ゴー…

隣で寝る娘からいつも通りの寝息が聞こえる…。

ん??切除したはずなのに何で???

切除したとは言え傷口が腫れているため空気の通り道はまだちょっと狭く、すぐに静かになるというものでもないようです。(術後すぐから静かになる人もいます)

痛みがなくなり不快感などがなくなるころに寝息も落ち着いてくるようですので焦らず腫れが引くのを待ちましょうね。

ちなみに今、手術から2週間が経過した娘の寝息は驚くほど静かになりました☆

手術翌日

手術からまだそんなに時間も経っていないし昨日とさほど様子は変わらないのかな、と思っていたのですが、朝ごはんで出されたお料理をなんとなんと残さずに完食しました…。子供の回復力ってすごい…。昨日1日何も食べていない状態だったしかなりおなかは空いていたのかな。

メニューはおかゆ、お味噌汁、ほうれん草のおひたし、焼き魚。

食事前に痛み止めの薬を飲んだとは言え、やはり飲み込むときはちょっと辛そう。1時間近くかけて全部いただきました。

「痛くても食事はしっかり食べてね。その方が早く治るから」という医師の言葉が励ましになっているようです。

食事の後、小児病棟専属の保育士さんがベッドまで遊びに来てくれてみんなでトランプで遊びました。昨日のふくれっ面はどこへやら。ニコニコ楽しそうに遊ぶ姿に安堵しました。

そして昼ご飯。

朝ごはんもかなりしっかり食べたしおなかに入るのかしら…と思っていたらこれまた完食。

おかゆ、スープ、焼肉、バナナ。食欲も回復力もすごすぎる…。

3時間おきに計る熱も通常通りだし、順調だね。

その後は病棟のプレイルームで遊んだりベッドの上で絵本を読んだり、元気そのもの。

15時におやつが出たのですが、なんとそれがまさかのラスク!!

この子の喉にラスクはいかがなものか…と驚きましたが、大好きなラスクをすぐにバリバリ食べる娘。大丈夫なのか…??と見ている方が心配でしたが、出血することもなく無事完食。もう何でも食べていいのかね…??

そして晩御飯。それもまた見事に完食。

「口から栄養十分摂れているしもう点滴はいらないね」と診察に来てくれた先生に言われ、点滴を抜かれる。これでトイレに行くのも寝るときも気にしなくていいから楽になったね。

この分なら退院も早いかなあ。

手術翌々日

前日と同じく朝ごはんを完食。その直後に手術をしてくれた先生の診察があり、傷口の確認をすると「ご飯もちゃんと食べられているし傷口も順調に回復しています。もう退院していいよ」と待ちに待ったお言葉…(涙)。

すぐに退院手続きをするので午前中には帰れるから、とのことで早速帰り支度を始めました。事前に調べたところ、この手術は1週間くらい入院するのが一般的なようですが、ここの病院はこの手術では基本4日間の入院。娘は手術前日、当日、翌日の3泊4日で済みました。いや、早い。9歳の姉も4歳の弟もいるので家のことも気になっていたし、入院中の手伝いに駆けつけてくれた母の疲労も気になっていたので早く帰れるなんて有難い限りです。

毎食前に飲んでいた痛みを鈍くする薬と、傷口から入った細菌が悪さをしないようにと抗生剤を3日分もらいお会計へ。

市から発行されている子ども医療費受給者証によりある程度安くはなるのかな?と会計をすると、な、な、なんと5040円…。

いくらなんでも安すぎない??

3泊4日、食事も手術も保育士さんとの遊びの時間もあって5040円??

娘のために皆様の税金をたくさん使っていただいていいのでしょうか…とドキドキしてしまう。。。

市の財源を払っていただいている市民の皆さんや健康保険組合に感謝の気持ちが溢れます…。

※費用は自治体の制度により値段が上下します。私の市では入院日額500円(月14日まで)で、5040円の内訳は入院費(500円×4日)、食事代、簡易ベッド使用料、病院着使用料でした。個室にすると個室使用料がプラスされますので1日の入院につき5000円以上は加算されるかと思います。

通院

術後の経過を見るため、1週間後に診察予約を入れました。

しばらくは出血防止のために運動禁止令が出たので、習い事のスイミングと学校の体育はお休み。

1週間後に診察に行くと「だいぶ治ってきてるね。運動してもいいよ」と言われ、ほぼ通常通りの生活に戻りました。

まだ縫合した糸が残っているのであくびをしたり大きな口を開けると引っ張られる感じがして少し痛いようですが、食事などにはほぼ影響はなくなりました。

次の診察は1ヵ月後。このころには糸も溶けてなくなっているかな。次の診察でこの手術は全て完了しそうです。

おわりに

扁桃腺やアデノイドの手術は小さいうちに済ませた方が回復が早いらしいと聞いていましたが本当に早くて驚きました。手術をしようと決めてから1ヵ月も経たずにパパッと全て終えることができようやくホッとしましたが、手術直前に不安に襲われている姿や術後の痛みに苦しんでいる姿は親としては胸が痛かったです。

でも今後のためにやって良かったと本当に思います。寝息も気にならなくなったし、何より睡眠時無呼吸症になる可能性がほぼなくなったのは大きな収穫です。今まで気付いてあげられなかったのが申し訳ないほど、鼻も喉も空気の通り道が塞がれていたようなので…。

痛いのは手術後~翌日がピークなようでそれ以降は徐々にですが痛みも引いてきます。

娘の病院では切除→縫合という形をとっていますが、切除のあとに縫合しない方式の病院もあります。縫合は術後出血しにくいけれどしばらく糸が引っ張られる感覚が残ります。縫合しない病院で切除した方の話だと、縫ってないので引っ張られるような違和感はないが出血をしやすいため喉から流れて行った血を吐くことがあるとのことです。軟らかいものを食べても出血することがあるそうなので縫合しない病院の方が食べ物に気を遣っているイメージがありますね。間違いなくおやつにラスクなんて出てこないと思います(苦笑)。

手術の中でもまだ軽い手術とは言え、麻酔や切除など子供の身体に一時的に負担をかけます。少しでも不安なことがあったり気になることがあればとことん医師に聞いて、親御さんがきちんと納得して手術に臨んでくださいね。親御さんが不安に思っているとお子さんにもその気持ちが伝わってしまいます。

元気よく手術室に送り込んで、術後は笑顔で抱きしめてあげましょう。

 

親も子も、頑張って手術を乗り越えてくださいね!

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